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ベトナムのシネコン「CGV」へゆく
今年ももう終わりに差し掛かっているが、僕がこの一年で急上昇してきた趣味がある。 それは、映画館巡りだ。
まあ、普段から音質だとか画質がどうのとか、このアニメが良かっただの言っていれば映画館にはまるのも必然だろう。
そんな僕は、ちょくちょく海外出張でベトナムに行く。
滞在期間は大体1週間で、日曜の夜に入国、金曜日の夜に出国という休む間もなく帰るのがいつもの流れであった。
しかし、先日は少し異なり、なんと休日がある。丸1日フリー。
そうなったら行くしかない。ベトナムの映画館に。
ベトナムの映画館ってどんなん?
ベトナムの映画館事情はあまり詳しくないのだが、「CGV」「LOTTE」「BHD」の3社のシネコンが大きく目立つ印象。
単館はそもそもあるのかもわからない…(もしあったら行ってみたい)
この3つのうちCGVとLOTTEは韓国系なので純粋なベトナムの映画館ではないが、今回は急に思い立ったこともあり、目の前にあったCGVに足を運んだ。
いざゆかん
今回行った映画館は「CGV - Vincom Đồng Khởi」
ホーチミンの中心街にあるデパートの最上階にある。
日本で言うとイオンにあるイオンシネマという感覚。
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外から見るとエントランスは割と狭め。
来場時2024年12月22日の上映作品、予定作品のパネルやらが並んでいた。
見たことのあるタイトルがほとんどだったが、一角にベトナムの映画ポスターがあり、これには興奮。
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是非ベトナムの映画を観てみたかったが、この時は一番上映までの時間が早いものにすると決めて入ったため、プレミアムシート上映の「ライオン・キング:ムファサ」を視聴した。
チケットはネットでも買えるようだが、会員登録がめんどくさかったため受付で購入。
チケットカウンターがあるが、オンライン購入の発券だけに使われており、当日の対面購入ではドリンクカウンターでの購入となっていた。
そのため、チケットを買った時にポップコーンとドリンクの購入を勧められるという、最近の映画館では聞かれない質問に感動しつつドリンクを購入。
コストコでしかみないようなクソでかいカップに笑いながらも値段を見て驚愕。
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なんと337,091VND = 1800円くらいである。
やっぱベトナムは物価が安いな〜と思いつつ、上映まであと10分ほどだったのでスクリーンに足を運ぶ。
スクリーンの扉に手をかけたときに店員に声をかけられた。ベトナム語だったのでよくわからなかったが、「おい、あっちで待つんやで」と言わんばかりに案内してくれた先には………………
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……?!??!?!
そう、このときに気づいたのだがプレミアムシートというのはプレミアムシネマという特別シアタールームでの上映だったらしい。
そしてこのラウンジ、フリーのドリンクとお菓子がおいてあるではないか。
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日本でプレミアムシネマというと歌舞伎町にある109プレミアムシネマを思い浮かべるが、質はともかくとして同じ待遇を得られながらも1500円とは破格である。
いざ、劇場へ
さあ、上映時間にもなりシアターへと足を運ぶ。
座席図はこんな感じ。
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扉から入るといきなりD列の空白部分に来るため、出入りすると光とか音とか入るよなぁといった感じ。
この辺の設計はあまりプレミアム感はない。むしろ単館みたいな設計である。(一重扉のホールというとイメージしやすい)
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そして上の写真の通り、席がすごい。
ご想像の通りこいつはリクライニング式でほぼ寝っ転がるような形で見れるため、家みたいな感じで映画を見れたのはとても良かった。
予告は映画の予告もあれば、こっちでしか見られないようなCM(ベトナム語)もあり全然飽きない。ここだけでもう面白い。
更に他の映画館も同じだと思うが、ベトナム語の映像には英語の字幕。英語の音声にはベトナム語の字幕がつくので、ベトナム語がわからなくても十分楽しめる様になっているのは意外だった。
(自分が英語を理解しているかはさておいて……)
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いよいよ映画予告も終わり、本編が始まったとき店員が入ってきた。
何事かと思ったらブランケットを一人ひとり配っており、さすがプレミアムシネマ。なかなか気が利くなと思いつつ、映画を見進める。
するともう一回店員が一人ひとり回ってくる。
今度は何事かと思えば、ドリンクは何がほしいかと聞いてきた。
?????
もう一度書くが、”本編上映中”である。
思えば隣はスマホを触ったり、連れと話したりしている。
映画を見る見方の文化がやはりぜんぜん違うなぁと思う。
そうこうしていると頼んでいた飲み物が届いた。
思ったが、ひたすら飲み物が湧いて出てくるのでしょんべんさせる気まんまんなもてなし方だなと思った。面白い。
ん?
飲み物と一緒にになにかをいるかと聞かれたのでもらっておいたが暗くてよくわからない…
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アッツアツのエッグタルトをもらった。
しかもこれ、めちゃくちゃ美味い。なんだかサービス精神旺盛だなぁ。
そして本編も終わり、スタッフロールが始まる。
ここは余韻に浸りたいところだが、次々と他の客は席を立ち外に出ていく。
何ならスマホでライトを焚いて物を探したり、天井照明も常夜灯みたいに電気がつく……
余韻もクソもあったものじゃないが、スタッフロールが終わる頃には自分以外は誰もいなくなっていた。
しんとした暗い空間の中、画面も天井照明つかないまま2,3分が経った。
え…?これは出ろと言うことか?と席を立ち上がると清掃員が入ってきた。
どうやらスタッフロールを見るという文化はベトナムにはないらしい。
まとめ
総括としては、普通に映画を楽しめたし、異国の映画館を堪能することもできた。
ただ、今回はプレミアムシアター上映で人数も少なく、特別な環境であったため、もっとローカル感がほしいなぁと思う。
ちなみに上映設備の質だが、スクリーンや音質で言えばプレミアム感はあまりなくごく普通(かといって日本の変な映画館なんかよりは全然良い)といった感じであった。
次行くときはもっとローカルな場所のシネコンか単館を探していこう……
おまけ
フロントスピーカーはわからんが、サイドスピーカーはQSCだった。
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