# additional holiday を楽しむドイツ人
さっき隣のルームメイトが酔っ払って,”additional holidayだぜ!!楽しもうよ!!”と言ってきて,何とも気楽な話だ,と思わず微笑んでしまった.これはいい意味で笑った.
ちなみに彼は僕と同じ研究所で研究をする同僚だが部署は別である.そして彼の部署は2週間前からremote work の義務化がなされたようで,彼はそれを指して"additional holiday"と言う(いや,働けよ笑).
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今日,外務省が出している渡航危険レベルでドイツがレベル2になった.ドイツではの週末で目まぐるしく状況は変化し,週末にも関わらず外務省からのメールが数件来ていたところからもいよいよ来たか,と実感せざるをえなかった.
ついにドイツも国境閉鎖を始めたが,ドイツのメルケル首相は”国民の6,7割は感染するでしょう”とコメントしていたらしい.日本で同じことが起きようものなら袋叩きにあっていそうな気もするが,その辺りはドイツの寛大さを感じさせてくれる.
田舎に住んでることもあって,ドイツ特有の雰囲気を伝えることは難しいけど,僕の住んでいる街は至って穏やかに,そして忙しく時間は流れている.世の中はこんな状態だけど,先輩は僕の実験の結果を心待ちにし,いつも通り僕のおしりを叩いてくれている(鬼だな,嫌いじゃないけど).
特に慌てふためく様子もないし,僕もそんな街の様子を見て,”なるようにしかならないな”と思っているところが正直なところである.勿論自分の範囲でできることは怠るつもりはないけれど,慌てずに日々やるべきことを淡々とこなしていければそれがベストである.そう思う.
今も隣ではクラブのような音楽がガンガンに流れている.彼は今晩も遅くまで盛り上がるのだろう.
僕は明日も変わらず,研究所に向かう.これ以上騒ぎが大きくならないことを祈りつつ,淡々と.