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ウェルカムジェネレーション

心地よい秋風を背中に浴びながら日課のランニングに勤しむランナーの相棒は、ワイヤレスイヤホンから流れるBTSのPermission to Danceだ。

流行の音楽を人並みに追いかけてはきたが、慣れない海外歌手が歌う洋楽にはあまり手を出してこなかった。
そんな僕でも、今回のPermission to Danceには世界中にいるBTSファン同様に心を打ち抜かれた。

楽曲のタイトルにあるように、"踊ることに許可はいらない"と、コロナ渦で生活に制限が多い中でも楽しく踊り歌うBTSのエネルギーが曲中に溢れている。MVを観ていたら、ダンスなんてやったことのない僕ですら思わず踊りたくなるから不思議だ。

そもそもBTS自体は世界的人気のあるボーイズグループと認識はしていたが、特別熱心なリスナーではなかった。
しかし、僕の敬愛するエド・シーランを含む作曲チームがBTSに楽曲を提供すると知り、早く聴いてみたいという思いは日に日に募っていった。当時エド・シーランは約1年半休止していた音楽活動を再開したばかりで、そのこともあってか彼が作った新曲を1曲でも多く聴いてみたかったからだ。

そして楽曲解禁となった日から今日まで、Permission to Danceは毎日の生活に溶けこみ、こうして名もないランナーの背中さえも押してくれている。

最近では同曲を通じてBTSにも親近感が沸いてきた。
特に先月行われた国連主催のイベントでスピーチをする彼らの姿は、同世代として勇気をもらった。

印象的だったのが、コロナ渦がもたらす様々な制約のせいで人生の貴重な機会を奪われている若者を"ロストジェネレーション"と呼ぶのではなく、オンラインを駆使して挑戦を続ける若者を挙げながら「変化する中で新しい方法を選択し前へ進む"ウェルカムジェネレーション"と呼ぼう」と語る場面。不安の多い状況下でもポジティブに未来へ歩き出そうとする人たちを励ます、彼らならではのメッセージだ。

Permission to Danceで「輝きながら生きよう」と歌う彼らとともに、ウェルカム!と胸を張って言える未来を。エド・シーランが繋いでくれた出会いに、今はただただ感謝している。

皆さんから大事な大事なサポートをいただけた日にゃ、夜通し踊り狂ってしまいます🕺(冗談です。大切に文筆業に活かしたいと思います)