子どもの判断に任せるの?それって本当に良い?(by元園長)
さて、発達心理学の会の副会長 兼 元 園長です。今回のテーマは、それって子どもの判断に任せる??です。
私、園長時代によくみてきた光景、、それは、子どもが親を叩く!!です。これはまず、欧州ではまずみられない光景です。自分の思い通りにならないと、親を叩く、、もし私の家庭で子どもがそれをすると、私は絶対に許しませんし、妻も同意見です。人を叩くって、別次元の話です。もし、思春期になって青年が親を叩くと、どうなるか?それはもはや犯罪ですね。
自律・自立ってなに?
子どもの自立、自律ってなんのことでしょう。簡潔にいいますと、身の回りのことを自分でするのを自立といい、自分で道を拓いて、自分で考えて行動していくのが自律といいます。
どれほど、高学歴の人でも、自律していないと、結局親にばかり頼ってしまいますよね。なので、勉強も大切ですが、自分で道を拓いていくことは生きるうえで最重要かと思います。
これ実はよくある光景ですよね!!最優先するのは、親の意見ではなく、我が子の意見です。しかし、これをすると、子どもを「裸の王様」にしてしまう恐れがあります。自分の意見は必ず通るもの!、お母さんお父さんは自分の意見に従うもの!!→思春期になった時、めちゃくちゃ後で苦労ししますよ!そして大きな意味で子どもを不幸にしますよ!!
そういう時は、こうです。
ある程度大人を優先して判断した方が、後々子どもにとっても良い効果があります。子ども自身の意見が常に優先されてしまうと、その理屈が通らない集団に入った時、子どもがイライラを感じるようになってしまうからです。
子どもの判断・大人の判断
子どもの判断は、もちろん尊重するのですが、それは子どもの行動範囲の中においてです。大人の領域の判断基準の中に入れるべきではないです。今まで園でよくあったのは、、次の例
→そうです、子どもが行きたいと言ったら、他の子に感染する可能性もあって且つ園の規定を破っても連れてくるのです。実はこれはかなりよく見かける普通のやり取りの一つです。子どもの自立・自律を促すのは重要ですが、子どものいいなりになるのとは別次元の話です。そこは大人の判断でしっかりと「~くん、あなたは熱があるし、お友達に病気をうつしたら大変だから、今日は休みなさいね!」と言い聞かせるべきですね。
ということで、子どもの自立・自律を促す行為と、子どものいいなりになる行為とは、全く別次元の話ですね。我が子の本当の自立・自律を望むのであれば、、、
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。