# クラウドでデータ管理をすること
最近は(というよりは留学に行ってからというもの),クラウドで自分のデータを管理することがほとんどである.
以前は研究室のPCのスペックに勝るものはなかったから自分のPCを稼働させる必要もなかなかない中,留学先では自分のPCの稼働率が圧倒的に増えた(理由は諸説あり). つまり場所を選ぶことなく作業する必要に迫られたからこそ,クラウドの威力が発揮されることとなった.
主に使用しているのはOne drive.大学から1 TBという余りある容量を割り振ってもらった上,サイズの大きいファイルは基本的に研究室のサーバーに置いてあるから困ることはまずない.
卒業したら使えなくなることが一つ難点だけど,その頃までに別のクラウドサービスに移行するとして,大きな問題が別である.自動保存が有効になっていると,バージョン管理が難しい,ということである.
例えば,何かファイルを作成して誰かに添削してもらうとする.その修正をする際,同じファイルを上書き保存するのではなく,別のファイルをコピーとして作成しておいて,そのコピーを修正する,という手法である.
ファイル数が多くなって管理が面倒であるという気持ちはわからなくないが,議論しているうちに,やはり最初の案がいいよね,ということは往々にしてある(研究や議論が活発だとなおさらだと思う).そういったとき,バージョン管理は非常に有効な手段となる.
特に僕の指導教官は(自分曰く),思いつきでものをしゃべっているらしく,やっぱり最初の案がいい,ということはよく起こる.
だからバージョン管理は大切だけど,クラウドの自動保存がそれを阻害する.
ファイルを編集し,コピーを編集しようと思ったら,既に自動保存されている,なんてことはよくある.
自動保存,便利だけどやめようかな.
というより,初めにコピーを作ってから編集をする,という習慣を身に着ければそれでいいだけのような気もする.
という訳でまだまだクラウドと仲良くなれる余地はありそうだ.