予算立ての参考に。 消耗品使用量の目安を知って始めるSDGs
松戸友の会(月刊『婦人之友』の読者の会)では、『羽仁もと子案家計簿』のつけ方や、予算立ての参考となる「家計のしおり」を作成しています。ものやお金を使い過ぎない「適量の生活」を考えるために、一定の期間、会員が買い物しらべ・家にある消耗品しらべをして、その集計を元に考え合い、消耗品の目安を出しています。
みなさんも、自然や環境にやさしく、わが家の暮らしにもぴったりの「適量」を検討してみませんか。
また、松戸友の会ではプラスチック製品を減らすために、ペットボトルの飲料はなるべく買わず、外出時にはマイボトルを持参、買い物にはエコバックを使用、使い捨ての物を減らすなどの工夫も勧めています。
*モデル家庭:4人家族(30~40代の夫婦、小学生と幼稚園の子ども2人)
■住居・家具費の消耗品の目安は、月1,000円
SDGs(持続可能な社会)のため、省エネを心がけ、環境にやさしい洗剤を選びたいものです。プラスチック製品を減らすために、繰り返し使用できる、蜜蝋ラップ、シリコン製のふたなどを利用して、ラップの使用も減らしたいですね。
衣服費の消耗品の目安は、月800円
*セスキ炭酸ソーダを使った洗濯は、水またはお湯30Lに大さじ1(15g)。皮脂や臭いがよくとれ、すすぎも1回ですみます。
*洗濯用洗剤とセスキ炭酸ソーダは、衣類の黒ずみなどを防ぐため、1週間ごとに使うことをお勧めしています。
*CMC糊(洗濯のり)は、友の会で取り扱っている製品です。
保健・衛生費の消耗品の目安は、月2,200円
注:コロナ禍の前に出した集計(2019年)なので、マスクや手指消毒用アルコールなどは含まれていません。
まとめ:環境に配慮した暮らしを家計簿で
SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が、2021年はあちこちで聞かれるようになりました。経済学者の神野直彦氏が、「家計を適切に管理することは、自然の恵みという地球資源を適切に管理することになる」と述べているように、家計簿記帳はSDGsの活動の一つですね。家庭で消耗するプラスチック製品、洗剤などが、環境に与える影響に関心をもつ人も、増えています。一人ひとりの消費行動が、世界の環境につながっていることを意識して、何を、どれだけ使うのかを、家計簿で確認をしていければと思います。
松戸友の会では、2021年家事家計講習会を、オンライン、展示、会場(状況により変更あり)で開催します。
11月4日(木)、11月6日(土)、11月9日(火)、11月11日(木)
各日内容が異なります。
「家庭でできるSDGs」について講習する回もあります。
詳しくは、松戸友の会のホーページよりご確認ください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?