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【休職日記】株価乱気流
先週来より日経平均株価の変動が激しく、今年に入って初めて新NISAを始めた人たちが阿鼻叫喚となっている、とTwitterでは騒がれていますが、NISA、投資信託は短期決戦の仕手買いとは違って、中長期的に見るものだという認識があまり持たれている人が少なく、個人的には義務教育で金融についても教えなければいけないのではなかろうかと思ったりもしています。「サラ金でお金を借りるのは怖い」という社会認識はあっても、「リボ払いは便利」という考えの人が多い、金融リテラシーが低い世の中では情報弱者が損をするだけだと感じています。
先日来の株価大暴落から一転して今日の株価高騰を受けて、金融の専門家たちも「先が見えない」というコメントが多く見られますが、ほんの十数年前に、ホリエモン(ライブドア)ショックでIT株価が下落し、その2年後にはリーマンショックで壊滅的な暴落があった事を忘れている人が多いのではないかと思います。
私が15年近く働いていた外資系では、退職金制度を廃止して、企業型確定拠出年金(日本版401K)が導入され、退職金引当金に相当する額を会社側が拠出し、社員は自己責任でそれを運用する仕組みでした。入社当初、私は米国株に全額拠出していましたので、リーマンショックの時には、拠出額は半減してしまいました。入社3年目でしたが、その後慌てて拠出金を貯蓄型に切り替えて、障害一時金として返戻された際には拠出総額に対してプラスマイナスゼロで受け取りましたが、結論から言えば、そのまま外国株のまま運用しておけば、最終的、つまり拠出金をキャッシュ化する時点において拠出額は倍増していたと思います。つまりはリーマンショック後数年間にわたり低迷した状態の株を買っていた訳なので、その後の米国株の急上昇で一気に莫大な利益を得ていた算段です。
今回の新NISAも、年初から毎月10万円をオールカントリーで積立していましたが、5月にモームリに退職依頼をして、収入が断たれると判断した時点で積立を停止し、5か月間の積立を全て売却して当面の現金キャッシュを確保しましたが、結果的にはわずかにリターンがあったし、今回の暴落を回避できたので、まぁヨシ!と思うようにしていますが、できれば継続して積立していたかったと考えています。ただ、傷病手当金での収入だと、実質手取りは就労時より10万円ほど少なくなってしまっていますので、積立する経済的余裕が無くなってしまったので諦めざるを得ません。
同時に、ideco(イデコ)も401Kの時同様、障害一時金として拠出額を全額返戻してもらう手続きを取り、今月に振り込まれます。こちらは就労時であれば節税効果がありますが、キャッシュフローを充足する為に事実上の解約手続きをしました。NISA同様、今回の暴落を受ける前の手続きでしたので、プラスマイナスゼロで済みました。
NISAにしろ、idecoにしろ、定年後の2,000万円の老後資金を確保するには今や投資で増やすしか手段が無い(宝くじやギャンブルは別として)と言われていますが、それは手持ち資金に余裕があって初めて言える事であり、手取りが少ないと当面の生活資金の確保の為にある程度現金キャッシュは必要なので投資にまで手が回らないのが実情ではないのでしょうか?
今年は数年間無かった「住民税」が発生したり、車検の年でもあったりと、現金キャッシュが必要な状況に迫られていた事もありましたので、投資信託の積立を断念しましたが、やはり金融には素人なので、目的である老後資金が必要な時にマイナスになっている可能性もあり得るので、仮想通貨とかFXなどにも興味はありましたが、今回を契機に投資はやめてタンス預金にしようかなとも考えています。