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# 日本の鉄道会社各社への感謝の気持ちで溢れた日の話.

こんばんは.しげまです.プラハからの帰り道,事件が発生しました...

ドイツ全土でハリケーンが襲ってきました.ヨーロッパではほとんど台風を観測されることない上,規模も大きかったため衝撃が大きかったようです.

そんな中,事件は起こった.

電車が動かなくて帰れない.

そもそも研究所までに迂回ルートはなく,頼みの一本の電車が運休となっていたため,Köln(近くの一番大きい駅です)で宙づり状態.

マックで指導教官とWebミーティングをしたり論文の校正をしながら運転再開の予定時間まで時間を潰していたんです.

ところが,時間が繰り越されていくだけで運転が一向に再開しない.

ようやく乗ったと思った電車は,突然終点の駅を変更し,辺鄙な駅で取り残される自分を含む乗客.

再開のメドは全く立っていない様子で,予告なしに時刻表から消えていく電車たち.現地の人も全く理解できていない様子でしたので,僕にわかるはずなどなく.そもそもDB(Deutsch Bahn, ドイツの鉄道会社)には誠心誠意運転を再開するつもりもさらさらなかったのかもしれない.”あ,この電車なくなったよー”と言わんばかりの軽い感じで次々に無言で時刻表から電車が消えていった.

結局2時間辺鄙な駅の周辺をうろついた挙句,ようやく来た電車に乗って帰りました.無駄に疲れた.

僕は今日,心底日本の鉄道会社各社に心から感謝した.なんだあの神対応.15分遅れただけでこちらのことを気遣って謝罪してくれる...? 迂回ルートがしっかり用意されていて誘導してくれる...(勿論地域差はあるだろうし,僕が現在田舎に住んでいる以上単純比較はできないだろうが)?

こちらで生活していると,目的地に連れていってさえくれれば何でもいい,という感覚になるので,時間通りに到着することなど最早考えていないし,そう考えると随分こちらの生活にも慣れたなぁとは思う.

だから僕は日本に帰国したら,数分の遅れなどで苛々することなく,大らかな気持ちをもって鉄道会社各社に感謝して生活できるような生活を送りたい.

無論,人間は環境に適応していく生き物なので,帰国した瞬間こんな出来事は一瞬で忘れてしまう可能性は否定できないが.その可能性を潰す意味でもこんな投稿を残し,未来の自分への注意勧告,という形で今日も残しておこうと思う.大変だったけど,留学ならではの貴重な体験だったと振り返って思う.

ということで明日からまた通常営業していく予定.タイフーンの影響で風がまだ強めだけど,明日は何事もなく通勤できるといいな.

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