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[5-4]文型のすべて〜第4文型〜
今回は、いよいよ第4文型を扱います。まだ第1、第2、第3文型の記事を読んでいない方はそちらか読むことをお勧めします。
前回の第3文型はあまり旨味がなかったですが、第4文型はちゃんとあります。
第4文型はSVOO
I give you the pen.のように動詞の後に目的語を2つ取れます。また、先に挙げた文のようにOOは「人」「もの」の順番で使われます。
第4文型は「与える」
第4文型の動詞は、「与える」系の意味なことがほとんどです。上記の「I give you the pen.」はもろ「与える」という意味ですよね。他にも
「I show you the photo.」
「I tell you a funny story.」
「I teach the students English.」
showは見せることで、tellは話すことで、teachは教えることで情報を「与え」てますよね。
第4文型から第3文型への書き換え
学校の定期テストなどで頻出なのが「第4文型⇄第3文型」の書き換え問題です
※便宜上、SVOOをSV①②と表記します。
第4文型(SV①②)を第3文型(SVO)に書き換える時はSV② to ①と書きます。
I give you the pen.を第3文型に書き換えると「I give the pen to you.」となります。
I give (the pen) (to you).
S V O M
SVOM(Mは文型上は無視)の第3文型の出来上がりです。
「to」と「for」の使い分け
書き換えの際に困るのが前置詞です。ちなみにgiveの時は「to」、makeの時は「for」を使います…..一つ一つ覚えるなんてやってられませんよね。実はこれも法則があります。
「動詞が相手がいないと成立しない時は”to”を使う!!!!!!!!」
これだけ覚えておけば大丈夫です。「give」「send」「tell」などは相手がいないと成立しませんよね、こういう時に「to」を使います。逆に「make」「cook」のような相手がいなくても成立する動詞の時は「for」を使います。
6つだけの例外
第4文型の意味は「与える」と書きましたが、例外があります。それが下記の6つです。
cost 人 お金「人に金がかかる」 人 命「人の命が犠牲になる」
take 人 時間「人に時間がかかる」
save 人 手間「人の手間が省ける」
spare 人 手間「人の手間が省ける」
owe 人 お金「人からお金を借りる」
deny 人 物「人に物を与えない」
この6つだけは「奪う」を意味します。「お金がかかる」はお金を奪うと同義ですし、「お金を借りる」は一時的にお金を奪うわけです。他も同じようにこれら6つは全て「奪う」を意味します。
さらに厄介なのがspareは「与える」と「奪う」の両方で使われます。でも判別は簡単で、下記の通りです。
spare 人 時間=「与える」
spare 人 trouble=「奪う」
※troubleは他の類似単語のこともありますが、大体troubleです。
※「奪う」の意味の時はsaveと同じ意味で使われます。
倒置
YouTubeの動画のコメント欄に下記のようなコメントがありました。
Enjoy the magic lesson my friends.
「手品のレッスンを楽しんでください」と訳されますが、英文解釈をしてみると
Enjoy (the magic lesson )(my friends).
V O O
命令文なので主語(S)は書かれませんが、動詞の後に目的語が2つあるので第4文型だとわかります。しかしこの英文は①②が「人」「もの」の順ではなく「もの」「人」の順になってますね。このように順番が入れ替わることを「倒置」と言って、英語では、しばしこの倒置が起こります。
倒置は強調のため
じゃあなんで倒置をする必要があるの?ということですが、答えは「強調」です。英語はエンドフォーカスと呼ばれる、文の後ろに重要な内容がきます。そこで、あえて①②を②①と倒置することで①により重点が置かれ、強調されます。
今回は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございます。