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凛花

足元に咲く花
いつもは通り過ぎる道端で
 
足がもつれ転んだ僕の目の前に
気にも留めていなかった君の姿
 
都会の冷たい風にも負けず
咲き誇る君に思わず見惚れては
 
雨上がりの太陽さながらに
息を呑むほどの希望が光っている
 
拍手喝采の芸術
手放しに賞賛される偉業の数々
 
そのどれもが浮世離れした現実で
触れるたび どこか卑下していたけれど
 
誰も目をくれないこの場所で
ひっそり咲いている君こそが
 
この地球に潜むひたむきさを
鮮やかに示してくれている
 
環境や時代を悪者にして
俯いてばかりいた心に
 
水をくれるような優しさで
自分だけの花を咲かせてみろと
 
語りかける君に勇気を
人知れずもらった気がして
 
だから 今日も立ち上がる
君のようになれるかはわからないけど
 
それでも 僕は咲いてみせるよ
いつかきっと 誰かにとっての君になれるように

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海人
皆さんから大事な大事なサポートをいただけた日にゃ、夜通し踊り狂ってしまいます🕺(冗談です。大切に文筆業に活かしたいと思います)