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大人の「探究」する姿が子どもの「探究」を加速させる。

こんばんは!
株式会社すみかの月館です。
今日は、「大人が探究することが次の探究へのステップ」というタイトルです。
※最後はイベントの宣伝になっているので、ご了承ください。

私は、高校教員からプログラミングスクールに転職し、「安心して挑戦する環境を作る」をミッションに株式会社すみかを設立。学校には、探究コーディネーターとして探究学習・キャリア教育のコーディネート、企業には、3歳から大学まで届けられる教育型プログラムを開発しています。

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教育はめっちゃ過渡期。

日本の教育への避難もまだまだありますが、学校教育の変化も大きくあります。起業家教育・プログラミング教育・金融教育などここ5年以内に「必修化」といういわゆる学校の授業となる新カリキュラムが増えてきました。

その1つに探究学習のカリキュラムである「総合的な探究の時間」も高校で必修化されました。
必修化されて3年がもうすぐ経ちます。劇的に変化している学校と、まだまだ探究学習を導入できていない学校と進捗は様々です。
弊社は、10校以上の探究学習やキャリア教育の支援をしていますが、進捗の遅い早いが必ずしも良い悪いと直結しているとも限りません。

ただ、探究学習が教育関係者界隈の共通言語となった今、「探究学習」のその次がどうなっていくかが注目されています。
私の結論は、子どもを取り巻く環境にいる大人たちが探究をすることが子どもの探究心に火を灯すということです。つまり、まだまだ子どもたちの探究は加速させられるということです。

High Tech Highで見た先生が探究する景色

詳細は、以前書いたnoteをご覧いただきたいですが、「探究学習」の支援をしているからこそ逆に「探究が何か」わからなくなり、そのヒントを得るべく、私は昨年2月に世界中から先生を含む教育関係者が視察に来るプロジェクト型学習(PBL)で授業を行うHigh Tech Highへ視察に行ってきました。
授業の大半がプロジェクトを設定し、その成果物を作っていく過程の中で学ぶカリキュラムデザインになっています。

「探究学習」は学び方を学ぶカリキュラムである

High Tech Highに行って気づいたことは、思ったよりも自由度が高い探究学習ではないということでした。(3〜4日しか視察していないため、認識違いがあるかもですが。)
日本のように、それぞれが探究テーマ設定するために、自己理解ワークショップをして、探究テーマを設定して、それぞれ個別やグループごとに活動するという授業は1〜2つの授業のみであまり見受けられませんでした。むしろ、授業ごとにテーマが決まっていて、そのテーマに従って生徒たちは授業を受けます。先生が一斉に教えるというより、生徒たちの方がひたすら課題に取り組んでいる印象でした。
まさにその課題を取り組むプロセスに「学び方を学ぶ」がデザインされていました。
つまり、HTHでは、授業の中で「探究」はせず、「探究学習(PBL)」を重点的に行っていました。

ただ、共通していることは、
①なぜこの授業を行っているのか、授業と自分の接点を理解している。
②カリキュラムに余白を作り、自分自身のペースで進められる(個別最適)
③自分たちが取り組んだことで社会に影響を与えられている実感が持てる。

この3つがHigh Tech Highで学んだ「探究学習」をする上で大事なポイントです。

日本でもPBLを実践してみた。

帰国してから今日にかけて、High Tech Highで学んだPBLデザインを意識して、PBLを札幌でも実践してきました。1つ1つ説明すると長くなってしまうため、詳細はそれぞれの記事をご覧ください!

①札幌新陽高校×CHINA AIRLINES「高校生の初海外を応援!台湾アンバサダー」プログラム

こちらの企画は、初めての海外で行うPBLでした。担当の方からも、「何度も台湾に行っていて、彼女たちのまっすぐな目で見た景色から学んだことを聞いて、大事なことを忘れていた気がする。」と大人側も学ぶ機会となりました。

②企業の課題を高校生が解決する!「企業課題探究-inori-」

動画は昨年度のものですが、今年も合計30社が参画し、「総合的な探究の時間」の授業で生徒が企業に解決策を提案するための取り組みを進めています。(2〜3月ごろ終了予定)

この3つを意識したことで参加した生徒たちは社会の中で学ぶ経験ができたのではないかと思います。

③市立開成中等教育学校×一般社団法人さっぽろイノベーションラボ「札幌の課題をデジタルで解決しよう!」

観光・地域周遊を促進するサービスアプリ「札Navi」を高校生が実際に使用し、改善策を提案するプログラムです。

大人が探究する姿勢が子ども探究心に火を灯す

取り組んできたPBLのイメージが沸いたかと思います。私たちは、「社会の中で学ぶ」「教育と社会をミックスする」ことをテーマとしているため、このような企業連携などが多い、取り組みとなっています。
そんな、とあるPBLのアンケートでこのようなコメントがありました。

学校でも提言を行う課題やプレゼンなどは行うが、実際にサービスに対して真剣に取り組んでいる方々に対してプレゼンをすることで、より実践的な学びが得られた。

生徒のPBL事後アンケート抜粋


生徒たちが何気なく享受している商品やサービスは、大人たちも真剣に探究している結果であるということに気がつくと、世の中はもっと面白く見えてくると思います。
「意外と大人って頑張っているだなぁ〜。」

探究というものは、決して学校からやらせるものではなくて、自分の人生を豊かにするレンズと対象を見つけていく歩みそのものなんだ、と気付けるよう、もっと学ぶことが楽しくなるようにどんどんPBLに限らず社会に触れる学びのデザインをしていきたいと思いました。

ただ、教育に関わらない人からしたら「探究?なにそれ?」みたいなイメージがあると思いますが、探究は決して堅苦しくもの、難しいものではなく、「探究」は誰に何を言われても思わず考えたくなっちゃう問いやテーマです。

[CM]だから、札幌で「探究」を「探究」するイベントを開催します!

ということで、私自身も、もっと「探究」を「探究」したいと思い、「探究」の第一人者を札幌にお招きいたします。株式会社MIMIGURICo-CEO(東京大学客員研究員)の安斎勇樹さんをお招きし、「教育を変える『問いのデザイン』」という講演&ワークショップイベントを開催いたします!

<開催詳細>
「教育を変える『問いのデザイン』」講演&ワークショップイベント
■開催日時
2025年2月15日(土)15:30~18:00
■開催会場
北海道大学 オープンイノベーションハブ「エンレイソウ」メインラウンジ
(北海道札幌市北区北11条西8丁目 / JR札幌駅北口より徒歩12分)
エンレイソウHP:https://enreiso.ops.hokudai.ac.jp/
■タイムテーブル
15:00 開場・受付開始
15:30 イベント開始・チェックイン
15:50 安斎さん講演
16:40 ワークショップ
17:40 チェックアウト
18:00 イベント終了
■参加形式
・会場参加
・オンライン(アーカイブ付)

<イベント申し込み・チケット購入はこちらから>

大人が「探究」を深めていくことが子どもの探究を進めていく1つのきっかけとなっていきます。探究の解像度が上がれば、もっと探究は楽しくなると思います。
イベントに参加できるかできないかに関わらず、これからもぜひ一緒に探究を深めていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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月館 海斗 | 教育と社会を近くする
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