学校とホームスクールの良いとこを合わせた「ハイブリッド登校」の話
約1年間、長女がハイブリッド登校(週4通学+週1ホームスクール)していました。ハイブリッド登校とはなにか、どのようにしているのか、この1年間で私が感じたことを記事にしたいと思います。
ハイブリッド登校は、子供がいる全てのご家庭にオススメできるものではありません。こういう選択肢もあるんだなと知っていただけたら幸いです。
4000文字ぐらいありますので、お時間あるときに読んでください^^
現在の公教育には適応しづらい
園舎もない、カリキュラムもない、ただ思いのままに自由に過ごす森のようちえんで3年間のびのび育った長女は、良くも悪くも自由です。たまに勘違いされるのですが、3年間自由に過ごしたから何も出来ないということはありません。大人の制限がないところで、子供たちは話し合ってルールを決め、色んな事に挑戦してきました。確かに上手に歌は歌えないかもしれないし、成長を感じる制作もないのですが、どうすればいいのか柔軟に考え、話し合い、決める力があります。
私の教育目標は「困難な問題があっても、考えることが出来る大人に育てること」です。解決することまでは求めていません。考えた上で逃げてもいいのですが、考えずに諦めるというのはNGです。出来ないことも悪いことではありません。自分の能力を自分で判断することも必要です。
ですので、長女は私の教育目標に向かって進んでいるなと感じていますが、残念ながら現在の公教育に適応しづらいです。
勉強が嫌いというわけでも、友達と遊べないというわけでも、先生の言うことを聞かないというわけでもありません。担任の先生のことは好きなようです。
自主性を伸ばしまくって育てた結果、納得していない誰かの指示を言われるがままその通りにすることを苦痛に感じるということが、長女にとっての学校につまらん問題になっていると思っています。もう少し成長すれば、指示通りに行動するのが何も考えなくていいから楽だと気付くかもしれませんが、今までそういう生活をしてこなかったので不思議で仕方ないようです。
不登校児専門公立中学が出来たり、先生方が発信してくださる情報を見ていると学校教育も変わり始めていることを感じています。でもまだ変わっている途中で、AI時代を生き残るための教育と150年なにも変わらなかった公教育の中間地点にいます。
「決まった時間に決められた勉強をするの、なんで??」
長女が通う公立の小学校でもタブレットが導入されましたが、まだうまく活用されていません。自由な長女が学校に通うことを完全に拒否する事態は避けたいので、小1の時点では週に1回ですが、学校に行くか行かないか本人の意思で決めれる日を作りました。(小2になりましたが、まだ週1のまま様子を見ています)
学校に行かないと授業がわからなくなるとか、友達関係が大変とか、そういうことも含めて自分で学校に行くか行かないかを判断して欲しいと思っています。なので、学校に行かないデメリットも説明するようにしています。
本人の意思でホームスクールにするか学校に行くか決めるので、学校を休まない週もあります。
これが我が家のハイブリッド登校です。
小学生がいる全てのご家庭にオススメできない理由
①子供が休んだ日に家に誰かがいる環境を作る必要があります。我が家は自由に休む日を決めるので、前日の21:00までに申告する約束をしてますが、前日まで休む日がわかりません。
②将来、自分で学習するようになってほしいと思っています。しかし最初から自分で学習できるわけではありません。専門的な本を読むための漢字や、物を作るときに必要な計算など、自力で勉強するのための勉強を押し付けてでも習得させる必要があります。学校で習ってきますがそれで完全に覚えるわけではないので、家ではわからないことを辞書やネットで調べる練習もしています。
今、私が取り入れようかなと検討中の「デキタス」や、本屋さんで売っているドリル、なんでもいいのですが、学習をさせるためには色々と必要です。学校を休んだ日の朝9時から10時は机に向かい勉強すると親子で決めています。長女はやりたいものを選んで勉強するのですが、10分に1回ぐらいドリルを変えます。だから色んな教科を常備しています。クロスワード、迷路、パズルなど含めると、常時10冊以上あります。。。。ドリル代が、けっこうかかってます。毎月送られてくる通信教育テキストを習うよりは安いし、学年も無視して長女にあわせて学習したいので紙のドリルにしていますが、本屋で色んなドリルがある中から長女に必要なものを選ぶのが大変です。
③長女が1年生の時は、好きなものを選ばせて勉強していたので、苦手な漢字だけ新品のまま3学期の終わりまで残っていたことが発覚しました。。。学習の偏りもホームスクールのデメリットかなと感じます。1年の漢字は、私が春休みにキレてしまったので終わらないかなと思っていたのですが、おばあちゃんに助けてもらってなんとか目標達成しました。
④私にとって最大のデメリットはお昼ごはん、めんどくさいです。長女が通っている小学校には調理室があるので学校に行ってくれたら栄養満点な美味しいごはんが食べれるのに。。。
