中の人が教える! re:shine(リシャイン)攻略法 - エンジニアのプロフィール編
目次だけ見れば攻略法の肝はわかってしまうと思います。対象となる方も、そのトピックごとにまちまちだったりするので、気になったところだけ読んでください。 🙇🏻♂️
re:shine(リシャイン)とは?
僕が所属しているチームが作っているフリーランスと企業を繋ぐマッチングサービスです。
僕がインターネット関連のことでお金をいただくようになってから30年。もう自分でも驚くぐらいのインターネット老人なのですが、世にある転職サービスや、フリーランスのマッチングサービスだと、今まで長くやってきたことや、現在スキルの習熟度が高いものを軸に話が進むことが多いと思います。しかし、ITの世界では技術やテクノロジーの移り変わりが早く、マッチしやすいのみで仕事をしていると、どうしても自分の技術の陳腐化が進みやすくなるという問題点があります。
re:shineでは「使いたいスキル」や「力を入れている職種」をそれぞれ「イチオシスキル」「イチオシ職種」として設定していただいて、それらを軸にお仕事の話ができるようにしているサービスです。もし、興味が湧いたよー!という方がいらっしゃれば、最後の方にリンクを置いておきますので、ぜひそちらからご確認いただければと思います。
プロフィールの設定やメンテナンスはめんどくさい
例によって、前置きが長くなりました。ここからが本題。
転職サイトやフリーランスのマッチングサイトでは、どうしても自分のプロフィールを入力しなければなりませんし、登録後もメンテナンスをしないと段々効果が薄れてしまいます。しかし、この登録やメンテナンスは、本当に面倒くさい。僕も「転職しなければ!」というタイミングであったり「新しい取引先を探したい!」みたいな「!」がつくようなモチベーションでもないとなかなか手を付けないというのが正直なところです。
また、新規で新しいサービスに登録するのか?既存のサイトに登録している情報のメンテナンスはどうすれば良いのか?考えただけでもやることがたくさん出てくるので、それが面倒くささを助長してきます。
今回は自分がかつて自営業をやっていた経験や、逆に発注者になった経験、そしてこのre:shineサポートになっての運営者の視点や、プロジェクト掲出してくれる方からのお話を聞いている中で、ここを押さえておけば、最低限の能力で効果を発揮するレベルまで持っていくためのポイントというのが見えてきましたので、そのお話です。
re:shineでのお話をベースに進めることになると思いますが、他の転職サービスやマッチングサービスでも同様のポイントが攻略法につながると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
💡攻略法 - GitHub、Qiitaへのリンクを張ろう💡
「何を今さら。」と思ったあなたは大丈夫です。サービスに登録する際に、GitHub、Qiita等へのリンクを張って、それらへのアウトプットを続けられれば間違いなく効果を発揮します。
採用担当者が技術のことをわかる人なら、プロフィールに書かれているGitHubやQiitaのリンク先を見ています。
Qiitaは、別にQiitaじゃないと見ていない!というわけではなくて、Zennや個人のブログ、それらが負荷が高いということであればTicketnoteでの学習メモでも構いません。
何を見ているかと言うと下記のようなポイントです。
本当にコードを書いているのか?
実は結構疑っています。可読性の高いコードが書けるのか?
ある一定規模以上の開発はチーム戦になりますし、急な離脱やトラブルの際にはコードだけが頼りです。何に興味がありそうなのか?
興味が無さそうなポジションでスカウトやオファーしてもスルーされるか断られるだろうな……と思っています。レベルはマッチするだろうか?
ハードルを越せないかもしれないという懸念もあるのですが、同時にポジションに対してハイスキル過ぎる方はつまらないと感じてしまい興味を持ってくれないかもしれないと考えています。現在も活動しているのか?
