蕎麦屋巡り(6軒目)
2022.04.02
蕎麦屋No.6
《そば処 衣笠》(初)
兵庫県赤穂市加里屋駅前町56-4
・十割ざる蕎麦(初)
この日は忠臣蔵の舞台である赤穂にあるお蕎麦屋さんでお昼。
こちらのお店は「三立て(挽きたて、打ち立て、茹でたて)」に
こだわっておられるということで、
一番お蕎麦をダイレクトに感じられる
シンプルな十割ざる蕎麦を注文。
注文後に出てきたお茶は普通の緑茶でした。
しばらくして、ざるそばの登場です。
色は黒めで、しっかりした太麺。
今まで食べてきた中で一番太く、
正直なところ、第一印象は
「なんか見た目は普通に売ってるお蕎麦と変わらへんな 笑」でした。
内心そんなことを思いながら、
まずはお蕎麦3、4本をそのままで。
食べると、弱めに感じましたがお蕎麦の風味がちゃんとあったので、
「普通に売ってるお蕎麦」という印象は一瞬にして消え去りました。笑
十割蕎麦ですもんね、、笑
卓上に赤穂のお塩、「天塩」が、使ってくださいと言わんばかりに
置いてあったので、お次は天塩で。
塩気の中に凝縮されたような蕎麦の甘みをグッと感じました。
以前、「蕎麦きり よしむら」さんでも「塩」でお蕎麦を食べましたが、
その時はイタリア産岩塩で、
天塩で食べるより、お蕎麦の甘みの伝わり方が穏やかでした。
同じ「塩」でも塩の種類でお蕎麦の風味の感じ方も違ってくるんですね。
とても興味深い。
続いてお汁を味見です。
薄めの甘口。ザ・関西風な味。
お蕎麦をお汁につけていただくと、
のど越し良く、太麺なので歯ごたえもしっかりありました。
薬味は葱、大根おろし、山葵。
葱はたっぷりでシャキシャキ食感が楽しめました。
大根おろしは瑞々しく、お蕎麦に乗せてあっさりと食べられました。
山葵はツンっがしっかりくるタイプで
冷たいお蕎麦によく合いました。
〆は蕎麦湯。
色の薄いサラサラ系でした。
トロトロ系派なので少し残念、、笑
まずは蕎麦湯だけを味わいたかったので、店員さんにお願いして
新しいコップを持ってきていただきました。
やはりトロトロ系よりも蕎麦の香りは弱く感じました。
お汁で割ってもどこか物足りない気が。
うん、やっぱり私はトロトロ系が好き!笑
今回の「十割ざる蕎麦」は
美味しいお蕎麦でしたが、正直なところ
十割蕎麦であることがあまり感じられないお蕎麦でした。
「赤穂城下の観光地だからこれぐらいで良い」
と言ってしまえばそれまでですが、
私はそれは違うと思います。
何故なら、
同じように観光地にある「蕎麦切り よしむら」さんでは、
店内が忙しく落ち着かなくても、
お蕎麦は落ち着いて、
「どうだ?これが私の味だ!」と
しっかり魅力を放っていました。
お蕎麦がどう受け取られるかは
お店の忙しなさ関係なしに、
蕎麦を栽培する人、料理を提供する側の人、食べる側の人など
蕎麦に関わる全ての人の「心」が大きく影響するのではないでしょうか。
(食べログ)