数学者はすごい
weekly thinking〜第八弾〜数学者はすごい
花粉とコロナとコロナ
いや〜もう3月ですよ。春ですよ。ポカポカ天気ですよ。花粉ですよ。最悪ですよ。
と、1週間前に今日のことを予想して見たのですが、花粉<コロナで世間がカオスですね。。最悪なことに変わりはないのですが。(そして今日は雨)
ちなみに、私自身はコロナは脅威だけど、ちゃんと対策をすれば何も問題がないものだと思っています。そう、花粉症と同じように。(特効薬がないから本質的には違いますよ)
イメージの問題です。
ということで、この企画も8回目ですよ。頑張ったようでまだまだな数ですね。はい。
ちなみに、年間通して行うので、たぶん52回とかになるんでしょう。まだまだですね。はい。
今回のインプットはコチラの2冊です。
①新井紀子著 『AI vs教科書が読めない子どもたち』
②安宅和人著 『シン・ニホン』
もう2年近くたったベストセラーとこれからベストセラーになるであろう2冊です。
これからベストセラーになるといっても、すでにTED×TOKYOなどでたくさん発信されてきたことなので、すでに有名な内容ではありますけどね!
でも、この厚さを読むのはしんどかった、、
それ以上に楽しかったんですけど!!!
読み終わってからすぐは頭から湯気が出ていました。笑
それぞれすべてを紹介するくらいなら、
このお話を読んでもらうより、実際に読んでもらう方がいいです。
今すぐ、Amazonを開いてクリックするか、本屋に走ってください。
でも、そんなことをせずにこっちを読んでほしいです!
そのために2冊を読んで「異」から「同」を見つけたり、あれこれ妄想しているのです。
読んだ感想と私が想像したこと、私なりの価値を表現したいと思いますので、最後までよろしくお願いしまァァァァス
まずはそれぞれの本について。
新井紀子著 『AI vs教科書が読めない子どもたち』
すべてを読み終わって、最初の感想は、「ああ、数学者ってすごいな」でした。
数学のできることとできないこと、今数学者が挑戦しているであろう領域が丁寧にわかりやすく書いてあったのです。どんなことでも限界を知るというかそのものを概要だけでも理解するって重要だなと思いましたね。
もっとしっかりと大学で数学をやればよかったという後悔と、でも、それは結局のところ、私の中で目的がなかったからなんだろうなと思ったりもします。今は、AIをもっと知りたい、その未来を予測できるために数学という「言語」をもっと学びたいと思ったものの、武器を手に入れることは良いのですが、使う先を設計しないと、ただ、振り回して、周りに「自慢」という危害を加えそうなので、自粛します笑
でも、数学の研究者に以前より会って話してみたくなりましたし、数学をだいぶポジティブに捉えられるようになりました。(今までどう捉えていたのかって話ですよね〜)
私が、この新井先生の渾身の1冊は287ページから伝えたいことは大きく2つです。
①数学という言語は案外簡単なんだということ
誤解がないように先にお伝えすると、簡単だと感じただけで、実際は高度な計算過程は理解できないだろうし、よくわかっていないところも多々あります。けれど、日本語という言語を用いて概念だけが書いてあればわかったりします。何をしたい概念なのか、結果はどんなことを述べるのか、は想像できそうだなと思いました。
例えば、数学は「論理」と「確率」、「統計」の3つの言葉を持っている。
できるだけ、シンプルにすること。それが概念を形成していくという当たり前なことなんですけど、なるほどな。と腑に落ちました。
ちなみに、AIと人間のインターンフェースとは?とみなさんに問を投げると、答えはなんて返ってくるのでしょうね。PCなのか、プログラミング言語なのか、数学なのか、英語なのか、、笑
ちなみにpart.2
数学は外国語だと思うと案外割り切って学べるかもしれませんね。
って言ってみましたけど、どう表現したら、数学という言葉だけで拒否反応を示す人が少なくなるんでしょうか、、、
みなさんもちょっと考えてみたらいかがでしょうか。
②学校の暗黙知をもっとデータにまとめたい
この本がそうなんですけど、『学校の先生方の肌感覚を数値化する』ことは、日本というか資本主義の今の時代において、とても重要なことだと感じました。この本では、読解力低下という話が調査結果としてまとまっています。私の周りの先生も学生の質の低下(中→高)をよく嘆いています。そのような肌感をエビデンスに落としていく時期が特に今なのではないでしょうか。
エビデンスが大好きな日本人(かくいう私も)。
教育改革がニュースでも取り沙汰され、世間からも注目されている。
そんな今だからこそ、わかりやすいエビデンスを並べれば、もっと世間の意識が変わる気がするのです。それによって初等中等での教育が一般的に議論され、変わるのであれば、安いもんじゃないかなと。
研究者のちから見せつけてやりましょう!
