Jaffa-The Orange's Clockwork:人は信じてきたものを変えられるのか【映画レビュー】
Jaffa-The Orange's Clockwork by Eyal Sivan(イスラエル人監督)
ーこの映画はパレスチナとイスラエルのイメージの問題を扱った政治的なエッセイ。紛争の歴史をグラフィックや写真、商業的なアイコンを基に紐解いていく。11世紀からパレスチナの地域で育てられ19世紀に産業化したヤッファオレンジを媒体にして、「パレスチナという東洋の果て」が写真の発明とともにどのように西洋からまなざされていったのか、そして写真の背景にはどのような政治的な意図があったのかを、当事者や専門家の視点から解明していく(監督のインタビューはこちら)。
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