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SNSの効果測定、意識していますか?
はじめに
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「毎日SNSから発信をしていますが、本当に効果が出ているのかよく分かりません」
SNSの壁打ちやご相談を受けていると、度々このような声をお伺いします。
SNSは無料で利用できるサービス。操作性も難しいものではありません。そのため、昨今ではSNSを事業に有効活用するためにSNSに力を入れている飲食店も増えてきました。
しかし、SNSから発信をしているものの、効果が出ているかどうか分からないまま漫然とSNSを使い続けている飲食店は多く、冒頭のような声をお伺いする機会は少なくありません。
今回はSNSの効果測定についてご案内いたします。
その発信は、本当に効果があるのか?
「はじめに」でも言及したように、多くの飲食店はSNSの効果測定というものを行っておりません。
SNSを使って発信は行っているものの、どのSNSが、いつの投稿が、どの年代のお客様に、どのくらい響いて、どれくらいの人数のお客様が実際にお店に足を運んでいるのか。SNSが集客に対して実際にどれくらいの効果を上げているのか、不確定さを残したまま発信をし続けているケースが大多数を占めています。
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なぜ、SNSの効果を測定しないまま漫然とSNSを使い続けてしまうのか。要因の1つとして、ある仮説が考えられます。
その仮説とは、効果測定のやり方が分からない。
効果測定の方法が分からないから、SNSから集客効果が出ているか判断ができない。効果が出ているか出ていないか分からない状態でSNSを使い続けること。果たして、その発信には意味があるのでしょうか。
SNSの効果測定が必要とされる理由
①本当にSNSから集客ができているか、実態を知ることができる
お客様との接点をたくさん持とうとして、手当たり次第にSNSを使っているお店があります。
お客様との接点が多ければ多いほど、集客につながる可能性はあります。ですので、お客様と接点を持つ目的で思いつく限りのSNSを利用することは、基本的には賛成です。
ただし、お店の人員に余裕があって、お店の業務が円滑に回っている場合に限り、賛成と付け加えさせてください。
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人員に余裕がない、お店の業務が回らない…このような状態で現場のスタッフにSNSまで任せてしまうと何が起こるか。
SNSは、投稿を作成するにあたり労力的負担と、思考的負担がかかってきます。
あれもこれもと手当たり次第にSNSを使っていては、労働的負担や思考的負担によりスタッフが疲弊し、精神的にもストレスを抱えてしまうことが考えられるでしょう。
自分の発信がお店の集客に影響するかもしれない…、という状況は、一従業員に背負わせるには大きなプレッシャーとなります。
現場の人員を増やしたり、お店の業務負担の調整が難しいのであれば、SNSを調整してスタッフの負担を減らす方法を検討してみても良いかもしれません。
そのためには、どのSNSから、どんなお客様が、何人ほど来られているのか。SNSから本当に集客ができているのか。正しく実態を知る必要性があります。
効果分析によってSNS発信の実際の効果を知り、発信するSNSに優先順位をつけることが大切になってきますね。
集客ができている優先度の高いSNSに力をいれ、あまり集客効果の上がっていないSNSを調整して発信を行うことでスタッフの業務負担の改善へとつながります。
②お客様の傾向を知って事前に対策を打てる
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SNSはその特性により、利用しているユーザーに多少の偏りがあります。
例えば、動画とエンタメ性が分かりやすいtik tok は主に若年層の男女に人気があります。写真画像や綺麗な動画に強みのあるInstagramのは大人の女性を中心に利用者が多く、短いテキストで読むXは短時間で情報収集をしたりテキスト上の交流で人間関係を広げやすいため、幅広い世代の忙しいひと達に好まれます。
このことから、お店に来られる既存顧客の属性から発信するSNSを厳選する方法も有効と考えられるでしょう。
お店に来られるお客様を見たときに主婦が多い傾向になるのであれば、第一選択はInstagram。オフィスから昼食を食べにくる会社員が多いのであれば、X。放課後の高校生がお客様に多いのであれば、tik tok という具合に判断を行います。
お店に来られるお客様の傾向から、メインで取り扱うSNSを厳選するのも発信負担を軽減する方法の1つです。
お店に合ったSNSが分かるので、SNS発信にかかる無駄な時間を省く効果があります。
