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【イベレポ】札幌・北海道の一人ひとりの「探究熱」が「元気玉」になったイベント
こんにちは!
株式会社すみかの月館です。
「子どもを信じることの大切さ」について、最近改めて考える機会がありました。きっかけとなったのは、児童養護施設での出来事と、不登校の中学生の伴走支援でした。
私は、高校教員からプログラミングスクールに転職し、「安心して挑戦する環境を作る」をミッションに株式会社すみかを設立。学校では、探究コーディネーターとして探究学習・キャリア教育のコーディネート、企業には、3歳から大学まで届けられる教育プログラムを開発しています。なので、自称、教育と社会をミックスする「教育DJ」と謳っています。笑
先日、2025年2月15日(土)に札幌にて、株式会社MIMIGURI Co-CEOの安斎勇樹さんをお招きして、「教育を変える『問いのデザイン』in札幌」を開催いたしました!
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株式会社すみか3周年。恩返しも兼ねた探究発表会的なことをしたい。
「教育業界は儲からないよね。」と何度も言われ続けてきましたが、教育と社会をミックスする教育クリエティブ集団株式会社すみかは3周年を迎えることができました。
3周年迎えることができたのは、私たちだけではなく、クライアントである学校や教育委員会のみなさま、弊社主催のプログラムに参加していただく大学生&社会人サポーター、企業の皆様、そして、すみかのプログラムを受けてくれている高校生に、「すみかって成長したんだよ!」という恩返しも兼ねた。探究発表会的な場を設けたいと考えていたところ、私の中で「探究のスペシャリストといえば、安斎さんだ!」とVoicyを聴いている時にふと思いました。
繋がりもない安斎さんが札幌に来てくれた理由
この呼び方を公開すると安斎さんが被害を被りそうなため、公開はできませんが、令和型のラブコールをさせていただきました。笑
それだけ聞くと怪しいですが、僕が怪しくないかはリサーチされたらしいです。笑
そこで、大事だと思ったのは日頃の発信活動でした。というのも、日頃発信活動していたからこそ、安斎さんは月館という人間は怪しいヤツではなさそうだ、という判断に至ったとのことです。
つまり、普段何もしていないのに、いざというときに誘っても「こいつ発信していないし、何者かわからないし、めんどくさそうだから断るか。」という判断になり兼ねません。
安斎さんを呼ぼうと思って発信していたわけではなく、過去の自分が発信活動を頑張ってきてくれたおかげでその当時、安斎さんがオファーを快諾いただいた理由でもありました。
それが10月中旬のころの出来事でした。
安斎さんの可処分時間を最大限いただくエゴ全開
そんな見知らぬ人からのラブコールに「ぜひ、北海道でやりましょう!」と一言目で言っていただけた寛大さが感じられて僕は大喜びしていました。
打ち合わせを重ねながらタイトルとイベントのタイムテーブルを決めました。そして、出来上がったのがこのイベントでした。
ただ、札幌に来てただイベントをやっても面白くないため、せっかくなら、札幌のコミュニティを最大限楽しんでほしい、というエゴとおもてなしの思いから札幌滞在中のほぼほぼの時間をいただきました。
Day1:前夜祭という名の歓迎会
夜に到着したまますすきのの秘密基地で前夜祭という名の歓迎会。イベント自体には来れなかった、「探究」に関心のある札幌市内を中心とした高校教員の先生や教育委員会メンバーで実施。
安斎さんを囲みながらお酒を交わし、自己紹介を通して、お互いを知る時間でした。イベント終了してから移動されているので、疲れているかな?と思って早めに切り上げようと思ったのですが、気がついたら終電まで先生たちと「探究の希望」について語り明かしていました。
Day2:「探究」の熱狂が立場や年齢を超えて、一体感を産んだ。
次の日朝起きたら、「安斎さんと会ったのは夢なのだろうか。」と疑っていると、そんな前夜祭の反省会をVoicyで取り上げていただけて、朝から最高に嬉しく思いながら、当日のイベント準備を行なっていました。
イベントに向けては、すみかスタッフと高校生のボランティアメンバー10名がサポートしてくれました。
高校生は、それぞれ指示を待つのではなく、自分から今何をすべきか考えてくれて、テキパキ動けた結果、あっという間に準備が終わり、安斎さんを迎えることができました。
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・13:00〜 安斎さんサイン本記入 with高校生
合計で150冊を売ることができたため、事前配布した人を除くと約130冊にサインをしなければならないと、100冊30-60分はかかると思います、事前に聞いていたため、結構かかるかも。。。。と不安でした。
そのため、僕からサイン本サポートの高校生2名に伝えたことは、
「安斎さんがもっとも早くサインを書ける方法は何だろう?」
ということでした。そして、安斎さんをお迎えして、高校生と安斎さんを繋いだ後に、「あとは、高校生に任せているので、よろしくお願いします!」とお伝えして、僕は去りました。
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すると、2人で話し合った結果、130冊が20分で書き終わるほどのスピード感で、「終わりました!」とたった20分で報告をもらったことにとても驚きました。安斎さんからは「大人よりさばきがよかった。」というコメントをいただけて、高校生たちは嬉しそうでした。
