生成AI時代に能力を10倍に拡張した最強人材になるためのガイド | 意識したい3つのポイント
OpenAIの論文では今後全職業の80%がAIの影響を受けると指摘され、Goldman Sachsはホワイトカラー3億人の仕事をAIが奪うと発表。
生成AIによって自分の仕事が脅かされてしまうのではないかと感じている方も多いのではないだろうか。
しかし、ホワイトカラーやクリエイターがAIに代替されるということはしばらく起きない。
そうではなく、AIを使いこなした人間がそうでない人間を代替する。
そして、AIを良き友にできた人にとっては最高に楽しい時代になる。
なぜなら、まず自分の領域における能力/生産性が10倍に引き上がるからだ。
実際に、Githubの生成AIを活用したエンジニア支援サービスのCopilot Xではエンジニアの生産性を10倍にまで引き上げることを目指して開発されている。
今後は開発領域だけにとどまらず、様々な領域で生成AIを活用して生産性を10xするプロダクトや手法が生まれていくはずだ。
さらには、自分の専門領域以外についても生成AIによって能力を拡張して取り組むことが可能になる。
例えば自分はエンジニアでもイラストレーターでもないが、いまは生成AIを使ってコードを書いたり、イラストを生成したりできている。
そうした社会の動きの中で、生成AI時代に個人がどのようにしてスキルを磨いていき、自分の能力を10倍に拡張した10x人材として活躍していけばいいかを解説していこうと思う。
AIを活用して自分の能力を10倍(10x)にするポイントは3つある。
これらについて一つひとつ解説していく。
1. 表紙を読むだけではなく、中身を読む
「表紙を読むだけではなく、中身を読む」とは、実際に生成AIツールを使ってみることだ。
当たり前だと思うかもしれないが、意外と新しいサービスのニュースを追ってはいるものの、実際それらを触っている人は少ない。
よくTwitterで「これは神!」や「これは世界が変わる!」などと騒がれたりバズったりするものがあるが、実際に使ってみると大したことないものの方が多い。
このことからも分かる通り、実際にサービスを使ってみている人は驚くほど少ない。
これを本に例えると、日々出版される大量の本を本屋を歩きながら表紙だけ眺めているのと一緒だ。
本当に使える知識や能力を得るためには、実際に本を手に取り、家に帰ってじっくり読まないといけない。
生成AIサービスとの付き合い方もまったく同じだ。
生成AIツールを実際に使ってみることが、生成AIを使いこなすための最短の道だ。
もしあなたが生成AIに興味を持っているが、実際にサービスを触る時間をあまり取れていないのであれば、これを機会にぜひ触れるニュースの数よりも生成AIサービスを実際に触る時間の方を重視してみてほしい。
2. 好きを極める
「オタク」がつくるプロンプトは強い。
例えば、私が生成AIを使って作成したこれらの画像は、私の好きな建築家やデザイナーの名前や気に入った場所の名称、さらには建築やデザインの専門用語などを織り交ぜながら作成した。
このような特殊な言葉は、好きを極めているオタクの人ほど持っている。
自分の「好き」を極めよう。
そしてその領域における言語を自分の中にストックしていこう。
それがあなたの理想をマシンに伝えるための強力な武器になる。
3. クリエイティブディレクション力を磨く
生成AIとは、自分の頭の中の理想を言語化して指示を出し、出てきたアウトプットに対して適切なディレクションと組み合わせをしながら最良の結果に導く、という行為であり、クリエイティブディレクションと呼ばれる行為にとても近い。
したがって、クリエイティブディレクション力が高い人にとってこれからは黄金時代だと言える。
そのクリエイティブディレクション能力は大きく以下の6つの能力に分解できる。
まず自分の考えている抽象的な感性をしっかりと言語化する能力や、それを適切に表現するための引き出しの多さ。
そして、生成AIが作る無数のアウトプットから良いものを選び取る目利き力、そしてそもそも人々が欲しいと思うような理想を描く力。
さらに、複数のAIや、それらを取り巻く人達をしっかりと協調させていくオーケストレーション力。
そして、AIはまだ人間を説得することができないので、AIが作ったアウトプットをもとに、しっかりと人間を動かすストーリーテリング力が非常に重要になってくる。
クリエイティブディレクション力を鍛えるために、上に挙げた各スキルの書籍を読んだり、講座に行ったり、日々の業務や生活の中で意識する、などのアクションは遠回りなようで生成AI活用の地力を上げてくれる。
まとめ
生成AI時代に、どうやってスキルアップすればいいのかと悩んでいる人が多いかと思う。もしそうであれば、ぜひこれら3つのポイントを意識して行って欲しい。
これからの時代は、AIを良き友、親友にできたクリエイターやホワイトカラーは強い。そしてめっちゃくちゃ楽しい。
なぜなら、不眠不休で働く100人の弟子が常に横にいる状態だからだ。
今まで色々な制約で諦めていた自分の理想を瞬時にアウトプットすることができる。
しかも手業の練度のような、スキル不足による制約も無くなり、純粋にセンスの良さやAI対話力がアウトプットの量に直結する時代になってきている。
つまり、表現したいものがあり、センスや教養を磨いてきた人にとっては黄金時代なのだ。
動きの早い生成AIの世界において、古いやり方をUnleranしながら常に新しいやり方を学びながらAIを自分の親友にして仕事をより楽しんでいきましょう。
さいごに
生成AI領域を自社事業に活用したい企業の顧問・コンサルティングの仕事をお受けしております。ご興味がある企業の方はお気軽に会社サイトのフォームやTwitterなどでご連絡頂けますと幸いです。
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