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# 図の配置が悪すぎるせいで論文rejectされたときの話

そもそも自分の投稿した論文をまともに読んでももらえなかったという悲惨な結末でした...でも結構みんな似たようなことで悩んでいるとわかってちょっと面白かったです(画像参考).

あまり自分の落ち度をさらすような真似はしたくないのですが,まぁこれもいい教訓かな,と思いこの記事を投稿することにしました.

科学論文誌に論文を投稿するときには,一般的に論文誌に投稿したのちに,編集者(editor)がランダムに査読者(reviewer)を選定し,内容によって,

1. reject (そんな論文箸にも棒にもかからん.やり直して出直してこい)

2. revise(頑張って!!もうちょっと修正すれば掲載されるよ!!)

3. accept(おめでとう!! 採択され掲載されます!!)

のいずれかの評価を受けることになります.初回の投稿でacceptされることは本当に稀(というのも初回からacceptすれば査読者が仕事をしているかどうか,ここが疑われてしまうことになるので大体何かしらの理由をつけて返されることがほとんど)ですが,rejectされたということは箸にも棒にもかからん論文だった,ということ.先生ともまぁまぁ打ち合わせをし,ドイツ留学中を生かしてこっちの先輩ドクターの方にも添削してもらったりと,なかなかの労力を割いたにも関わらずこの結果.悲しかった.

ところがふたを開けてみると,査読者からのコメントは,

図とグラフが小さすぎる.こんな図見てもわからないよ.
図の解像度が悪い.もっと綺麗な図を用意しろ.
英語が下手すぎる.British Englishで書き直せ.

とまぁ本質とは全く関係のない部分の指摘ばかり.要するに見た目が悪すぎて読む気にもならなかったというところでしょう(僕の希望的観測が多分に含まれているところではありますが).

ということで,急いで配置を修正し,図を大きくし,解像度を限界まで伸ばして再度提出.覚えたてで調子にのって使ったTEXが完全に裏目に出てしまいました.

TEXとは,文章のレイアウトをコンピュータに任せる文章作成ソフトであり,論文執筆の際に活躍してくれるスグレモノ.文献管理が非常に楽であるということで,博士課程に進学してから使用法を勉強していたのですが,まだまだ未熟であった点と,”どうせ間違いがあってもeditorが勝手にいじって直してくれるだろう.だってソースコードも画像も全て送っているんだから”と高を括ったのが全ての失敗でした.論文を添削してくれる人も人間であるのだから,人間が読むときに気持ちよく読める論文を提出すべきであって,”そんなものは全て機械がやってくれるのだから俺には関係のないこと”と利便性をはき違えた学生の出す論文などたかが知れていると.身をもって学習しました.

反省します.トホホ...


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