⑤学校の成績は良くないです。毎日通ってるわけではないので、当然です。私はどこまで履修したのかだけお知らせしてくれたら成績表は不要だと考えているのでデメリットだとは思っていませんが、全部「よく出来る」だと思っているお姑さんは衝撃を受けていました。
今の成績が良くたって将来幸せになる保証はないのにね。。。やっぱりショックだそうです。
などなど、ハイブリッド登校にはデメリットがあります。
それでもハイブリッド登校を続ける
学校の成績は優秀ではありませんが、大丈夫です。ポジティブに考えれば、しずかちゃんと結婚したのはのび太です。子供の成長に大事なものは現在の成績だけではありません。だからといって全く勉強しなくていいというわけでもないし、楽な方に逃げてばっかりでいいというわけでもないのですが、子供にも自分のペースがあると思いますので、親が焦っても仕方ないです。
現代はネットで学習できる環境があるので、毎日通学じゃなくてもいいと感じています。
学校は、学校の先生が学習のバランスを取ってくれること、友達との楽しいやり取り、家庭だけでは与えられない刺激がいっぱいあります。とりあえず学校に行かせれば、勉強だけでなく、社会の仕組みのようなものや一般常識も身につきます。
家庭では、思いっきり遊べる環境と、家事スキルの習得、本人がやりたい探求をさせてあげることが出来ます。長女は「お米1合が何粒か数えたいので休みます」と言って学校を休み、本当に数えたことがあります。約7200粒でした。思いっきり遊びながら学習していることがなにかありますので、遊ぶことはいいことだと思っています。
私は子供のときにテレビを見まくって、テレビが一方的でつまらないことに気付きました。笑。
子供は何もしてないようで何か学習します。
家で全部用意するのは大変だから学校にも行ってほしい、だけど家でしか出来ないこともあります。ハイブリッド登校にすることで、長女の自主性をつぶさないようにしながら学校での経験も得られるようにバランスを取っています。
何も考えずになんとなく休ませているわけではありません。ホームスクールの日は親子で決めたルーティーンがありますので、ずっとダラダラしているわけでもありません。(たまにダラダラするのも大事だと思うよ)
まとめ
今までの詰め込み押し付け教育ではAIに勝てないことは明らかです。でも学校に行ってくれると、私は休憩できます。
我が家は週1ホームスクーリングですが、どのぐらいのペースにするかは家庭の事情や子供の様子などいろんなことを考え、それぞれのご家庭で決めたら良いと思います。ほぼ週5でも半年に1回でもペースは制限ありません。全部ホームスクールにすると理論上はハイブリッドじゃなくなってしまいますが。。。
子供がどこでなにを学ぶかを自分で選べることが、ハイブリッド登校には重要です。
昔から続いている教育の全てが悪いというわけでもありませんが、教育システムは私が子供の時から何も変わっていないと感じています。勉強という点だけで考えれば、ネットで十分足りるのも事実です。でも人間関係の練習は学校か社会活動で補う必要はあるし、AI時代だからこそ他者とのコミニケーションが必要な能力になるのではないかなと感じています。
サドベリースクールとかオルタナティブスクールみたいな自由な学校に行かせてあげたいけど、我が家にはそんな予算がありません!!なので自分で何とかしようと考えた結果、ハイブリッド登校です。
毎日学校に行っても探究学習との両立は出来ると思われるかもしれませんが、学校に行くと精神的に疲れすぎるので長女には難しいです。子供に余裕がないと探究学習も思いっきり遊ぶこともできないと思います。
私は専門家ではないので、子供の自主性と社会の常識のバランスを取るのは難しいです。小学2年なので、まだまだ不明なこともあります。こんな情報溢れる社会なのに、低学年の子供に対する自由教育の情報は皆無です。どうやって勉強のための勉強をさせるのか、遊びと勉強の境目を消す方法は日々手探りですので、noteにいらっしゃる先輩ママや先生方のいろんな知恵がとても役に立っていることを感謝したいと思います。
ありがとうございます!!
note内には大好きな先生がたくさんいますが、さすがに全員はご紹介しきれないので、私に「教育とは何か」いつも考えさせてくれる先生たちに絞って、勝手にここに貼り付けます ↓
一般的な家庭の普通の子供が、移り変わりが激しい情報社会で生き抜くために、AIに仕事を任せて自由な時間を楽しめるように
ホームスクーリングと通学の「ハイブリッド登校」がこれからの教育として一つの選択肢になるといいなと願っています。
もしおすすめの本とかアドバイスなどお聞かせいただければ嬉しいです。スキも押していただけたら幸せです^^
うちの長女はnoteネタの宝庫です!!笑
長女が休んだ日のルーティーン
漢字ドリルが無事に終わった話
時代を越えて今も続く学校の習慣を長女が変だと言っている
私の教育方法はやっぱり少数派だと感じた話
最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキ、コメントは私のやる気になります!!それだけでとっても嬉しいです♪♪もしサポートしていただけるのなら、娘達の野外活動に使いたいと思います!!