「エンジニアを辞めてしまった」だけではなく「熱量が低くなってしまった」「忙しいのではないか」等だけでなく、プロフィールに書かれているスキルやポートフォリオと違う言語等を使っている場合は、何かあるんだろうなと見ています。
注意点もあります。
基本的には活動が見えれば、大体好意的に取られることが多いのですが、単に言語や基本機能の動作確認的なものや、よくある勉強用のサンプルのみしか見えない方は…… もしかしたら見えないところで、ちゃんと実務のコードを書いていたりするかもしれませんが…… 警戒されてしまうことが多いようです。これらを確認するような採用担当者は、日常的にこの手のものを確認しているため、目が肥えています。
内容に関してですが、目が肥えているとすると、レベルが高くて、独創的なものじゃないと評価されないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。自分で実際に組んでいたら出くわすであろう問題に取り組んでいたり、完成していなくても作ろうとしているものの切り口が面白そうということであれば、実際に作っているものや記事が多少稚拙でも評価が高いようです。弊社のエンジニアも、そういう評価で未経験から採用されるケースも多く、re:shineサービス上でもマッチする理由になっているケースが多いです。
あと「継続的にアウトプットしている方は、そのリンクを張っておけば、プロフィールの情報登録や更新を最低限にしていても、それなりに効果を発揮するよね。」という視点で書いていますので、単にアカウントを作ってリンクを張ればOK!というものではないので、その点にも注意してください。
可読性の高いコードについては、ド定番ですがリーダブルコードがオススメです。おそらくチームでの実務経験のあるエンジニアの多くはこの本を読んでいて、これが前提になっているので、読んでおくと話が早いです。
💡攻略法 - エンジニア歴が浅い方はスキルと今後やりたいことを書こう💡
エンジニア歴が浅い方は、スキルの習熟度、今後やっていきたいことを書くと良いようです。
特に見ているポイントは下記になります。
エンジニア歴とスキルのバランス
お願いしたけれど、結局ほぼコードを書き直してしまった…… ということはあるあるです。歴に対してものすごく優秀に見えるスキルラインナップは警戒している採用担当者は多いです。大幅に書き直しされてしまった場合には、やっぱり評価は低くなり、継続したお付き合いというのは難しくなると思いますので、等身大に近いもので書くのをおすすめします。
手前味噌になりますが、re:shineではスキルの習熟度を「触れたことがある」「指導を受けながらの実務経験がある」「単独での実務経験がある」「実務指導経験がある」「執筆・登壇等の経験がある」の5段階で表現しています。独自のプロフィールやポートフォリオをお送りいただくことも多いのですが「JavaScript ★5」と書かれている場合に、根拠が何で、どのぐらいのレベル感なのかがわからず、判断に困る場合もあります。もし5段階で表現されるのであれば、上記のものを使って表現していただければ、きっと相手に伝わると思いますので使っていただければ。スキルのラインナップと興味の方向性
同じ言語を使っていても、チームによってやりかたや作法が違うのは普通です。「このスキルとこのスキルができて、こういうところに興味があるなら、きっとこのプロダクトのキャッチアップも早そうだ。」と判断したりもしています。職種とスキルの組み合わせ
re:shineの場合、登録時にイチオシのスキルと職種を1つずつ設定していただくのですが、この1つずつというのが意外と肝で、仮に職種がフロントエンドエンジニア、スキルがJavaと設定されていた場合、おそらくマッチ率は低くなると思います。近頃で言うと、採用担当者がフロントエンドエンジニアを探している場合、React、Vue.js、Flutterあたりを扱えるというのを期待しているはずです。逆にJavaがイチオシスキルに設定されている場合、イチオシ職種がフロントエンドエンジニアというのは、本当にスキルに対する理解度があるのか?という風に疑問を持つ方が多いと思います。ただ、実際にこのような組み合わせはあると思います。登録後に、イチオシ以外のスキルや職種を登録いただくことや、自己紹介テキストで理由を書いていただく等で回避し、場合によっては逆にアピールということもできるはずです。
💡攻略法 - 現在、正社員やフリーランス歴が浅い方は直近の所属を書こう💡
re:shineでは登録時に、職歴を登録するステップがありません。これは、職歴情報が不要というわけではなく「企業とフリーランスのコミュニケーションがはじまるための最低限必要な情報は何だ?」という視点からで、情報が登録されている方が良いことは間違いないです。
しかし、職歴情報も登録したり、メンテナンスしたりするのは面倒です。なので、おすすめは直近の所属情報の登録です。
re:shineはフリーランスと企業を繋ぐマッチングシステムなので、フリーランス歴が長い方からすると「職歴登録するの!?」という意見があると思います。(僕も自営だった時期が長いので、職歴を登録するのは少なからず抵抗があります。)
ただ採用担当者の中には、相手が例えフリーランスだったとしても職歴を重視される方は居て、フリーランス歴が浅い方や、パラレルワーク等で現在正社員の方からすると、ここはアピールポイントになる箇所だと思いますので、ぜひ登録してみてください。
💡攻略法 - ミドル以上の方は、経験をアピールしよう💡
一定以上のクラスの方は意外と細かいスキルに関しては見られていないことも多いです。この場合は「どういうポジションで、どんなプロジェクトに、どのぐらいの期間関わっていたと書いているので、おそらくこういうお仕事をお願いできる。」ということが想像させられれば、ぐっとマッチする可能性が高まります。
re:shine上では、職種に経験年数を書く場所やポートフォリオを登録できる場所があり、それらが経験の判断とされているようです。
ポイントもあります。
職種の経験年数には納得感があるのか?
