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25.2.1 川崎ブレイブサンダース戦 game1、感想
なかなか悔しい試合結果になりましたね。
昨日、森山修斗選手のポジション…ということで1つ記事を書いたんですけど、それを体現してくれた選手が残念ながら川崎の方にいました。山内ジャヘル琉人選手です。
すごくいいプレーをしているなと思ったらやっぱりMVPを獲得されたので、見ているところはみんな一緒なんだなと思いました。
規格外の身体能力が魅力のスコアラー!
— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) February 1, 2025
22歳の大学生が本領発揮❤️🔥⚡️
川崎#45 山内 ジャヘル琉人
(SG|190cm|大東文化大学4年)
13 PTS|5 REB|1 AST@brave_thunders#Bリーグ #りそなグループ pic.twitter.com/pF13h11LfA
やっぱり一番印象に残ったのは滋賀のカミングス選手に対する“ディフェンス”です。あれを見て、ヘッドコーチやファンは安心したんだと思います。この選手はまた今度使いたい、いつ使っても安心だ…と。
オフェンスでどれだけ点を取ろうが、スリーが入ろうが、二の次です。シュートチャンスっていうのはチームのエースでない限りそんなに訪れるものではありません。チームの戦術を無視したセルフィッシュなシュートは入ってもサプライズ、外れたらターンオーバー、チーム崩壊…につながりかねません。しかし、ディフェンスというのはコートに出ているどの選手にも平等に訪れ、平等に評価されます。そういう意味でも山内選手の与えたインパクトは十分すぎるものでした。
レイクスは本当に悔しい負け方をしました。やっぱり勝負の決め手は「10点差」なんです。2桁点差をつけることを川崎さんは目指していますし、その流れ(勢い)のまま、「15点差」「20点差」…とリードを拡げることにフォーカスして試合を進めて行きます。そうなると先行してリードしているチームが断然有利になります。これは今年のオールスターで学びました。(笑)
今のレイクスとしては、「10点差」をつけられた時点で「負け」を確信した方がいいと思います。何か相手側にトラブルが発生しない限り逆転するのは無理だと考えます。言い方を変えると、「10点差」をつけられる前に“2点”でいいから加点して(ここでスリーを選択してしまうのはギャンブル)、絶対に2桁点差をつけられないように、意地でもディフェンスし、意地でも得点を決めなければならないのです。その「10点差」という土俵際で頑張っていては遅いので、「4点差」とか「6点差」つけられた時点でもう危機感を持って、チーム全員が声を出し、「ここ頑張るぞ」「絶対守るぞ」と意識を高めていかないといけないと思います。
僕はプレイヤー目線でバスケットを見る人なので、ディフェンスってすごくきつくて、すごく大変で、怖いし、体をぶつけられるのも痛いし、疲れるし、なんかやりがいを感じにくくて、サボったり、逃げたり、油断しちゃうことってあるんですけど、「勝つ」ためにはめちゃめちゃ重要なことっていうのは分かっていますし、強いチームっていうのはディフェンスがめちゃめちゃすごくて、結局、根本的にはディフェンスが強いチームが勝つ、、、というか、そういうディフェンスが出来て初めてB1という舞台で試合(勝ち負けを争うこと)ができるのだなと改めて感じました。
ただただ悔しい現実を見せつけられたという感想です。
レイクスのディフェンスは、基本的には1対1で守ることを避けているスイッチディフェンスですとか、ダブルチームですとか、バックコートからスティールを狙っていく、相手との体の接触が少ない“ギャンブル”ディフェンスなんです。マークマンに1対1で体を当て、へばりついて守るディフェンスではなく、相手の進むコースを先読みし、そこに人を立たせて侵入を防ぐゾーンディフェンスなんです。ゾーンディフェンスはアウトサイドシュートを打たせやすいという面がありますし、インサイドでタブルチームにいくと必ずどこかのポジションで1人、オフェンスのノーマークができるのでそこにパスを繋がれるとそこからズレが生じてまた違うノーマークができて…という繰り返しの、すごくリスクの高いディフェンスなのです。だからシンプルに目の前の自分のマークマンを1対1でディフェンスすることが一番手っ取り早い守り方なんですけど、レイクスはそれをせず、はなからそういうゾーンを守るディフェンスの方針なんです。これは苦肉の策でありますので、この守り方をしているうちは、戦力、チーム力がB1レベルに達していないんだなと思っていいと思います。
でもこれはチームの戦術ですので、選手には拒否権がありません。ヘッドコーチの戦術、方針です。選手が1対1で守りきれないから、コーチはこの戦術を採用しているのです。
具体的な名前をあげると、チームのエースであるモータム選手は得点に関してはピカイチの才能を発揮していますが、ディフェンスにはそんなに労力をかけない選手です。ゾーンディフェンスしか出来ない選手といってもいいかもしれません。彼をエースで使うのであれば、インサイドで体を張ってディフェンスやリバウンドに働いてくれる選手(ビッグマン)があと2人欲しいですし、さらにはハンドリングがよくてゲームメイクもできる(ボールを散らせる)選手が1人欲しいです。(昨シーズンのロスターを思い出してしまいますが…😣)
例えばオーストラリア代表チームですと、彼よりも大きい選手がたくさんいますので、その中でスペシャルなシューターとして彼は得点に注力できますが、今のレイクスでは本当に一人、エースとして奮闘している、、、という風に映ってしまいますので、チームがモータム選手だけに頼らず、バランスよくボールムーブし、得点を取れるというのが理想であると思います。
が、しかし、ここはレイクスです。モータム選手を神と崇め、師匠と慕い、息子さんをjrと愛し、成長を楽しみ、奥さんも綺麗な人だし、そういう彼の人間性を含めて、滋賀のモータム選手なんです。
オーストラリア代表と滋賀レイクスは違いますが、僕はレイクスのチームが、そしてバスケットが好きです。試合の勝ち負けは正直関係ありません。「数字」や「順位」ではなく、「人」を見ています。「人」でバスケットボールを楽しく観戦しています。(ここで僕のnoteのアイコンが『人』である理由につながった!)
山口晋平さん(しんぺーさん)との違いはそこですかね。(笑) 数字でバスケットを見たり解説したりするのではなく、チームの色ですとか、人のもつ力やエネルギー、パッション、ドラマ、与える感動でバスケットを見ています。そこに楽しさを感じています。
game1では途中で無言になってしまっていたしんぺーさんはgame2でどんな解説をしてくれるのでしょう?(笑) レイクスが逆襲したらビックリされると思いますし、game1と同じ展開だったら沈黙されるかもしれませんね。どちらにしろ、レイクスの魅力、強さは、数字やデータだけでは現れませんから。どういう言葉を発してくださるか楽しみにしています。(笑)
そんなこんなで、最後に、推しの長谷川比源選手のプレーがもっと見たい。いろどりでした。
ではまた。