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Vol.13【SHAPE OF BLUE】

みなさんこんにちは。

“SHAPE OF BLUE”。
これは、私が今年の7月からスタートさせた個展のテーマです。

初めての個展は、海の写真で。

幼い時から両親の影響でサーフィンをしていて、早朝の日の出前から、日没後真っ暗になるまでサーフィン三昧。

夜の海に太陽が昇ってくる瞬間、昼間の波の煌めき、閃光を放つサンセット。
この景色をみんなに見せたい。

台風の時には何度もオバケセットに巻かれ、波が無い日にはひたすら水面に揺られる。
毎回状況が違っても、水平線の先を見つめ、ただただ波を待つあの瞬間はいつも同じ感覚で、いろんなことを忘れて、海と、そして、自分自身と向き合える瞬間。
すべてがリセットされるような、フラットに戻るような感覚。
この感覚をいろんな人に知ってもらいたい。

幼いころからサーフィンとカメラに触れていた自分にとって、自然と決まった展示の内容。

そこからこの個展を【SHAPE OF BLUE】というテーマにきめました。

直訳すると、“あおのかたち”。
SHAPE OF SEAでもなく、SHAPE OF OCEANでもない。
わりと意味不明なこの題ですが、
実は自分なりに意味があって、“SHAPE OF BLUE”という題にしました。

その意味は、海が青い、その理由にあります。

海水そのものに色がついてるわけではなくて、太陽の色(七色)の中で、青の波長の光だけが無くなる(光が吸収される)ことなく海水を進んでいくことで、青く見える。

そして、海の表面に、空の色が反射することで時間帯や天気によって、青が表情を変えていく。

もともと何者でもなく、何色でもない自分自身。
いろんなことを経験して、いろんな色を知る中で、自分にすっとまっすぐに入ってきたものだけが、自分の色になる。
そして、自分が透明ではなく、色を持つことで、ほかので誰かの色を映したり、反射して輝きあったりする。

人間って海だな。

海が青いように、みんなちがう”あお”を持っているんだな。

これが“SHAPE OF BLUE”の持つ意味です。

青い波と白い砂浜が出会うビーチ、激しく波がぶつかる岸壁、オレンジの夕日が帰る水平線、嵐の濁った海。
同じ海なのに、様々な表情を見せてくれる。
やさしい、うつくしい、はげしい、こわい、ひろい。
私が撮影した様々な海の“カタチ”を見て、いろんな感情を動かしてほしい。

様々な“カタチ”をもつ海と、様々な感情をもつ自分自身を重ねて、皆様が“海”-自分自身-と向き合う時間(=波待ちの時のすべてがリセットされフラットになる感覚)になればいいなと願ってこのテーマにしました。

そして、この個展には自分なりにサブテーマを設けて、ある行動をもってして完成するアートとして展示する写真を選びました。

ある行動とは、ビーチクリーンです。

いつも撮影に出かけるときは、カメラを持った、空いた片手でもいいからビーチクリーンをするようにしています。

きれいな海の写真の裏側にある、海の現実を知ってほしい。
そして未来に残したい海はどんな海なのか、考えて一緒に行動することで、展示した海の写真が意味を持ちアートとして完成する。
そんなサブテーマを設けました。

ビーチクリーンは夏休みの子供たちを対象に、多くの方に参加いただきました。

自分たち大人が率先して行動するのは当たり前。
未来を生きる子供たちにバトンをつながなければいけない。

フォトグラファーとして、ただ写真を撮るだけじゃなく、写真には映らないものを一緒に残していくことが大切だと思っています。

そんなこんなで7月からスタートした初めての個展は、まだまだ旅の途中。
いったん展示自体はお休みしているものの、まだ見ていただけてない皆さんに届けられるように、作品をブラッシュアップしている最中です。

Instagram等で開催の告知を随時アップいていきますので、ぜひチェックよろしくお願いします。

今回は個展のテーマについて書いてみました。
個展開催中にはここまで思いを語ってこなかったので、多くのかたに届くと嬉しいです。

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