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カメラを構えなくなる日

いま歩いた道が、NHK『世界ふれあい街歩き』のロケ地になる。

これまでの撮影の常識を変えてくれるカメラ。それが、DJI社のOSMO POCKET(オズモポケット)だ。僕はこのカメラを、写真や動画を撮影することに抵抗があった人に使ってもらいたい。このカメラの画期的なところは、撮影の動作を変えたところだ。

スマホや一般的なビデオカメラは、撮影をする時にその機器を顔の前に「構える」必要がある。少し腰を落として、手首を返して、画面を覗く。スマホやビデオカメラで何かを撮影するためには、「何かを撮影してそうな人」にならなくてはならない。

(何かを撮影してそうな人の図)

一方、オズモポケットはその必要がない。ジンバルという装置が勝手にカメラを水平にしてくれるため、撮影する時に機器をしっかり構える必要がないのだ。

(オズモポケットの部位の名称の図)

スマホやビデオカメラは、カメラ部分と本体部分が一体になっているので、例えばスマホを下に向けたら当然カメラも下に向く。一方オズモポケットは、カメラ部分と本体部分がジンバルで繋がっているので、それぞれが独立に動く。なので手に持っている本体部分を多少下に向けても、カメラは正面を向いているのだ。

(スマホとオズモポケットのカメラの傾きへの対応の図)

つまり手に持ってる本体部分の向きに、カメラの向きが影響されにくく、カメラを「構える」という撮影スタイルから解放されるのだ。そのためか、オズモポケットの画面はたまごっちくらい小さい。オズモポケットは、スマホやビデオカメラのように「対象物を確認しながら構えて撮影する」機器ではないので、今撮ってるものが大体確認できる程度の画面の大きさで十分なのだ。撮れた後は、スマホやパソコンにおとして映像を楽しめる。

「構える」必要がないオズモポケットは、日常を記録するのに最適だ。

一度、通勤・通学路などいつも歩いている道をオズモポケットで撮影してみて欲しい。録画のボタンを押したら、カメラを回してるのは意識せず、ただ楽しく歩く。家に帰って、オズモポケットをスマホにさして、動画を確認すると、いつもの通勤・通学路が『世界ふれあい街歩き』(NHK)のロケ地になってるのだ。

まずジンバルのおかげでカメラが水平を常に保ってくれることで、動画にブレが全くないため、観ていてストレスを感じない。さらに4kという高画質で撮影されているため、建物の壁の質感や、すれ違う人の表情まで確認でき、今そこを歩いている手触りが伝わってくる。画面隅々まで見て、実際に歩いてる時には見ていなかった、木々の鮮やかさや、落ちているゴミにも気がつくこともできる。オズモポケットをただ持っただけで撮影してるため、無駄なズームもない。元々オズモポケットはズーム機能が使いにくく、例えば猫がいたり、花が咲いていたり、気になるものがあると、ズームをせずに「歩いて近づく」ので、まさに『世界ふれあい街歩き』のように、歩いている空気感が伝わってくるのだ。

オズモポケットは、動画を撮影してるという意識を取り払ってくれるカメラだ。写真や動画撮影には若干興味があったけど、「撮影してる人」になることに抵抗があったそこのあなた。ぜひ一度オズモポケットを使ってみて頂きたい。生きてるだけで、素敵な映像が取れる時代が来ているのだ。

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