5歳児と母子10日間の旅〜9日目ちとせ〜
10:30 2泊お世話になったOMO札幌すすきのをチェックアウト。
すすきの=飲み屋街というイメージを良い意味で覆してくれたホテル。
今度来る時はすすきのを開拓しよう。
歩いてすすきの駅へ。
電車に乗ったが、人が多い!観光客が戻ったのが、通常からこんなに人がいるのか。
北海道第二の都市、旭川と比べ物にならないくらい、札幌は人だらけ。
電車でちとせに向かう。
40分970円。幸いにも2席空いていたが離れた席になってしまった。代わってくれる方もおらずじっと1人で40分耐えた5歳の娘。
随分と成長した。
それと同時に海外のあの雰囲気が懐かしく感じる。
どこへ行っても母子2人分席を開けてくれる。言葉が通じなくても肩をトントンされて必ず席は譲ってくれる。
日本だとほぼない。どんなに小さくても席を譲ってくれる人はほぼいなかった。
もっと海外を見習ってほしいなと思う瞬間だった。
17歳で初めての海外がニュージーランド。語学学校にはホストファミリーと通った。6歳の男の子だった。バスにのると必ず席を譲った。小さな子どもはもちろん、あらゆる世代の女性には必ず席を譲る。それが当たり前の文化として根付いている。
ホストマザーにそのことについて話すと「日本ってどうなの?」という話になった。日本は見てみぬふりが多い。女性でも成人している人に子どもが席を譲るのはみたことがないと正直に伝えるとびっくりしていた。
レディーファーストとは小さい頃から教わるもの。
ちとせ駅に到着。
急に寒く感じ、上着を一枚羽織った。
今日のホテルは駅のすぐ隣。
JRイン千歳。JRインはお気に入りのホテル。ちとせは初めてだが、ほぼ全てのホテルに大浴場とラウンジがある。ラウンジにはコーヒーとくつろぐ空間、そして本がたくさんある。
絵本が大好きな娘にとって旅に絵本は欠かせない。
どんなに重くてもその時のお気に入りの絵本を必ず1、2冊持っていき毎晩寝る前に読んでいる。
5歳になった今、絵本は自分でも読めるようになり一層興味を示すようになった。
12:00
部屋の清掃は終わっておらず荷物預けと手続きだけお願いした。
今回は「ちとせ割」というプランで申し込み。1泊4,000円の宿泊で4,000円のグルメクーポンがもらえる。実質ただなのだ。
ちとせはまだ未開拓の土地でもあり、選んだ。
何よりホテルのスタッフがとても良い方で電話の対応が素敵だったので、どうしても泊まりたくなったというのが本音だ。
やはりホテルは人。安宿でも人が良いとリピートしたくなる。逆に高級ホテルでも人がイマイチだと2度と泊まりたくなくなるものだ。
徒歩でサーモンパークへ。
フロントスタッフに聞くとサーモンパークは道の駅になっており、食べ物が豊富にある。千歳水族館に行くなら、割引券ありますよと渡してくれた。
歩いて10分。初めて歩く街はとっても新鮮。
桜がまだ残る千歳市内。ゴミゴミしておらず清々しい天気。
途中公園を見つけ立ち寄る。
観光の予定もないので好きなだけ遊ばせられるのもいい。
ひとしきりブランコを堪能したあろ、ちとせ水族館へ。
割引券で大人800円から600円に。未就学児は無料。
今日は14:00からサーモン稚魚の放流体験をしていた。
極度のビビリ症の娘。やはりここでもタッチ型のものには目もくれず。
サーモンの放流は小さなコップに2匹。隣の川に放流するもの。
普段できないイベントにとても楽しく参加できた。
すぐ横にまた大きな遊具。田舎の醍醐味は遊具レベルが高いこと。
お昼は昨日調達したフルーツサンドで軽く済ませるつもりが、あまりにも大きくてお腹いっぱいになってしまった。
16:00ごろまでサーモンパークの遊具で遊び帰りは別のルートで帰る。
また公園を発見。
「ここで遊びたい!」
そんな要望に叶えられるのは予定を一切詰めていないから。
今日は電車で40分。1人でよく頑張った。だから好きなだけ好きなことをさせてあげるつもりでいた。
もう一つ。今日は5月5日子どもの日。
今日限りは好きなことを好きなだけさせてあげよう。
毎日予算や時間の関係でストップさせていたことを全部させてあげようと思っていた。
17:30ホテルへ
すぐ隣に図書館があるのをチェックしていた。覗いてみると絵本コーナーがある。こんな駅前の立地におしゃれな図書館。
本はほぼ全て寄贈で運営されているらしい。子どもは皆無で勉強する学生がちらほら。
少し覗いてみようと思っていたが気づいたら1時間も絵本を読んでいた。
利用は無料。借りる時はカード発行に500円。もちろん道民以外も使える。
ちとせを起点に旅するのも良いなぁ。
18:30ようやく部屋へ
ダブルじゃなく、ツインルームが良かったので今回大人2人で予約。
少しのんびりしたらお腹が空いたので外へ。
グルメクーポンが12,000円分もあるので消化した。
しかし今日は子どもの日だし、娘の好きなもののリクエストが優先。
かか:「何食べたい?」
娘「はなまるうどんかガスト」
・・ど庶民のわが家。
チョイスに笑ってしまったw
調べるとはなまるうどんは近くにない。ガストがあった。グルメクーポンは対象外だった。
お昼に食べたフルーツサンドが効いたのか、今日はお子様ランチだけでお腹がいっぱいになったようだ。普段なら追加で注文する。
「この後何しようか?洋服でも見に行く?」
と聞くと
「いいね〜!行こいこ!」と珍しく乗り気。
普段はお父さんとしか洋服選びをしない。
女の子だから洋服選び楽しくない?と友人に聞かれるがわたしはそれが全くなかった。小さい頃から自分の選んだ服しか着ないという娘の頑固なまでの姿勢。そして親戚から定期的にお下がりをもらえる恵まれた環境があるから。
2歳くらいまではよく買っていたが、イヤイヤ期に入ると頑なまで買った洋服を着てくれなくなったのでそれ以来服を買うのをやめた。
しかし、なぜかお父さんと買い物に行って買った洋服はとても気に入って、小さくなっても汚れても破れもすてちゃだめ!と言われる。
いつまで続けられるかわからない父娘のお買い物。
今限定だから、積極的に行ってほしい。
服を自分で選び、主張するのは良いこと。
だからバエ服を着させたいという願望はわたしにはちっともない。
自分で選んだ服を着た写真の方が思い出に残っている。
すぐ近くにイオンがあった。
洋服があるかわからないが行ってみた。
娘のマイブームの「すみっコぐらし」の服がほしいというので探したらあった。
ちゃっかりしている。全部ほしいというのは流石に却下。
3着選び購入した。
たまたま10%OFFでレジで店員さんに会員登録でさらに10%OFFになると言われ登録した。こんなときでもドケチだ。いや、倹約家である。
3つで3,500円ほど。
健やかな成長を願う5月5日。
月末に6歳を迎えるがここまで何事もなく大きく成長した娘。
成長を嬉しく思う反面、いつまでも続くものではないと思っている。
今を、今しかできないことを楽しみたい。
続く。