「ダイバーシティ・マネジメント入門」を読んで
noteを書き始めて三日坊主になるところでした。いや、ほぼなっていたけどまた今日書いているので三日坊主じゃなかったことにしよう。
今日はこちらの読書記録。読んだのはもう3か月程前だけども、ダイバーシティ・マネジメントの歴史と分野構成の整理の仕方が大変分かりやすく、「今議論してるのってダイバーシティマネジメントでいうどの分野?」と立ち戻って頭の整理をする際にとても役立っている。もう5年前の書籍になるので(5年前でも色褪せていない。それだけ日本の状況が遅々として変わらないだけかもしれないが)、著者の最新版の提言が聞きたいなぁ、読みたいなぁと勝手に思っている。
ダイバーシティ・マネジメントのルーツは3つ。
①差別解消・人権確立
②異文化マネジメント・国際経営
③競争力向上
今言われているのは③企業の競争力向上、という文脈でのダイバーシティ・マネジメントであり、以下3つの分野(アプローチ方法)がある。
1.同じ能力を持った人材を区別(差別)なく活用し生産性向上を図る
2.多様な能力の人材を活かして適材適所で使いこなす
3.多様な人材の采配から化学反応(イノベーション)を起こす
1970年代に、アメリカが産業競争力が大きく低下したときに、人員削減に伴って進んだ「意思決定プロセスのフラット化」「管理職の登用方法の変化」「組織文化の変化」、これが競争力構築に結びついた。これがダイバーシティ・マネジメントを進めると、競争力強化に繋がるという話のルーツ。
※山口周さんの説明もわかりやすい
ここまでの感想を少し。
●ポイントは、危機的状況であったこと。組織全体に危機感があり、やらざるを得ない環境でないと進まないのだろう。明確な危機状態でない場合は、やはりトップダウン、やらざるを得ない仕組み化をしなければ変わらないと思った。
●仕事のやり方の根本的見直しがなされたこと(無駄排除、アウトソース、IT化)。それと同時に「どのような仕事に、どのような能力が求められているか」を明らかにすること。組織内で人材公募をするという、内部労働市場に一定の市場メカニズムを導入すること。同時にスキルのデータベース化をすること。……やることたくさんじゃん!
まだまだ書籍内容と感想を書きたいのだけど、息切れしたから今日はここまで。