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フィリピン英語の不思議を考察
フィリピンの英語文化として、Mr./Ms.のあとにファーストネームをつけるというものがあります。オフィシャルな場面、例えばセレモニーやなどではもちろんファイリーネームが使われますが、職場などを含め日常的な場面での会話では、ほぼ確実にMr./Ms.+ファーストネームです。
グローバルスタンダードでは、Mr./Ms.のあとは基本的にファミリーネームをつけるものとされており、僕自身、最初に聞いたときは少し驚きました。ちなみにSirにもファーストネームをつけます。
国際機関等でも働いたことにある方(日本人)に以前伺ったところによると、アメリカ人は仲良くなると仕事のカウンターパートでも「ファーストネーム」のみでお互いを呼びあい、イギリス人は仕事では「Mr./Ms.ファミリーネーム」で通すとか。なので、「通常の英語」では、やはりフィリピンでの使われ方は「おかしい」と言えます。
ではなぜ、フィリピンは少し世界の常識とは違う英語カルチャーを持っているのでしょうか。ここからは僕なりの考察です。
要因①フィリピン英語はアメリカ英語が源流
アメリカの植民地化にあった際、アメリカは教育を通してフィリピンを支配していたといわれています。この時に、英語での教育を普及させ、今では公用語の一つになっています。(もう一つはフィリピノ語)
なので、アメリカ英語できてな「ファーストネームで呼ぶ文化」が入ってきたのではないかと考えています。
要因②フィリピンの名前の呼び方文化
アメリカ英語の要因もありますが、おそらくこれは職場等、少しオフィシャルな場面への影響になるかと思いますが、そもそもフィリピノ語での会話でも、基本的にファーストネームで呼び合います。
日本だと仲の良い友達はファーストネームで呼ぶのは自然ですが、そうであっても、(「さん」付するかしないに限らず)苗字で呼ぶことも多々あるかと思います。
要因③アジア的な年長者を敬う文化
日本をはじめ、アジアでは年長者を敬う文化があります。フィリピンもそれは同じです。
また、フィリピン語には、「kuya(お兄さん)」「ate(お姉さん)」という言葉があり、兄弟姉妹に限らず、年上の方かつ、ある程度親しい方にはこれを用います。*例:Kuya Sho
Mr./Ms.はこの「kuya/ate」よりは少しオフィシャルなものですが、この代替のような形で使われているのではないかなと考えます。
まとめ
と、フィリピンがなぜ少し異なる英語カルチャーを持っているかは、以上のような要因が組み合わさり誕生したのではないかと、推察します。
繰り返しになりますが、これは僕の独断と偏見でありますので、正しいかは未知数です。
どこの国も独自の英語カルチャーは持っていると思いますので、その一つと思っていただければ幸いです。