海人

コトバになり損ねた想いのささくれを文章にしています。東京/'93/Sat.【icon】https://x.gd/uTGPX

海人

コトバになり損ねた想いのささくれを文章にしています。東京/'93/Sat.【icon】https://x.gd/uTGPX

マガジン

  • Memory Artist&Music Collection

    想い出のアーティストや曲を紹介するマガジン集。

  • お笑い論

    個人的な趣味の一つ、お笑いについて自由に語るマガジン集。

  • Favorite Films and Dramas

    心に残った映画やドラマを紹介するマガジン集。

  • 平々凡々なボクの日常。

    平凡だけど、なんとかして生活を面白がりたい。そんな毎日を綴ったエッセイ集。

  • 徒然なる余白

    あてもなく書き始めた、他愛もないエッセイ集。

最近の記事

  • 固定された記事

“海人のnote”サイトマップ

はじめまして! ここのnoteを運営している海人です。 これまで様々な文章を発表してきましたが、ある日「これからははじめましての方にも、いつも読んでくださる方にもわかりやすい場所にしたい!」と思い立ち、このたびサイトマップを作成してみました🗺 普段は何気ない日常を舞台にエッセイを綴る身ですが、それ以外にも色々と書いているので、興味のあるジャンルがあれば是非お立ち寄りください! 🐳海人ってどんな人?📝創作編📕エッセイ ◆マガジン集 ★反響の多かった記事

    • 愛に溢れたコメディアン『ニセ明のオールナイトニッポン』

      本当のところ、これをお笑いとして括るかどうかはかなり迷った。 しかし、「こんなにも面白い人がお笑いでないのなら何なのだ!」という想いから、今回は本マガジン『お笑い論』としても異質な、ある人物について取り上げたいと思う。 ニセ明。 それは2014年2月。くも膜下出血の治療により活動を休止していた星野源の復帰ライブ『STRANGER IN BUDOKAN』が開催された。 そんな、多くのファンも注目する場にロン毛+サングラス姿で陽気に現れた彼は、あの布施明を彷彿とさせる歌唱力で、

      • リチャード・カーティス監督引退作品『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』

        愛は時を越える。 そのような主題の映画をたびたび目にしてきたが、これほど心が温かくなる作品はほかにあるまい。2013年に公開された『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』だ。 メガホンをとったのは、ニュージーランド出身のリチャード・カーティス。2024年度のアカデミー賞では、長年にわたり映画業界の発展に尽力した人物に贈られる賞、ジーン・ハーショルト友愛賞を受賞している。 現在も精力的に映画脚本を手掛ける彼だが、実は本作で長編映画の監督業からは引退。その経緯から本作はき

        • 25年分のポケモン愛を語らせて!

          1996年にゲームボーイソフトとして発売され爆発的売上を記録してからというもの、2024年現在も世界的な人気を博している『ポケットモンスター』。 ゲームにアニメ、カードにスマホアプリ、その他関連グッズは日夜売れ続け、2022年の世界年間総売上は約1兆3億円。2024年までの総収益は、「人間の創造的活動から誕生した無形財産コンテンツ」を商いにしている世界のIPコンテンツ会社の中でも1位の22兆円超。名実ともに日本を代表する、モンスターコンテンツだ。   そんな通称『ポケモン』

        • 固定された記事

        “海人のnote”サイトマップ

        • 愛に溢れたコメディアン『ニセ明のオールナイトニッポン』

        • リチャード・カーティス監督引退作品『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』

        • 25年分のポケモン愛を語らせて!

