ゲームを通して見えた友人のパーソナリティ_たかがゲームだけど
数年前、友人から熱烈に誘われて、今からゲームかあと迷ったが、新しくゲームアプリを入れた。彼女はゲームサービス開始直後に始めた古参。
私はそのゲームアプリを全くの初見だったが、元となるゲームに昔夢中になったことがあるので、仕様は変わっていても、数多登場するキャラクターたちの名前やそれらの性質等々基礎知識?がインプットされており、慣れるまでにさほど時間が掛からなかったし、やるからにはと積極的に新たな知識を増やしていった。
自ずとゲームについて友人と話す機会が増えた。それはそれで楽しい。いつのまにか何年も後から始めた私にゲーム上でのレベルを抜かれた彼女に、大人と言えども時折悔しそうな表情を見てとれたので、こちらからレベルに関する話は一切控えている。
他のゲームを全く知らないが、おそらくきっとどのゲームにも大なり小なりあるであろう違反事項やルール、また賛否あるようだが圧倒的に否定派プレーヤーが多いモラルとして避けるべき、手を染めるべきでない(笑)マナーの数々もゲームを進めるうちに知ることとなる。
そして、それらを彼女がことごとく破っていることを否が応なく知ることとなる。
違反行為等々が一向に無くならないのは、当然ながらそれだけ"旨み"や"受益"があるからだ。裏返せば一部の受益者の裏には"損失"を被るプレーヤーが大勢いて(運営さん、なぜ見て見ぬ振り?)各地でさまざまなトラブルも報告されている。
友人には違反している罪悪感が全くない。
けれど、私はイヤだなあ……
彼女の身内にもいるプレーヤーと手を組み、日常的に違反行為をしていて、その成果?を臆することなく私にも笑顔で報告(自慢)してくれる。
今まで何度かやんわりとそれらの違反行為が「問題になっているみたいよ〜」と話したが「たかがゲームじゃない〜」と笑い飛ばされた。
些か陳腐な言い回しではあるが、たかがゲーム、されどゲームと心の中で呟いた。
今まで知らなかった友人のパーソナリティをゲームを通して知るのも寂しいものがある。