【1日1冊】幸福な仕事の探し方/イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ(著)クレイトン・クリステンセン
こんにちは。
本日は、「イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ(著)クレイトン・クリステンセン」の紹介です。(とりあえず、1回目です)
「序講」でクリステンセン氏が、ハーバード・ビジネススクールという世界のトップクラスの学校を卒業した優秀な人たちの中に、家庭が不幸になっている人や、企業の不正に関わるなどの問題をおこし不幸になっている人などの存在を紹介しています。
これは、優秀な人だったとしても、落ちてしまう「イノベーションのジレンマ」のような落とし穴が個人の人生にも存在しており、経営戦略理論を通して、個人が「どう幸せを手にするか」について書かれています。
仕事の満足度に直結する要因
仕事の満足度に直結する要因は、「衛生要因」と「動機づけ要因」と2種類に区別されます。
「衛生要因」は、ステータス、報酬、職の安定、作業条件などが当たる。この衛生要員がかけると不満につながりません。
また報酬については、800万円以上あがっても幸福度には影響しないということは言われています。
*2015年にノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のAngus Deaton(アンガス・ディートン)教授らは、過去にアメリカ国民を対象に年収と幸福度に関する調査を2008~2009年にかけて実施しました。その調査結果によれば、年収7.5万米ドル(1米ドル=106円換算で約800万円)までは収入が増えるにつれて幸福度も上がる傾向にあります。しかしその相関性は年収7.5万米ドルを境に伸びがゆるやかになります。
引用:https://www.jibunbank.co.jp/column/article/00209/
「OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める」でもありましたが、「給与は士気に相関していない。」つまり、報酬は低い場合でも、社員の士気が高いケースが存在しています。(企業例として、人材大手企業、有名なITベンチャーなどをあげている)
「動機づけ要因」は、やりがいのある仕事、他者による評価、責任、自己成長などが当たります。動機づけは要因は、外部からの影響されることではなく、自分自身の内側から生まれるものです。衛生要因がある程度の基準を満たし、不満がなくなったとしても、仕事に満足するには、動機づけ要因が必要になります。
一度あがった報酬をさげることの難しさ
衛生要因を基準を満たせば、動機づけ要因を優先すると満足度はあがるとわかったとしても、仕事をより満足する仕事に変更する際に、「動機づけ要因」をあげるために、「衛生要因」の基準を下げるということは難しいです。
私も、今までの転職を4回(最近の1回はフリーランスへの転職)していますが、転職時に衛生要因である「報酬」が下がる決断ができずに、転職を躊躇していたことがあります。
働いていたスタートアップが急成長したため、満足できる報酬を手にしてしまいました。しかし、組織が拡大したことにより、動機づけ要因となる「やりがいのある仕事」「自己成長」が得られない環境になりました。そのため、また次の環境へチャレンジしたいと感じていましたが、自分には家族もいたため転職を踏み切れずにいました。
転職に踏み切れたきっかけは、大幅な組織変更により、衛生要因と動機づけ要因がどちらもさがってしまったため、思い切って踏ん切りをつけることができました。
しかし、転職先でも、簡単に動機づけ要因が達成できたかというとそうではなかったのですが、、、ただそのときの踏ん切りがつけたことにより、自分自身の衛生要因のハードルをさげることにより、動機づけ要因に基づいて、いまはフリーランスとして働くことができています。
満足度の高い仕事をどうやって探すのか
衛生要因に振り回されないようにするために、なるべく最初の段階で、自分の動機づけ要因となる「軸」を把握していることは重要だと思います。
発見するための手法としては、下記のようなものがあります。
①内省する
②手当り次第に実行し、好き・嫌いなどの感情をつけていく
③コーチングを受けてみる
①は、現在の自分を見つめ直す行為ですが、おそらく、現時点で「軸」がない人の場合は、内省しても自分の動機づけ要因となるものはでてこないと思います。それよりも、②の手当たりしだいに拡散してみて、そこに「感情」をラベリングしていくことが良いと思います。これは自分の実行したことに、好き・嫌いなどの感情をつけていくことで、自分が何が好きなのかを判明させていく手法です。
またどうしても自分では気づけない部分もあるため③のコーチングなどを受けることにより、第三者と一緒に自分の軸を探すという手法も使えると思います。
本日のメモ
色々おもしろい内容が多かったので、1回ではまとまりませんでした。何回かにわけてまとめたいと思います。
支援は、コミュニティ研究の取材、サービス開発などに費用にあてさせて頂きます。