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・13:40〜 探究相談会×3本
そのあとは、事前申し込みで安斎さんの直接探究相談ができる『探究相談チケット』を購入していただいた3名の方に早めにお越しいただき、相談会を実施いたしました。
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そのほか、訪問看護ステーションを経営されいる方や高校の先生は、自校の状況を冒険する組織の新・整合瀬モデル(Creative Cultivation Model)と照らし合わせて作ってきました。
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高知でも札幌でも #冒険する組織のつくりかた 第2章のCCMを学校変革に応用してくださる方々がいて感激でした😭 pic.twitter.com/uGWhg8csbX
— 安斎勇樹 /『冒険する組織のつくりかた』 (@YukiAnzai) February 16, 2025
番外編:中高生が無料で安斎さんの本を手にするモデル
このビジネスモデル?というか、マーケティングを全国で広めたいのでシェアしたいのですが、いくら安斎さんであろうと、高校生が3,000円近くの本を買うのは、ハードルが高いです。
じゃあ、高校生ボランティアとして、高校生が手伝ってもらった分、すみかが代わりに買って渡す、というのも何だか普通で面白くない。
そう思った僕は、そうだ!探究相談チケットの売上の一部を高校生に本を寄付できる仕組み、高校生応援チケットとして、2冊分の本を購入していただき、1冊を高校生に直接プレゼントできる仕組みも作り、合計20冊分の寄付ができました。
そうして、それぞれのチケットを購入いただいた方に直接高校生に渡すという、寄付の見える化まで設計しました。
これは、チケット買った側も、本を受け取った高校生にとっても、お互いにハッピーになれるので、このチケット制度はぜひTTP(徹底的にパクる)していただけたら、幸せになる高校生が増えると思います。
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15:30〜 イベント(講演&ワークショップ)
もうすでにお腹いっぱいってnote書きながら感じましたし、これを読んでいる人もまだイベント始まっていないの?と思いましたよね。笑 僕も思いました。笑
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オープニング
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・なぜすみかがこのイベントを主催したのか。
・なぜすみかは安斎さんを招いたのか。
というお話をしつつ、
チェックインとして「Youは何しにここへ?」というテーマでテーブルごとでアイスブレイク兼ねて話し合っていただきました。
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参加者の内訳(オンライン含む)を見ていくと、
・中高生:12名
・大学生(院生含む):12名
・教員:37名
・大学関係者:10名
・経営者:13名
・会社員/職員:24名
約110名参加
肩書きの内訳でもポップでカオス感が伝わるのですが、道外の人からすると北海道の大きさがピント来ないかもしれませんが、稚内や函館は500km以上離れているため、4-5時間かかって移動してきています。つまり、東京から来た方が近いくらい遠くからも来ていただきました。道外の方は、オンラインがほとんどですが、現地にも静岡や福岡からも来ていただきました。「安斎さんに会いたい!」という思いが伝わってきます。
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いよいよ安斎さんの講演&ワークショップ
みなさんお待ちかねの安斎さんの出番です。
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始まるや否や、「札幌熱いっす!」と仰っていただきました。
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安斎さんが対面の講演で話すからこそ、響くメッセージがたくさんありました。参加者からのFacebookなどで響いたコメント集を拾うと、、、
・衝動の枯渇の病
・私と世界をつなぐレンズ×対象
・できないことができることは大切なこと
・問いと仮説をたてながら新しい自分に出会う
など
教育だけではなく、個人としてのキャリアデザインについても言語化されて、聞くだけで自分の人生のリフレクションとなる時間でした。
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ワーク:3-4人1組でキーワード4つ書いてシェアする
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ワークもあっという間に終了!
安斎さんからのまとめを持って講演&ワークショップは終了いたしました。
最後2-3問Slidoから質問を拾い、回答していただき、時間となりました。
ただ、質問がたくさん届いていたので、答えきれなかった分は、Voicyにて翌日回答いただきました。教育に関する質問が多かったため、先生は特に必見です!
