英語を読むコツ③ includingがきたら...
今回は「including」について解説します。あくまで長文中でどのように出てくるのかについての解説ですので単語そのものや文法については省略させていただきます。
そもそも「including」って?
動詞の「include」にingがついて副詞の役割をするものです。いわゆる分詞構文ってやつですが、文法用語は一旦置いておいて、includingは副詞とだけ覚えておいてください。
英文中の「including」
例文ではcountriesの後にincludingがあり、直前のasia countriesに情報を追加しています。
和訳ではincluding自体はそこまで訳出していませんが、あえてするなら「日本や韓国、フィリピンなどを含むアジア圏の言語」としても問題ありません。
意味理解のための「including」
ここが今回一番言いたかったことです。「日本や韓国、フィリピンなどを含むアジア圏の言語」という意味理解をしようとすると、実は大きなデメリットがあります。それは返り読みが必須になるということです。
英文は左から右に書かれるわけですから、意味理解も左から右にスムーズにできるのが理想ですよね。しかし日本語と英語は語順が異なるため、返り読みという読み方をしがちですが、これでは右から左への意味理解はできません。特に今回扱っている「including」は「含む」という訳語の通り、返り読みが必須になってしまいます。
「including」=「example」と考える
例文のincludingを「含む」と意味理解する場合
「日本や韓国、フィリピンを含む」
となり、名詞とincluding(含む)が英文と逆順になってしまいます。対してexampleと意味理解すれば
「例えば日本や韓国、フィリピン」
となり、語順が英文と同じになります。つまり左から右に意味理解ができるということです。
このようにincludingをexampleと捉えることで、返り読みを減らすことが可能になります。だから何なんだと思われるかもしれませんが、返り読みが減れば読むのに必要な時間が減り、かつスムーズな理解に近づけます。さらに返り聞きができないリスニングにおいては効果絶大です。
注意点、あくまで意味理解。
「including」=「example」という考え方は、あくまで意味理解に留めておくのが良いです。というのも和訳においてincludingは出題者側が意図して出題してくることが多いので、「ちゃんとわかってるぞアピール」をすることが大事なんです。英英辞典を見ても「including」=「example」としているものは僕が調べた限り見つからなかったので、英語を右から左に読むテクニックぐらいの感覚で覚えてください。もちろん「含む」と訳して違和感が残る場合の一つのテクニックとしてはありです。
今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございます。