見出し画像

PBLが面白くなるキーワードは「影響」「貢献」「巻き込む」

ここまで5日間?にわたって、High Tech Highを褒めちぎるかのようにnoteを書いてきました。
私は3日間でHTHの大ファンになってしまいましたが、HTHの先生が言うように完璧だと思っていません。
やっていること自体も日本と大差があるかと言うとそうでもなく、日本の生徒の方がむしろ調査の質やプレゼンの質が高いとも言えます。

プロジェクト型学習において、「美しい作品」をつくる上で欠かせないと思ったのが、「影響」「貢献」「巻き込む」という観点でした。
私にとっては、目から鱗だったし、私が提供しているプログラムにおいて「うわー、ここに差があったか!」と痛感しました。

HTHでは、成果物を「美しい作品」として、生徒の作品を飾ることを前提として作るようにしているようです。そうすることで、生徒達は「下手なものは見せられない」という緊張感と「自分が作ったものを見てほしい」という想いになるようです。

これは、日本人とアメリカ人の「見られる」という意識に差があるから、HTHではプラスな効果があるのかもしれません。
ただHTHで驚きだったのは表層的な意味での見られることの効果ではなく、成果物によって誰かに影響を及ぼしていることを実感できる設計がされいてることがとてもよいと思いました。

日本財団が調査した18歳意識調査では、「国や社会に役立つことをしたいと思う」生徒が61.7%いる一方、「自分の行動で国や社会を変えられると思う」は26.9%と、この2つのテーマに35%の開きがある。

この調査結果はずっと問題意識を持っていたのですが、たしかに日本では、自分が何かを行動したことによって、影響を与えられた、貢献できたと実感できるシーンが教育の中では少ないと思いました。

しかし、HTHではありとあらゆる場面で自分が影響を及ぼすことができたと実感できるデザインがされていました。

大人になっても、誰かに貢献できた、誰かの力になれたと感じることで、生きる糧にもなります。

何歳であれ、自分が取り組んだことがカタチになることは、自身にも大きな影響を及ぼします。

PBLを設計する側として、もっと生徒が影響を与えられるような取り組みをしていきたいと思いました!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

いただいたサポートは、オンライン進路相談会の活動費に使わせていただきます。