        マガジン

        • Memory Artist&Music Collection
          10本
        • お笑い論
          10本
        • Favorite Films and Dramas
          8本
        • 平々凡々なボクの日常。
          20本
        • 徒然なる余白
          10本
        • Collaboration Collection
          5本

        記事

          終末論の傍らで

          桜木町のカフェで相棒と話していると、近くのテーブルに座る男女の声が聞こえてきた。   「2025年問題って知っていますか? 来年に迫ったこの年、日本は国民の5人に1人が後期高齢者になり、世界に類を見ない超高齢化社会を迎えることで生じる諸問題のことです」   男性が威勢よく話し始めたが、提供が早いと評判なこの店である。そのタイミングで店員が二人にコーヒーを出しにきた。 女性は小さく頭を下げるも、男性はそちらには見向きもせず、正面にいる女性から目線を外さない。次なる言葉を口に含ま

          終末論の傍らで

          心地よい笑いのシンフォニー『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』

          この記事を書いている2024年7月現在、僕は5つのラジオ番組を習慣的に聴いている。 その中でもパーソナリティが3人もいるという点で他番組とは一線を画しているのが、NHKラジオ『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』だ。   お笑い芸人のピース・又吉直樹、サルゴリラ・児玉智洋、パンサー・向井慧が、近況を話したり他愛もないトークを繰り広げる、通称『あと寝る』。 2016年に特番として企画、翌年には月イチ放送になり、2019年から現在にかけては毎週月曜日に放送されている。 個人

          心地よい笑いのシンフォニー『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』

          スティーヴン・スピルバーグ監督作品『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

          事実を基にした映画にはその内容に驚かされるものも多いが、恐らくこれもそのうちのひとつに数えられるだろう。 “世界一の天才詐欺師”とも称されるフランク・アバグネイル著の自伝小説『世界をだました男』を参考に、スティーヴン・スピルバーグによって映画化された『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』だ。   タイトルの和訳は「できるものなら捕まえてみろ」。 その訳の通り、弱冠16歳から詐欺を始め、パイロット・医師・連邦刑務局職員などの身分詐称や小切手詐欺により5年間で400万ドルもの大金

          スティーヴン・スピルバーグ監督作品『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

          司会をしたい!

          海人君。突然だけどさ、今度ゴールデン帯で特番やるんだけど、よかったら司会やってみない?   楽屋に入ってくるなりそう言い放ったのは、局内でその名を知らぬ者などいない、ある敏腕プロデューサー。 もちろん、まだ新米に過ぎない僕が断る理由などない。その場は歴の浅い新人よろしく、「不束者ですが、精一杯頑張ります!」と即座に立ち上がり彼に頭を下げた。 その様子を見た彼は、意のままに事態が進んだことに安堵した様子で「期待しているよ」とだけ言い残して、颯爽とドアの向こうへと消えていった。

          司会をしたい!

          飼い慣らされたハヌッセン

          物語を書く端くれとして、また純粋なイチ視聴者として面白そうなテレビドラマを探す習慣のある僕だが、この夏最も惹かれたのがTBSで放送されていた『笑うマトリョーシカ』だ。   原作は早見一真の同名小説。名門高校の同級生として出会い、その後将来を嘱望されるほどの政治家になった清家一郎と、彼の有能な秘書として傍に仕える鈴木俊哉の奇妙な関係を描く。原作では清家が主人公だが、ドラマでは鈴木周辺を取材していたジャーナリストの父を不可解な事故で亡くした、新聞記者の道上香苗を主役に据える。

          飼い慣らされたハヌッセン

          ティム・ロビンス主演作品『ショーシャンクの空に』

          名作映画と聞いて、この映画を思い出す人も少なくないのではないか。そう、1994年に公開された『ショーシャンクの空に』だ。 原作は『グリーンマイル』や『スタンド・バイ・ミー』でも知られるスティーヴン・キング。監督は本作でその名を轟かせたフランク・ダラボンが務める。   物語は、若くして大銀行の役職に就く銀行員・アンディの、妻とその愛人を射殺した罪を裁く法廷シーンから始まる。アンディは無実を訴えるも終身刑の判決が下り、ショーシャンク刑務所に投獄される。 荒くれ者揃いの刑務所内で孤

