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【独立する前の基礎知識5】副業としてスタートするときの注意点は?

Question
一般の会社で正社員として働いています。ずっとイラストレーターになりたくて、実現のためにイラスト作成の副業を始めました。会社には副業のことを話しておいたほうがいいのでしょうか?
Answer
正社員として給料をもらっている以上、会社に迷惑がかかるような副業は避けたほうがいいです。ただ、最近では、副業を解禁する会社が増えているので、事前に信頼できる上司に相談してみることをお勧めします。

大手企業であっても、ここ数年、人材不足が特に深刻です。いい人材をつなぎ留めておくために、柔軟な働き方を認める会社が増えています。副業を認める会社も増えていますし、在宅勤務やテレワークといった柔軟な働き方を導入する会社も多くなっています。

こうした会社に勤めながら、毎月給料をもらいつつ、副業としてクリエイター活動を始められれば、よりスムーズに独立することができます。

会社にとっても、将来独立したい、といった前向きな理由であれば、退職されるよりも、残ってもらうほうがいいですし、次の人を探すのも大変なので、昔よりも相談に乗ってもらいやすい状況になっています。

もちろん、会社に迷惑がかからないという前提です。会社の仕事をそっちのけにして、連日深夜まで作品制作をして、職場で眠そうにしていたら、さすがに怒られてしまいます。

準備不足のまま独立してしまうと、しばらく収入が減ってしまい、生活が苦しくなりかねません。会社に勤めているうちに、貯金をしながら、独立するための準備を始めておくほうが、順調なスタートを切ることができます。

会社に隠れて、コソコソと副業をすることは、それなりにリスクがあります。友人に頼まれて隠れてやった仕事がSNSで拡散してしまったり、同僚から会社にバラされてしまう可能性もあります。

正社員のまま副業をするのであれば、まずは会社の就業規程をチェックして、働き方のルールを確認したり、信頼できる上司に相談してみるほうがいいでしょう。

また、税金面でも注意が必要です。副業から所得(=もうけ)が出た方は、税務上申告する必要があります。もうけが出たかどうかは、副業による収入から、その収入を得るためにかかった経費を差し引くことが必要です。式で書くと次の通りです。

収入ー経費= 利益( もうけ) = 所得

したがって、副業で収入がある方は、収入だけでなく、経費がいくらかかったかを集計する必要があります。そのためには、経費を支払ったときの領収書を集めたり、交通費をきちんと把握しておくなど、証拠となるものをとっておくことが大切です。

▼出典
『駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A』
(桑原清幸・玄光社)
キャラクターデザイン=山内庸資


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