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新婚ライフハック「セルフ前撮りならタダ」

前回。
無事に婚約指輪を買っていただいたソヨ。
そして、今回は前撮りについて、カメラマン目線、また撮られる側目線(?)で話していきたいと思います。

私、ソヨは本職がカメラマンで、かれこれ10年以上この仕事で生きてきています。
元々、スタジオで働いていたので、白無垢や色打掛を着た本格的な和装前撮り、ドレスとタキシードの洋装前撮りと色々経験してきました。
また、数年前から出張カメラマンのサイトに登録したこともあり、外で、自前のドレスなどでの前撮りをする機会も増えました。


ブライダル関係の仕事を一言でいうと、「凄く楽しいけど、寿命削って撮る」です。

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本当に彼らにとって一生の中でもとても特別な機会であり、こちらもやりがいのある仕事なのですが、これ、本当に大変です。
イーヨも何回か私のアシスタント(荷物持ち)について来てくれたことがありますが「あれは大変やなあ…」と心から言ってました。(一度、2件続いた日に嫌だったわけではないけど、大変すぎて終わってから緊張の糸が切れてメソメソ泣いてるのを見たからかもだけど…)

スタジオで働いてたときの撮影は、ちゃんとメイクさんや着付師さんが撮影についてくれてて、私一人では気付けなかったり直せなかったりなところを直してくれていて、安心して撮影することができたのですが、今はかなり前撮りもカジュアルになり、美容や着付けなどは自分でやる、または手配し、個人のカメラマンに撮ってもらうというパターンがかなり増えました。

ちょっとここで先に撮る側としてお伝えしておきたいのですが、キッチリ残したいならそれだけお金をかけることは大事です。
前撮りをまるっと業者に頼むと確かに安くないのですが、メイクや衣装の見え方は完璧です。また、いつも彼らが使っているロケーションで撮るので、パターンも安定しており、お互いにあまり苦なく撮れるのはやはり大きなメリットです。

しかし、個人のカメラマンにお願いするセルフで前撮りするメリットもたっくさーーーんあります。
まず、やはり安い
ロケーションは事前に許可を確認する必要がありますが、どこでも撮れる。
アイテムも自由に使える。
自分たちらしい写真をリーズナブルに残すならやはりセルフ前撮りはとても良いです。

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そして!ここで混同しないように気をつけなければならないのは、セルフ前撮りで業者クオリティを求めてはいけない、ということです。
餅は餅屋です。
カメラマンさんが撮影に集中できるよう、メイクさんや着付師さんの同行をお願いするのであればもちろんそれでいいのですが、そうなると値段は業者並みになります。
そして、そこまでお金をかけないのであれば、細かいところは気にしない、ことが大切です。セルフ前撮りは雰囲気と今時の言葉で言うとエモさが大事です。
(あと、できるだけトレーンの長いドレスを避けるなど、アシスタントが必要そうなことも削る方が得策です)
経験のあるカメラマンさん(私?!🙋‍♀️)なら気づいてくれるところもありますが、経験の浅いカメラマンさんだとキャパオーバーします。(撮影に関すること、構図、表情、露出、安全、周りの人、メイクが崩れてないか、髪型が崩れてないか、衣装が変になってないか、荷物の管理、これらを一人に任せるのは脳みその容量的に危険です⚠️)
また、ブライダル衣装の和装前撮りは業者にお願いするほうが良い場合が多いです。
今までに、白無垢で京都で撮りたいです〜というお問い合わせを何度かいただきましたが、私はまず業者さんを勧めます。
和装は花嫁の衣装の裾をおろしてる状態とおからあげにしてる状態で撮るなら着付師さんが絶対必要なのと、撮影場所の許可を取るのが難しいこともあり、業者さんにお願いする、またはカメラマンだけ持ち込みで依頼するよう、お願いしています。(着物の手配ができて、撮影地が自宅、または知り合いのところ、という場合は受けやすいです)

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そう、個人のカメラマンに頼むセルフ前撮りは「そこまでガチじゃなくてよくない?」という人におすすめです。
二人の思い出の場所、出会った場所、学校や公園で撮れるのはセルフ前撮りならではじゃないでしょうか。業者前撮りが「結婚式の世界に入る」なら、セルフ前撮りは「結婚式の世界観を自分たちで作る」です。
大変、クリエイティブです。
セルフ前撮り楽しいっすよ。

