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第十話🧙♂️ 『日本代表新監督、強化の鍵はフィジカル!!』
ジョブ・トーマスHCが始動させるチーム。
彼の口から出てきた強化のポイントとは、
5つあった。
①世界を相手にも当たり負けないフィジカル
②接触を嫌がらないメンタル
③学ぶ姿勢
④英語でのコミュニケーション
⑤子供たちのヒーローになる
この条件に当てはまる選手を12名集め、
ポジションレスで世界と戦うとのことである。
バスケ界の常識よりも、
『人』で戦うという意思表示であろう。
世界を変えるのは何者でもない、
『人』である。
私は、その監督のポリシーを記事のメインディッシュに据え、読者に伝えようと決めた。
そう。冷やし中華でいうところの…
“きゅうり”だ✨️
(なんでやねん!!という声がきこえてきそうだな、、、)
私はニヤニヤしながら記事を書いていた。(笑)
そんな自分が嫌いではなかった。
どうせなら、楽しく書きたい。
面白く書きたい。
読者にクスッと笑ってほしい。
私の創作のポリシーである。
語彙力が低いと、自分の思ったことを言葉に表現できなくて、イライラするのだが、
そんな時は、一度執筆を止めて、空を見に行こう。
そこにはどんな“色”が見えるだろう?
からっと空気が乾燥した気持ちのいい青空か。
どんより一面黒みがかった雨降り前の雲か。
白い蒸気がフワフワと浮かんだ青と白のコントラストか。
見る時間帯によっても変わるだろう。
朝方のまだひんやりとした新鮮な空気と共にか。
日中のメラメラと燃え盛る気温上昇中か。
夕暮れの、1日の終わりを実感する黄昏時の中か。
なんだかセンチメンタルになってくる。
空の色を見ているだけで。
私の脳も、それを感じて、いい“言葉”を浮かび上がらせてくれるのだ。
私はその時ふと違和感に気付き、
もう一度指揮官が挙げた代表候補選手たちの名前を羅列してみた。
えーっと、たしか、、、
勇輝 河村 、、、
裕鷹 吉井 、、、
圭志 松脇 、、、
哲 志村 、、、
紘也 川真田 、、、
うん、
そして、
富樫勇樹の名前はなかったんだよな~
う~ん、
なるほど
なるほど~
たしかに、まぁ…
面白そうな方向性ではあるなぁ
フィジカル重視ね~…
なるほど
なるほど~
河村くんでしょ…
俺たちの吉井…
松脇くんね、はいはい…
えーっと…
ん?
サトシ シムラ …?
誰だっけ?
その次のマイキーは知ってるんだよな…(汗)
サトシ シムラ?💦
私はすぐさま『志村哲』という名前で検索をした、、、
スマホが熱くなっている
私の体温も高揚している
焦る気持ち、高鳴る鼓動
検索したページに画面が飛ぶ…
そこに出てきた選手の写真は、、、💦
なんと!!昼間に寄ったラーメン屋『恵』の…
白いタオル!
くるくるパーマ!
ツンとあがった鼻に
小麦色の肌!
気前のいい、さわやか好青年!
!!!
あの店員にそっくりだったのだ!!!
わたしは泡を吹き、
言葉を失い、
青ざめた顔をしたまま、橋の上へとダッシュで駆け上がり、
そして、空を見上げた…
その日の空は、、まるで金色に近い神々しい色で光輝いていた、、、
こ、、これが、、、
ご、ゴールデンキングス、、、(アワワワワ…)
私の頭頂部には真っ赤なハイビスカスが、
パッと一輪、花開いていた……🌺
つづく🧙♂️