文系AI人材になる方法
・これからは、AIを作る以外の仕事(文系AI人材)が重要になる
・文系AI人材になるための4つのステップ
・豊富な今実践されているAIの活用事例
上記は、「文系AI人材になる―統計・プログラム知識は不要(著)野口 竜司」にかかれている内容です。著者は、野口竜司氏で、ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business、アラタナ取締役を務め、AIビジネス推進をしている方とのことです。
AIというと、かなり難解なイメージがあり、苦手意識を感じている方は多いのではないでしょうか。そういう漠然とした不安や期待をもった人は、必読です。
人とAIの共働きスタイル
「AIにより仕事が奪われる」というのは、よく言われている話だと思います。同時に、新たに生まれる仕事や残り続ける仕事もあるということでもありますが、本書では、新たに生まれてくるAIと供に働くAI関連の仕事について知ることができます。
人とAIの共働きスタイルを5つに分類されています
■人とAIの分業スタイル
・一型:人だけで仕事をする / 管理業務、クリエイティブ業務
・T型:人の仕事をAIが補助する / 営業・接客・教育・企画・ソーシャルワーク業務
・O型:人の仕事をAIが拡張する / 高度な専門業務(医療、法律など)、予測分析業務
・逆T型:AIの仕事を人が補助する / データ入力、電話対応、運転、運搬業務
・I型:人の仕事をAIが完全に代行する / 注文・会計業務、監視業務
AIを活用する「文系AI人材」が重要になる
今までは、「AIを作る仕事」といういわゆる「理系AI人材」が発生していました。しかし、AIが普及してくると、「AIを活用する仕事」が増えてきます。その理系AI人材がやること以外の領域を「文系AI人材」として本書では定義されています。
役割については、とても本書の図がわかりやすかったので引用させてもらいます。
これをみるだけでも、理系以外の仕事が想像できると思います。
私も、アプリやWebサービスの開発に仕事で関わりますが、実際にプログラミングはできません。しかし、開発を推進するために、プログラミング以外の様々な企画や作業を行っています。AIが普及したとしても、そういった状況からは大きく変わらないということですね。
引用:文系AI人材になる―統計・プログラム知識は不要(著)野口 竜司
文系AI人材になるための4つのステップ
領域の広い文系AI人材ですが、必要なスキルを身につけるための4つのステップがあります。
・STEP1:AIの基本を丸暗記する
・STEP2:AIの作り方をざっくり理解する
・STEP3:AI企画力を磨く
・STEP4:AI事例をとことん知る
これらの4つのステップについて、本書では個別で説明されています。またSTEP1の解説で、かなりわかりやすくAIについての情報が書かれています。
STEP1で、「AIの基本を丸暗記する」とあるのですが、かなり具体的に活用方法が書かれており、自分たちの事業に紐付けやすい形式で書かれているため、考えながら読むことができます。
本書を読むと、AIについて、かなり具体的な活用方法がイメージできると思います。そして、AIという未知のものに対しての不安よりも、AIを活用してどういうことを実現できるかという期待が大きくなっていきます。
私の経験として、仕事をしていて、パソコンやスマホが使えない、いわゆるITリテラシーの低い人たちに対して、もったいと感じることがあります。しかし、これからは、AIを活用できない、ということがスマホを活用できないのと同じくらいのレベルになるかもしれないと感じました。
まとめ
下記の本書の最終章の最後の部分を引用していますが、AIを使えるようになることの価値と期待を感じることができると思います。
本書は、AIということに漠然とした不安を感じている人、興味はあるけどまだ知識がない人は必読の本だと思います。
これからの本格的なAI社会では、「AIを作る」専門家だけでなく、AIのことをよく理解し、的確に「AIを使う」人材も重要なポジションを担うことになります。特に社会経験が豊富で、難しい局面も乗り越えてきたタフさをもった文系人材がAIネイティブになった際の推進力ははかり知れないものがあるでしょう。
引用:野口 竜司. 文系AI人材になる統計・プログラム知識は不要 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3422-3426). Kindle 版.
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