前置きで予想以上に熱が入ってしまいましたが、、

私たち、イーヨとソヨは完全に自分たちだけで前撮りをしました。いやほんと超絶適当。

桜の季節にお花見ついでに撮ったのがこちら。

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わりと素敵に撮れてて凄くお気に入りです。
しかし、この日私は普通に撮影の仕事が入っていてそれが終わってからイーヨと合流しレンタサイクルで現地に向かいました。(わりと駅から遠いスポットでした)
なので、もちろん仕事の服だったし、髪型もメイクも全然いつもどおりで崩れてる笑
この白いワンピースは数年前に古着屋さんで撮影用に買ったアンティークワンピースで、薄手の生地なのでくるくるっと丸めて鞄に突っ込んでいきました。
現地でお花見をしてからその場で上だけワンピースに着替えてリップだけ少し塗って三脚を立てて撮影。(足元をよく見てもらうとズボンとスニーカーを履いてるのがわかると思います)
風が強くて髪が吹き乱れ、何度も何度もセルフタイマーして走って撮りました。

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セルフ前撮りはその時頑張った思い出も写真に付加価値を与えます。

私たちはさらに入籍した日にも写真を撮りました。むしろ写真を撮るために、入籍は撮影地に近い役所(縁もゆかりもない)でしました。

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本当は二人が初めてデートで行った山で撮影したかったのですが、その山がまだその時期咲く予定だったツツジが咲いてないっぽい、ということで急遽別の場所(渓谷)に変えました。
でも、その日はとても暑く、これ山だったら大変だったねえ、と歩いてました。
この日は前回よりもう少し衣装を考えて、イーヨのベストや蝶ネクタイを予め用意したり、私はシンプルなワンピースに友達からもらったドライフラワーのブーケを持って撮影に挑みました。(今回は少し前髪も巻いたりしてみたけど、まあ適当です)
今回は前回から少し進化してスマホのアプリでカメラと連携させ遠隔シャッターを使ったので無駄に走らずに済みました。
しかし、岩場のため、足場が悪く裸足の花嫁でした。
セルフ前撮りで難しいと思うのがアップの写真かな、と思います。
引きの写真は簡単に撮れるのですが、アップの写真は高さを三脚で出すのも大変だし、ピントも難しいし、表情を作るのも難しいです。(ここらへんはやはり、誰かに撮ってもらう方が絶対いい)

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↑貴重な成功したアップの写真

(ちなみに、私がここまで適当にできるのはPhotoshopという強力な味方がいるからです。)
(撮影の段階で拘ることも凄く大事ですが、なんせ人間なので体力と気力とのバランスも見ながら後で直せることはカットカット〜です)

ちなみに、私たちは結婚前に和装も一応してました。(誕生日プレゼントとして、着物デートをリクエストしたのでした)
京都には大量に着物のレンタル屋さんがあって、普通の着物ならかなり安く借りられます。(私たちの場合、二人で1万円くらい。アンティーク着物貸してくれるお店で借りました)

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同じように、白無垢や、色打掛ほどガチじゃなくていい…!という方たちの和装前撮り(普通の着物)も結構あります。(お値段もかなり安く撮れます)

最後にお値段のまとめです。

業者前撮りは内容により価格は大きく変動しますが安くても5万、普通に10万は超えます。

完全にセルフ前撮りだと、衣装と小物とヘアメイク代(こちらもセルフならタダ)、撮影地までの移動費だけです。
(私たちの桜の写真に至ってはレンタサイクル代くらいでした↓)

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カメラマンに頼むセルフ前撮りもどこまで拘るかにより値段は変わりますが、衣装、小物、ヘアメイク、交通費の他、カメラマンに支払う金額は2万くらいからになります。

私たちは周りに絶対和装で撮ったものが見たい…という人もいなく、私が仕事で写真をやってるので良い機材もあったこともあり、完全に自前でセルフで撮りました。
上手く撮れても撮れなくても誰に文句言うでもなく、とってもいい思い出になりました。全く背伸びをしない、等身大の「今」の私たちを残すことができたと思います。

写真で何を残したいか、誰のために撮りたいか。
ゆっくりお二人で考えられて楽しい前撮りをしてくださいね✌️

次回予告
「給付金で結婚指輪を作る」

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