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技法書の感想 Yas著 「リアル絵の描き方」翔泳社

著者の絵は写真よりリアル!
ケーキは本物より美味しそう!
どうやって描くんだろうと思っていました。
(ツイッターでは動画で制作過程も公開してくれていたけど、
ある瞬間に魔法のようにリアルになって、
どうなってるのかよく分からなかった)

書店でこの本を見つけて「よっしゃ!」と思い購入。
例題の30枚をほぼ2ヶ月かかって描き終えました。
先に感想、これはめちゃくちゃ楽しい、今までで一番楽しかったかも。
言われた通りに描いたらそうなる。
そりゃそうだろうと思うかもしれませんが、
普通の技法書だとそうはならん!

この技法書はデジタルイラストの描き方ですが、
練習後は絵の具で描く絵も良くなりました。
デジタルで描かない人も使っているブラシやテクニックは絵の具で描く技法そのままなのでアクリル絵の具で同じことが出来ると思います。

多くの写真のように描いている人たちは写真をトレースしてるよなと思って、
それだと創作というよりほぼ職人仕事なので興味なかったのですが、
著者はデッサンから始めていて仕上がりも写真とは違っていて、
彼女なりの物の見方がちゃんと入っているところが絵の魅力として出ているのかなと思います。

そやねん。
絵を描くということはモノをどういうふうに見ているかということ。
この技法書の練習でわかったことは、
私は物の形(デッサン)は見ていたけど、
物の色は見ていなかった!

例題1枚目で描いたマーガレット
えっ!こんなグレーで良いの?
描いたら白い花に見えてる!

なんだかリアルにかけない理由はそこだったのかと、
ずっと絵を描いてきて気づかなかったとは!
周りの人たちも誰も指摘してくれなかったし・・
そもそもみんなも自分が色を見てないことに気づいておらんな・・

そりゃ絵を描かない人に比べたら見ていると思いますが、
ちょっと青っぽいなとかくらいで見方が甘い。
本ではこの色を使いましょうとカラーホイールが表示されていますが、
なにかの間違いでは?と思うような色が、
描いてみると写真みたいにリアル!不思議です!

例題4つ目の練習で描いたこのさくらんぼ、使っている色は矢印の先の暗い色
自分で選んでいたら上の明るい色で描いていたかも

30の例題のうち20までは老眼と戦いながら書籍の小さな参考写真を見て描きましたが、
21個めのボタンからは「特典データがダウンロード出来ます」に気づき、
モニターの大きい画面を見ながら描きました。
おまけの中に「線画」もあったので、
デッサンはぼちぼち出来るからええな・・と線画使わせてもらいました。

長いこと絵を描いていますが「質感」が描けたのは初めてかも!

特典データには手順の動画もあって、
最初のラフがどんどんリアルな絵になっていくのを見ているだけでも楽しいです。
・・完成した絵の画像も欲しかったけど・・

難しそうと思ったトマトやグラスより、
楽勝だろうと思ったサテンの布や雲に苦戦しました。
そして「イチゴを持つ指」はどうやっても著者のようには描けず断念。
これくらいにしといたろ!で完成ということに。
ブーツが描けた時は達成感で10分くらい眺めていました!

2ヶ月かかったけど全部描けた!

使っているツールが違うのでブラシ選びに戸惑いましたが、
あまり使いこなせていなかったCLIP STUDIO PAINTを使えるようになったので良かったです。

さあこれで何でも描けるぞと、
自分で撮った写真を見ながら描いた絵は惨敗!
まだ「物の見方」が習得出来ていませんでした。

練習、練習!

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