仮に「バックエンドエンジニア 10年」とあった場合、スキルや職歴、ポートフォリオ等で、それに対する納得感のある情報が登録されているとマッチ率が高くなる傾向はあります。ポートフォリオには、プロジェクトにはどのような関わり方をしたのかを書こう
単に項目を登録するだけでなく、どんなポジション、どんな関わり方をしたのか?ということを書くと、仕事をお願いした時のイメージが湧きやすいため、おすすめです。
と…… 書きましたが、職種の経験年数を書くのは人によっては難しいかもしれません。僕の場合は、兼務みたいなことが多かったので、足し上げると明らかに自分の年齢より高くなってしまいます。これは採用担当者によっては「ハッタリ野郎じゃないか?」と思うでしょうし、逆に僕が社会人経験年数に収まるように職種の経験年数を割るという書き方にした場合、細かい年数になってしまうため「堪え性のない、専門性のないやつ」と思われてしまうかもしれません。ここは、本当に採用担当者に納得感を与えられるか?というところに尽きると思いますので、良い感じに書いていただければと思います。
先の話と矛盾するかもしれませんが、トレンドのスキルの実務経験があれば、それについても触れると良いと思います。実際のところ、ミドル以上に求められる職能として、個別のスキル自体の重要性というのは確かにあまり重くは無いんですが、トレンドのスキルをキャッチアップする能力があるというのは、大きなアピールポイントになります。おそらく最近転職活動をされた方は、採用担当者や開発責任者の方にそのあたりのことを聞かれていると思いますが、これはそこでのスキルの話もさることながら、現役で、アンテナを張って、勉強しているかということに対しての踏み絵みたいなものかなと僕は考えています。もし、アピールできるのであれば大きな差別化ポイントになると思います。極論を言うと、枯れたシステム、枯れた言語、枯れた環境で、なんでもできるというのは、本当にその通りなんですけどね。
ポートフォリオは、諸事情で具体的な名前を出しづらいかもしれません。そのあたりは無理に出さず、伏せていただいて構いませんので、どんなポジションで、どんな経験をされているかを書いていただければ大丈夫です。
長々と書いてきましたが、最後にもう一度、re:shineの紹介をさせてください。僕の所属しているチームが作っている「フリーランスと企業を繋ぐマッチングサービス」です。
先ほどまでは「プロフィールを充実させて、企業の採用担当者にアピールしよう!」という視点で記事を書いてきましたが、re:shineでは各プロジェクト(ここで言うプロジェクトは案件みたいなものです)に「興味あり✨」ボタンというのがあり、そのボタンを押していただくと、プロジェクトを掲出している担当者にお知らせが伝わる仕組みになっています。
もし「プロフィールを作り込むのは苦手……。」だったり「待ちのスタンスは性に合わない!」という方がいらっしゃれば、ぜひ「興味あり✨」を押してみてください。 👍🏻
せっかくエンジニアの回なので。フリーランス独立支援プログラムというのもやっています。こちらですが、現在正社員の方でフリーランスを目指されているエンジニアの方向けのプログラムで、フォローするのでフリーランスのような働き方にチャレンジしてみませんか?というご案内です。
期間経過後は、完全にフリーランスとして独立していただいても構いませんし、やっぱりフリーランスに向かないということであれば、そのように転職していただいてもかまいません。
Ruby、Python、Goのいずれかで3年以上の実務経験がある方向けになってしまいますが、もしよろしければご検討ください。 🙇🏻♂️