私たちすみかは、学校側から探究を盛り上げていき、安斎さんはじめとするMIMIGURIさんは、企業側から探究を盛り上げていく。お互いに進めていきながら、どこでも探究できる世界線を作っていきたいです!という宣言をしたところ、安斎さんから「1-2年以内に次回作の本出版したら、またイベントやってくれますか?」とその場で逆オファーをいただきました。
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「マジっすか!じゃあ200冊売ります!」と言ってしまったので、北海道のみなさんどうかご協力をお願いいたします🙇♂️
最後は集合写真を撮って終了いたしました。
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あっという間の2時間半のイベントでしたが、余韻に浸りたいのも束の間、教育BARに参加する前に腹ごしらえをするべく、海鮮系居酒屋に向かいました。すみかのプログラムにいつも参加していただき、札幌龍谷高校の生徒と一緒にコラボ商品を開発したシハチ鮮魚店さんにて、札幌の最高の海鮮を食べていただき、すみかメンバーとハーフタイムという名の夕食を食べて、イベントの振り返りを行いました。
・20:30〜 お酒片手に教育を語る教育BARに安斎さん参戦
すみかが毎月1回お酒片手に教育を語る教育BARを開催していまして、今回はこのイベントとコラボで開催いたしました。
いつもは19:30-23:30の間で好きな時に来て好きな時に帰るノーコンテンツを売りとするBARなのですが、今日ばかりは、安斎さんから学びたいということで、先ほどのイベントでは語りきれなかったさらにディープな解説をしていただきました。
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これまた、日中のイベントとは異なるディープな学びがありました。
この安斎さんのnoteなどでよく見る「探究とは」の図解。
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安斎さんの現代落語のような比喩(メタファー)と理論で殴られる感覚が心地よく、対面で聞くからこそ、ストンと腑に落ちたことがありました。
最後のスライドに、
• 生きるとは、世界に参加することである
• 私の動機と世界の価値が整合しているときに、私は自己実現することができる
• 世界は変化し続け、常に不確実で未知である
• 私もまた変化し続け、常に不確実で未知である
• 私は多様な共同体を媒介して世界に参加できる
• 生きるとは、参加する共同体のデザインを通し
て、私の動機と世界の価値の整合を探り続ける
ことである
• そして、それが探究することである
という説明がありました。このスライドの流れがなく。これだけ見ると「そりゃそうだろ」と思ってしまうかもしれませんが、この探究デザインをしていき続けることを僕らは支援し続けたいという決意もできました。
内容が気になる方は下記のnoteをご購入ください。
「僕の存在価値を最大限引き出してくれてありがとうございます。」
3周年に関わってくださったすべてへの恩返しも込めたイベントを仕掛けたい!というエゴから生まれたのが今回のイベントでした。
しかし、安斎さんは、初日から何度も僕に言い続けてくれた言葉があります。
「僕の存在価値を最大限引き出してくれてありがとうございます。」
言われるたびに泣きそうになりました。
こちらこそです。
いや、言うべきは僕の方でした。でも、嬉しすぎて噛み締めるのに精一杯で言い返せなかったのがとても心残りです。むしろ、僕の最大限の存在価値を引き出してくれたのが安斎さんでした。
ただ、安斎さんは「札幌最高!」と言っていただいたおかげなのは、2日間の間に安斎さんに関わってくださった道内外の安斎さんファン、すみかサポーターのみなさん。1人1人の想いが自分の存在価値を引き上げれくれました。
大変長くなってしまいましたが、ここで今日のnoteのタイトルを振り返りたいと思います。
札幌・北海道の一人ひとりの「探究熱」が「元気玉」になったイベント
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もう語るのをやめます。
最高でした。
ただ、これを「点」で終わらせません。終わらせたくありません。
だって、探究は、一生涯探究し続けるもの。
ここからすみかは、さらに仕掛けていきます。
3ヶ月かけて準備してきた学校祭のようなイベントが終了。
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はー、夢じゃなかったんだ。
次の日には、TEDxSapporoYouthでブース出店&ワークショップ
その翌日には、オンラインで進路相談フェス-canau- with厚岸翔洋高等学校
そして、明日は、修学旅行の探究コーディネート。
もう日々は始まっている。
すみか3周年にふさわしいどころか、想像を超えたすみかの歴史に語り継がれる最高の1日となりました。
ご参加いただいたみなさまありがとうございました!!
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