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無職の障害者の学校(2)

8月末に入校試験が行われました。

職業評価という名称で、1日目は全員共通の知能検査と適性検査、2日目は志望学科での学力&実務試験、3日目は面接でした。

私はオフィス系を志望しており、2日目の学力検査と、ワード&エクセルでのオフィスソフト操作の試験は難なくクリアできました。

3日目の面談では、これまでの経歴と、病歴、訓練校で何をしたいかなどの質問がありましたが、その中で、「配慮してほしいこと」を聞かれ、さて、どうしたものかと返答に窮してしまいました。正直考えたことがなく、重度の鬱病患者への合理的配慮って何だろう・・・と暫し無言になり、結局面接官の助け舟で、「怒鳴らない」「馬鹿にしない」でほしいと頼みました。

これまで十数社を転退職して渡り歩いてきたのは病状のせいだという理由として、訓練校では障害を持っていても安定して仕事ができるような環境に慣れたいという理由を説明しました。

最後に、仕事をしていく上で大切だと思うことを3つ述べよといわれ、即座に「勤勉・誠実・健康」と答え、3日間の職業評価は終了しました。

翌月9月半ばに入校通知一式が届き、「合格」しました。

10月からの入校となり、同じオフィス系に入校したのは自分を含めて4名。20代と30代で、それ以外の数十名の訓練生の大半は20代30代で、40代後半は自分くらいでした。そして、入校したからと言って障害者雇用できる就職先に推薦や斡旋をしてくれる訳ではなく、自分で探して自分で応募し、自分で試験を受けて面接しなければいけない、その為に自分の能力を高めることが、障害者職業訓練校でやることなのだと、ようやく理解出来ました。

次回(3)では、訓練の内容についてお話いたします。

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