どうやって効果測定を行うか
①お客様に直接聞いてみる
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お客様からご注文をお伺いするとき、メニューを運ぶとき、お会計のとき。お客様と直接接点を持てるタイミングで、直接尋ねてみましょう。
コツは、「うちのお店、SNSもやっているんですが今日は何かを見て来られたんですか?」「何かで調べて来られましたか?」など、重くならない空気でサラッとお伺いすること。
切り出しにくいときには、「お客様にSNSのアンケートをご協力いただいているんですが~」など前置きをしてから「今日は何を見て来られましたか?」と確認をすると自然な会話になります。
POSレジでお客様の情報を管理している場合は顧客データに反映させることで、精算の際にSNS利用率のデータを観測することができます。
また、お店でLINE公式を活用されている場合は、LINE公式のノート機能にお客様が利用しているSNSを入力しておく方法も良いでしょう。
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デジタルが苦手でPOSレジも、LINE公式も利用していない場合は、紙のノートに手書きでチェックをしていくのも良い方法です。
効果測定のまとめ方に正解はありません。お店にとって取り組みやすく、分かりやすい方法で、あなたのお店に来られるお客様のSNSの傾向が分かれば大丈夫です。
②お客様の様子から察する
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例えば、運ばれてきたメニューを前にしてスマホを構え写真を念入りに撮り始めたら。
「インスタ用に写真撮りたいから、先に食べてていいよ~」「どう撮ったら映えるかな…」など話している声が聞こえてきたら。直接的に『Instagramを見て来ました!』と言わなくても、普段からInstagramを利用しているユーザーであると察することができます。
また、「ハッシュタグ」「トレンド」といった、SNS特有の機能について声が聞かれたら。『ハッシュタグ=Instagram』『トレンド=X』というように、言葉を交わさずともお客様が利用しているSNSについて検討をつけることも可能です。
直接確認をする場合よりも正確性は劣りますが、ワンオペのお店でお客様1人1人にSNSまでしっかり確認することが難しい場合に活用できる確認法になります。
③最近発信したお店の投稿から、仮説を立てる
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お店を営業していて、ある特定のメニューがやたら注文される体験をしたことはありませんか。
よくよく理由を探っていくと、前回SNSに投稿したメニューがお客様によく注文されていた!ということも、飲食店のSNSではよくあることです。
つまり、最新のSNSに投稿したメニューがよく注文されていたら、お客様はそのSNSを見て注文をされている可能性もあるということ。
ご注文を受けるときに「Xでつぶやいてましたよね!」「インスタで見ました」など声が聞かれたら、より確証に近づきますね。
まとめ
今回はSNSの効果測定についてご紹介しました。
効果測定というと、言葉の印象から難しく考えてしまう飲食店の方が多いように感じます。
店舗集客においてのSNSの効果測定は、完璧にSNSの数字の状況や内部の動きを把握する必要はありません。ただ、『自分のお店には、このSNSから情報を受け取って来店されているお客様が多い』という傾向は、ある程度知っておかれることをお勧めいたします。
何のSNSから、どれくらいの集客効果が出ているのか。ここを明らかにすることで、漫然と利用していたSNSにメリハリが生まれます。
SNSは、その使い方によっては最小限の労力で最大限の集客効果をもたらす可能性があるツール。
しかし、集客効果を最大で発揮するためにはどのSNSに、どれくらい発信コスト(作業時間、料金、作業量、精神的負担など)がかかっていて、実際にはどれくらいの集客効果が上がっているのか。これを知っておかなければ『最小の労力で最大限の集客効果』を引き出すことは叶いません。
最小の労力で最大の集客効果を得るためにも、まだSNSの効果測定を取り入れていないお店は、お店が無理なく取り組めそうなものから取り組んでみてはいかがでしょうか。
おわりに
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筆者の牛、です。
最後までnoteをお読みくださいまして、ありがとうございます!
最後まで読んでくださったついでに、「読みましたよ」の合図としていいねを推していただけると、タイムリーに通知が届くので牛が喜びます🐄💕
拙い内容ではございますが、この記事が小規模事業者、個人事業主で飲食店を経営されていらっしゃる方のヒントになりますように。