みたいに思いました。
ちなみにpart3
今、ある教育関係のデータを集め、研究しています。6月頃にはまとめられると思いますので、乞うご期待ください!!
他にもたくさんおもしろいことは書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
読んだ人とディスカッションしたいです。
安宅和人著 『シン・ニホン』
こちらはもやは、完璧に理解できていないな、が読みきった感想ですね。
わかりたいんです。
でもそのためには、私が知らないことが多すぎる。それらを調べながら進まないと腑に落ちないので、引き続き、ゆっくり噛みしめていきます。
読んでみてよかった点は、①日本の課題と可能性がわかりやすくまとまっている点、②安宅先生が考える具体策が述べられている点でしょうか。挙げたらきりがないんですが、この2つは良かったと思います。
そして言えることは3つ。
この本はすべての人に読んでもらいたい
自分は無知だった
日本の未来を変えよう
細かいことでいうと、
第二章が特にステキ、第四章は今までなかった視点ばかりではっ!とさせられた、第六章は純粋に面白い、
いやいや待てよ、全然細かくねぇww
未来の方程式に唸りましたし、日本の成長過程を案外正しく知らなかったなと感じたり、国の政策の〇〇とか、定年の概念の破壊とか、価値創造の軸が変化している話とか、、、
例に枚挙はありませんね。437ページ無駄なページは一切ないと断言します!!
ただ、さきほども述べたように、その分読むのがとてもしんどいですが、、
ということで、この本を全国すべての人に読んでもらいたい。(最初に言っていたことと若干違う笑)
とくに高校生の必読書としてもいいのではないかと思います。←こっち重要!!
コロナで家に閉じこもっているのなら、この本を必ず読んでほしい。むしろ、コロナバンザイなんじゃないかな。。
あなたが親御さんならば、ぜひ子供に買ってあげてください。独身なら、知り合いの高校生にプレゼントするのでもいいでしょう。日本で生きていくために必要なことが凝縮されています!
そして、実は自分は何も知らないんじゃないかと悲しくなりました。
と言いますか、国の施策のウラでうごめいているデータ・官僚の凄さに改めて敬意を評したいと思います。それと同時に、いや、これは難しいことなんですけど、施策の本質を理解するための情報って全然表に出てこないなと感じました。まあ、自分で省庁のHPにいけば読めるんですけど、検討委員会等で話し合われていることってめちゃくちゃすごいことなんだなと、同時に、それが正しく伝わっていないんじゃないかと悲しくなりました。
例えばですげど、いま小学校からプログラミング教育をやるって話が出ていて、私はずっと反対の論調を張ってきました。
新井先生の本にもあるように、その前に国語をどうにかしないとと。この本、「シン・ニホン」にも出てきますが、いわゆる読み書きそろばんが小学校で重要だと先生方から話に聞いていますし、自分もそうだと思ってきました。だから反対の論を張ってきました。
しかし、このプログラミング教育の必要性を説いてきた専門家が言っていることは、あくまで、読み書きそろばんができる状態の子供を育てた上で、小学校からプログラミング教育をやっていかないと、これからのAI時代を支える人材の育成が国として追いつかないという未来を描いた上での発言だったのではないでしょうか。でも、それって文科省からちゃんと出てきていない情報ですよね。
みたいな、本質的なことを私も理解できていなかったんだなという話です。
最後に、では、この本を読んでこれからどうアクションを起こしていくかです。自分に関係ないといえることではないと思います。それだけ、日本国民全員に向けられたメッセージだと思っています。私もアクションをどんどん起こしていきます。この本に書いてあることからでも良いと思います。
「できることから少しずつやる」SDGsにも通ずるマインドを持ち、明日からぜひ一緒に行動してみませんか?
