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女の答えは…【2022年12月7日】


今日は仕事が全然なくて、在宅だったしなんならずっとダラダラしてた。
お家で作業できるのは有り難いけど、やっぱりすぐYouTubeみるしTik TokみるしTwitterみるし集中できなくてだめね。でも一人のほうが居心地良いから隙あらば在宅ワークにする。

今日は病院をハシゴした。
昨日も書いたように、肩の痛みのために整形外科、あとは喉がずっと詰まるから咽喉科にも行った。

整形外科の先生めちゃくちゃいい人だった〜!!
要約すると、結局私の肩の痺れは凝りからくるものだったんだけど、それを丁寧に説明してくれて痺れの理由がやっと納得できた。
どうやらパソコン作業とか、そもそも猫背なのが肩の凝りに繋がって、筋肉が凝ることでカチカチの肉が神経を圧迫して、ビリビリするらしい。今まで整形外科の人にも「肩凝りが原因ですね〜」って言われてたけど、やっと「痺れにつながる理由」を知れて本当に心底納得した。多分今までまともにリハビリ(というかマッサージ)をしてこなかったのは、「こんなに痛いのに肩凝りが原因なわけない!!」と思ってたからだろうな。これからは真面目に頑張るか。痺れに効くお薬ももらえて有り難い。

あと咽喉科の先生ね。
おじいちゃん先生だったけど、ぶっきらぼうで無骨でかっこよかった。
ちなみに咽喉科には、ずっと喉に痰が詰まってる感じがして、ずーっと不快感があるから行ったんですけど、それもなんとか理由はわかった。鼻にたまるのが鼻からでれば鼻水として処理できるけど、それが喉側に回るから不快感があるぽい。酷い症状じゃないけど、つらいのはわかるからってお薬出してくれた。助かる。

そして待ち時間が長いだろうと思って持ってきた本をやっと読了した。

前もノートにかいた
尾崎ムギ子著「女の答えはリングにある」

これはライターの尾崎ムギ子さんが、女子プロレスラーの方「強さとは何か?」など、様々な質問をしたインタビュー集。なんですが。
担当の黒田さんと、noteでされていた往復書簡も収録されている。この本は、そんな往復書簡が始まる経緯からスタートする。

過去のインタビューの影響で、「インタビュー恐怖症」となり、もうライターとしてはお終いだ、も思った尾崎さんを奮い立たせる黒田さんのやり取りから始まるのだが、私はこの本を通して、ゼロ知識の女子プロレスラーの話を何本か読んで、裏側を知ることとなるが、多分一番心を掴まれたのは尾崎さんがインタビュー恐怖症を克服していく様だったと思う。

吐くほどインタビューが苦手になり、閉業することまで考えた尾崎さんが、様々なバックグラウンドをもつ女子プロレスラーと接していくたびに、思考が変わっていくのを読んでいて感じた。読んでいく中で、尾崎さんにリンクして、私の思考も変化していくような気もした。

「強さとは?」という質問を、全プロレスラーに投げる尾崎さん。
その都度、当たり前だが十人十色の答えが返ってくる。
その答えをきくたびに、自分を守ってくれる「強さ」の定義に出会う人もいれば、自分には自分の「強さ」があると、気づく人もいるのだろう。尾崎さんは後者だった。

私は、どんなバッググラウンドがあっても、結局女子プロレスラーとして、憧れの的として、女子プロレス界を引っ張っていく存在として、責任がある立場として、それぞれ強さがあると思いながら読んでいたので、尾崎さんには申し訳ないが、「私は彼女たちのようにはなれない」と思ってしまった。
ただ、尾崎さんと黒田さん。この二人には、本当に勇気を貰ったような気がする。

尾崎さんの心の変化の動きが目の前で感じ取れる文章には、嘘がなかった。
「令和のクラッシュギャルズ」と宣ったことを「浅はかだったのでは」と不安になる気持ち、インタビュー中に中野たま選手が泣いたことに、ライターとしての自信をつける様子も、生きている文章だと思った。