          ティム・ロビンス主演作品『ショーシャンクの空に』

          ヨルシカ『忘れてください』

          初めて聴いたはずなのに、ひどく懐かしい。 この曲を耳にした時、そんな想いが体中を駆け巡った。僕にとって、こんな体験をさせてくれる音楽家は数少ない。だからこそ、僕はこの二人がたまらなく好きなのだ。   ヨルシカは、作曲家のn-bunaとボーカルのsuisによって結成された二人組。 現代の類まれなる詩人なのだと思わせてくれるn-bunaの詩と、一度聴いたら耳から離れないメロディーを、唯一無二の澄み切った声でsuisが歌いあげる。 二人がヨルシカとしてオリジナル楽曲をアップロー

          ヨルシカ『忘れてください』

          緊急アンチエイジング

          それは6月某日。 鬱陶しい蒸し暑さのなか会社に到着すると、デスクには「健康診断結果」と題された封筒が置いてあった。 それを見て、2週間ほど前に受診していたことを思い出す。「そういやあったな」と、そのままカバンに入れようとしたが、「まあ異常ないだろうけど、一応確認しておくか」と気楽な気持ちでその封を切った。   しかし、現実はいつも非情なものである。 そこに書かれていたのは総合判定F。11ある項目のうち、実に3つも引っかかっていた。   肝機能……軽度の所見を認めます。経過の

          緊急アンチエイジング

          箱庭を生きる僕たち

          たとえ大人になって変わり映えのない日々を過ごしていても、人は小さいながらに変化を続けている。 最近はそんな風に捉えている。相変わらず僕にとっては時間に追われるような毎日だけど、以前とは異なり、心身ともに前のめりで目の前の物事に集中できているからだろうか。   今年に入ってからは特に、周りにいてくれる人たちと前向きに付き合いができているような感覚がある。 やはり新しい出会いは大きい。30歳になって1年が経過し、あっという間に年を重ねてしまったことに驚きつつも、そこに憂いはなく、

          箱庭を生きる僕たち

          Aqua Timez『決意の朝に』

          「どうせならもう ヘタクソな夢を描いていこうよ」   数あるJPOPソングの中でも有名な歌い出しで始まる『決意の朝に』。 手掛けたのはAqua Timez。宮部みゆき原作で、2006年にアニメーションで映画化された『ブレイブ・ストーリー』の主題歌として書き下ろされたのが同曲だ。 この曲がリリースされたのが、僕が小学校を卒業し中学に上がった頃。 仲の良かった友人たちがもれなく近隣の区立中学校に進学する中、僕だけが親の意向で馴染みのない土地にある私立の中高一貫校に進学することに

          Aqua Timez『決意の朝に』

          香取慎吾・竹内結子共演作品『薔薇のない花屋』

          テレビドラマの全盛といえば、トレンディドラマや『月9』というブランドが築き上げられ、軒並み25%~35%の高視聴率を誇った1980~1990年代だろうか。 その頃から30~40年ほどが経ち、録画視聴や見逃し配信といった多様な選択肢が増えた現在、今や視聴率は15%も取れれば大ヒットと捉えられるようになった。   だが、視聴率など作品の良し悪しを絶対的に評価するものでもない。それぞれが「どうしようもなく好き」だとか「どうしても忘れられない」と思えるものが、その人にとっての名作だ

          香取慎吾・竹内結子共演作品『薔薇のない花屋』

          『つままれる』朗読

          2022年1月に出版された、新潟のエッセンスがふんだんに盛り込まれた短編小説集『にいがたショートストーリー』。 本書ではありがたいことに拙作2作を掲載いただいており、そのうちの1作『つままれる』が、本書プロジェクト委員長でアナウンサーの遠藤洋次郎さんにご朗読いただいております。 洋次郎さんとは、かつて存在したボイスブック配信サービスであるWritoneで出会い、拙作を数多く朗読いただきました。 今でもその全部が宝物ですが、Writoneが消滅してしまって以降は、心の奥まです

          『つままれる』朗読