きっと楽しい、動いていて気持ちがいい世界が待っていることでしょう。
ということで簡単にですけど、2冊の本それぞれの感想等をつらつら書いてきました。
最後に2冊を読んだ私から言えること、をまとめたいと思います。
あと少し、お付き合いくださいませ。
結局は教育の話
私の今年の軸は確実に教育です。毎度毎度でつまらないかもしれませんが、お付き合いくださいませ。
まず、日本の教育はどんな理想を掲げるべきなのか。ということについて。
前パラでも話しまし、実際にはちゃんと紐解く必要がありますが、2050年、いやむしろその先まで見据えたときに、文科省は案外悪くないことをいっているんじゃないかな、ということです。私は今までは理想論と捉え、どの切り口なら現場が実装できるだろうを考えてきました。
もちろん「現場を知らない改革だ」、とか「トップ層でしかできないことだ」とか批判はあります。でも、少なくとも(文科省とは違い)新井さん、安宅さん両氏が言っていることは、決して絵空事ではないです。
そして日本の教育の過去の栄光がAIと同じ土俵に立たざるおえない人材を育て、この国をだめにしていくということです。正直、世界最高レベルの教育だった日本が、今の教育はAIと同じ子を育てるような教育なのです。安宅先生のお言葉をお借りすると、N倍化することを得意とする人。そういう人を育てている教育の現状。これからは、刷新(A→B)、創造(0→1)ができる人材育成、教育を!というお話です。
みなさんも正しくこの問題と向き合ってみるのはいかがでしょうか?
どんな時代もアッパー層は勝手に伸びていきます。教えられなくとも教科書から学び、独学で学校で教わることはマスターできる人たち。
ちなみに、彼らはこれからの時代でもアッパー層と呼ばれるのでしょうか。
ちょっと考えてみてください。私も考えてみます。
それより下のミドル・ボトムの層にいる人達をどう育成するかがが本当に重要です。そして、そこにフォーカスされていないんじゃないかという指摘を受ける教育指導要領の改定については先に述べたとおりです。
ただ、このミドル層以下に何が足りない力なのかは、この2冊のおかげでかなり霧が晴れてきた気がします。
それが、「読解力」、「自分らしら」、「意志を持つ」あたりだと思います。
かくいう私も、この2冊を読んできて本当の意味での「読解力」を持っているのか不安になってきました。
私もRST検査を受けようかな、、
なーんて。
1冊1冊を読むことに時間をかけ、その内容を話せるようになるみたいな状況まで持っていけば、いい話なんですけど。
自分ごとにできるかみたいな話かもしれませんね。
読解力≒自分ごと
は考えてみたいと思います。
あとは、リテラシーの強化が本当に必要ということです。
直近で言えば、麻生さんの「つまんないことを聞くね」発言の真意についてです。
あれは、本当にひどい。誤解を招かないように付け足しますが、麻生さんは悪くありません。
麻生さんのイメージもあるのでしょうけど、今回ばかりは麻生さんに同情します。
最後に似ている話ですけど、「常識」ってとても重要なんだなと再認識しました。
AIに理解できないけど、人間は発達と同時に手に入れていく「常識」。
安宅さんは「知性」という言葉を使っていますが、中身は同じです。AIには理解ができない領域がたくさんあり、あくまで人間のサポートするものとして利用すべきだという話ですね。
その時代にAIに使われないようにするための方策がつまった2冊でした。
そして、本当に最後として、
ヒトの脳、ニューラル・ネットワークのすごさと、冒頭にも述べた、数学の素晴らしさ。
数学にできること(素晴らしい面)とできないこと(ヒトがもつ脳の凄さ)です。
脳については、常識の話も含めた認知・情報処理能力の高さが際立っていることがAIをしることでよくわかりました。AIを学ぶことで人間の脳を知れるって、なんかいいですね。
今回、数学という言語の素晴らしさに気づけたことが一番なのかなと思います。
つまるところ、今回も楽しく成長できました!!!
と、結局は分量だけみると5000文字を超える超大作になってしまいました。
お付き合いくださいまして、本当にありがとうございます。
次回こそ、端的にまとめていきます、、
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?