黒田さんの「当時付き合っていた彼氏と、相撲で結婚するかしないかを決めることになり、勝った彼氏が「やったー」と言った」という、とても耐えられない過去に関しては、思わず涙が出てしまった。

女としての幸せには、結婚、出産、が伴っていると思われている。事実、幸せだろうとは思うが、尾崎さんも黒田さんも、本の冒頭では、そういった【幸せ】とは、遠い存在だった。

私も、25歳になって、本当にやりたい仕事かしら?と思いながら会社に行き、お金に困りながら、彼氏もいないから結婚の未来もなく、一般的に言う女の幸せとは程遠い。

この本の冒頭で、二人のパッとしなさを読んだ時、とても身近な存在だと感じた。この二人がどう変わっていくのか、見てみたい。そう思った。

女子プロレスラーも、世にいう【女の幸せ】とは、離れた存在のように思う。出産のために大切にしなくてはいけない体にムチをうち、綺麗でいるための髪を賭けて戦ったり、負けたら坊主になったり。体つきも華奢とは言えず、守りたい存在かと言われれば、そうでもない。
世にいう【可愛らしい女性】みたいなものではない。

だけど、自分には自分の責務がある、やりたいことがある、夢がある、と思う女性たちは、幸せじゃない、なんて、とても言えない。輝いていて美しい。体はボロボロになっても、精神ははずっと輝いている。
インタビューの中では、結婚を決めて、両親への挨拶も済ませていたのに、プロレスのことだけが引っかかっていて、結局誰にも相談せず、自分の身一つで入門した人もいた。

強いな。私はそんなに強くなれない、とも思った。私にもやりたいこともあるけど、親を安心させたいとか、どう思われるかわからないとか、いろんなものが邪魔をして、夢を無視して生きている。弱いな。

女子プロレスラーと、男子プロレスラーの違いは、感情だと書いてあった。
女は感情をよく出して戦う、そのむき出しの感情がみる人を引きつける。

多分、「感情を出す」というのが私にとって「強い」ということなんだろう。
感情を押し殺して生きてきたというわけではないけど、でもある程度我慢して生きてきたとは思う。感情に蓋をすること、それが癖になってしまった。

だけど、シンパシーを感じた二人が
女子プロレスラーの方々と話していくごとに、どんどん前向きになっている。好きなプロレスラーに出会い、どんどん自分が変わっていく黒田さん。心がどんどん変わっていく尾崎さん。この本は、二人がそれぞれの強さがあると確信し、最後「私はもう大丈夫です。」という尾崎さんの一言で終わった。二人は今【幸せ】なんだと思う。【強さ】とは【幸せ】かと、今感じた。

私には私の強さがあるんだろうか。私の求める強さは「素直さ」だけど、私には私の、他の人にはない強さがあるんだろうか。
あるんだろうな、尾崎さんもあるって書いてたし。私も早く大丈夫って言いたい。

幼馴染が、仕事を辞めた。
命より大切な仕事なんてないんだから、苦しいなら辞めれば?と言ったら、辞めた。
役者になろうかなって言っている。
私は彼が役者になるのなら、私も会社なんてやめて一緒に役者になろうと思う。
まず書いてみる。まず書く。書くだけ書く。
話すことが好きだから、YouTubeを始めても良い。友達とVTuberの名前まで決めて、デザインまで決めたから使わないともったいない。
このnoteみたいに、何か書くことで報われても良い。
私は私を知ってほしいのかもしれない。
感情を出すのが苦手な私の気持ちを、知ってほしいのかもしれない。
そのために、まず、今この瞬間から、感情を出してみよう。
そう思わせてくれる本だった。
女子プロレスラーの言葉もそうだが、何より黒田さんと尾崎さんの変化に、勇気づけられた。

本を出してくれてありがとう。
私に届けてくれてありがとう。
私は早く大丈夫になりたいです。

次は、買って途中で止まってたこの本を読むぞ。

大好き若林正恭

すでに今日一日で面白くて半分で読んだ。
なんで止まってたんだろう。

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