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頭を使わないとB1では勝てない

いくら一生懸命 体を張って練習やトレーニングをしても、バスケットボールのルールや正しい知識を知らないと、その努力が100%発揮されないということがあります。使ったエネルギーが仕事に活かされていない。効率が悪い。不完全燃焼。。。

その例として、バスケットボールのルールにある「シリンダー」という概念を意識できているか、に注目して試合を見てみるのも面白いと思います。

滋賀レイクスを例えに出しますと、やはり今年は選手のサイズが小さいというのがすごく気になる上に、B1のカテゴリーで主力として試合を経験した選手がほぼいないに等しい構成であるということが気になります。
それは、チームマネジメントスタッフが承知の上で構成したメンバーなので、今さらどうこう言うつもりはありません。このメンバーでB1を戦う、、、それがレイクスのやりたいバスケットボールなのだと信じています。

しかし、本当に今の選手のサイズと、経験と、体の強さ、体の重さ、体の使い方、運動能力で戦おうと思うと、B1で「1勝」をあげるのはすごく難しいことだと思います。

そこで大事になってくるのが、いかに頭(IQ)を使えるか、ということです。
すなわち、バスケットボールのルールを正しく理解し、それを自分の体でコントロールして実行(プレー)に移せるかということです。
これを出来る選手を育てることが、レイクスの1年間の課題(使命)であると思います。

スキルやコンディショニングを伸ばしてあげれるコーチはいても、選手の頭脳(バスケIQや人間性、考え方)を伸ばしてあげられるコーチがレイクスにはいるのかな?、、、って、気になったりもします。

小さい選手が大きい選手と戦うために学ぶべき技術は、「シリンダー」を意識すること、自分の「シリンダー」(範囲)を理解すること、そしてそれをコントロールすること、だと思います。

要は、自分のシリンダーさえ守れば、ファウルを吹かれないですし、余計なファウルを減らすことができるのです。
そして、逆をいうと、相手にファウルをさせることができますし、すなわちそれは、相手のプレータイムを減らすことに繋がります。

また、日々の努力(練習)や、トレーニングの効率も上がりますし、試合でのパフォーマンスも格段に上がると思います。

とにかく、自分のシリンダーを意識して、その中で100%の力を出せるように練習するのです。試合でもそれを意識してプレーするのです。
シリンダーからはみ出すプレーは無駄なプレーです。無駄な努力です。
効率の悪い練習をしています。
自分の体の使い方が下手で、自分の体をコントロール出来ていないということになります。

頭の中の濃度というか、密度というか、
賢さ、判断の速さもそうです。
シリンダーを意識するんです。
シリンダーの外のことまで考えてしまう人は、周りの意見や評判、情報に流されたり、自分を大きく見せようと欲をかいたり、背伸びをしたり、本当に自分のやるべきことにフォーカス出来ていない、集中できていない、ということになります。
下手すりゃ自分がなにをすべきか、チームの中での役割に気づいていない選手もいるかもしれません。地に足の付いていない、空回りをしている選手だと言えるでしょう。
特に20代の若い選手にはそういう選手が多い気がします。自由な発想(直勘)と、若くて元気な体だけに任せてバスケットボールをしている証拠です。

体の大きさで勝てないなら、頭の良さで勝つ。
一生懸命、体を動かして、きついトレーニングをしていても、考えることに意識が向かないと、筋肉の無駄遣いです。
効率がめちゃくちゃ悪いです。
トレーニングは、自分のシリンダーの中で100%の仕事ができるように、考えてやらないと、無駄な時間と体を酷使しているだけになってしまいます。

がむしゃらとか、一生懸命とか、泥臭くとか、、、試合に出れない強豪チームの控え選手が言う言葉です。
滋賀レイクスの場合は違います。
一人一人が主力です。
自分がやってやる、先頭きって、責任もってやってやる、チームを勝たせてやるという気持ちがないと、B1で戦い抜けますか?
荒波の中で航海をするのに船は耐えられますか?途中で沈没しませんか?

頭を使うのです。
ルールを理解して、自分達に有利なように利用するのです。
そのための武器となり、道具となるのが、自分の「シリンダー」です。
これに尽きます。


こういう視点、意識で、バスケットボールの試合を見てみるのはいかがでしょうか?


ではまた✨