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【DAY 18】 寝具が睡眠に与える影響

睡眠の質を高めるためには、寝具選びが重要です。今回は、マットレスや枕が睡眠にどのように影響するのか、そしてそれぞれの選び方について詳しく解説します。

1.マットレスの選び方

1.1 マットレスの方さと体圧分圧

マットレスの硬さは、快適な睡眠に大きく影響します。硬すぎると体に負担がかかり、柔らかすぎると背骨の自然なカーブが保てません。理想的なマットレスは、体圧を均等に分散し、体全体をサポートするものです。特に、横向きで寝る場合は肩や腰に負担がかからないよう、適度な柔らかさが必要です。
研究によれば、中程度の硬さのマットレスが、腰痛の改善に効果的であることが示されています (Jacobson et al., 2010)。

個人差があるため、自分の好きなタイプを選択するようにしましょう。

まくら株式会社HPより参照(クリックするとHPへとびます)


1.2 素材と通気性

マットレスの素材も重要です。メモリーフォームやラテックスなど、体にフィットする素材は体圧を効果的に分散し、快適な睡眠を促進します。また、通気性が良い素材を選ぶことで、寝汗や温度の調節がしやすくなり、快適な睡眠環境を保てます。
通気性の高いマットレスを選ぶことで、体温調節がスムーズになり、夜中に目が覚めるリスクを減らすことができます (Fan et al., 2012)。

通気性の良い寝具は中途覚醒を防ぐうえでものすごく大切です。深夜に暑苦しくて目が覚めてしまう方は、室温に加えて、寝具の検討をされても良いかもしれません。

2.枕の選び方

2.1 枕の高さとサポート力

枕の高さや形は、首と頭をしっかりサポートするために非常に大切です。高さが合っていないと、首の痛みや肩こりの原因となります。自分の寝る姿勢(仰向け、横向き、うつ伏せ)に合わせて、最適な高さの枕を選びましょう。仰向けの場合は低め、横向きの場合は高めの枕が一般的に適しています。
首をしっかりサポートすることで、睡眠中に筋肉がリラックスしやすくなり、より深い睡眠が得られます (Lavin et al., 2003)。

自分の寝る姿勢に合わせて枕を調整してみましょう。

まくら株式会社HPより参照(クリックするとHPへとびます)


2.2 素材と通気性

枕の素材も重要です。メモリーフォームや羽毛、ラテックスなど、さまざまな素材がありますが、通気性が良く、体にフィットする素材が理想的です。通気性が良い枕を選ぶことで、夏場でも涼しく快適な睡眠環境を維持できます。
特に、アレルギー体質の方は抗菌・防ダニ加工が施された枕を選ぶと、安心して使用できます。


まとめ

寝具選びは、睡眠の質に直接影響を与える大切な要素です。自分に合ったマットレスと枕を選び、快適な睡眠環境を整えることで、毎日の疲れを効果的に癒し、より質の高い睡眠が得られます。

次回は、「寝る前の呼吸法とリラクゼーション」について詳しくお話しします。


参考文献

  • Jacobson, B. H., et al. (2010). "The effects of a new mattress on sleep quality." Journal of Chiropractic Medicine, 9(3), 112-118.

  • Fan, J., et al. (2012). "Thermal comfort and bedding systems: A review." Journal of Fiber Bioengineering & Informatics, 5(1), 1-11.

  • Lavin, R. A., et al. (2003). "Evaluation of the impact of bedding systems on sleep and spinal alignment in a healthy population." Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 26(3), 139-146.

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