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夢の本棚 11〜井沢元彦〜真・日本の歴史
逆説の日本史でお馴染みの井沢元彦が日本の歴史を総括した真・日本の歴史。
日本は実はこんな国である、そしてその行動原理はこうである。
目から鱗が出るような新説に読者は脱帽するだろう。
累計580万部突破の歴史研究本。
(談)
今世紀に入って、歴史修正が色々行われています。
私が子供の頃に学んだ歴史は、ことごとく疑問点が投げかけられ修正されてます。
学者は先人達が残した歴史書を真実だと断定して、作成してきたのは間違いではないのか?
井沢元彦の歴史論の考え方はそこにあります。
まさに勝者により歴史は創られた一面があるんですよね。
この本には井沢さんが執筆した逆説の歴史の根本的な考え方がまとめられてます。
その一例として織田信長の人物像を指摘してますね。
ここ最近でも信長は武士という一面より政治家としての学説が出てますが、井沢さんは以前から指摘してました。
織田信長は私も好きな武将の一人ですが、彼はどうもその後の歴史で創られた信長像を否定してます。
比叡山の焼き討ちにしても、当時の寺や神社は武器を所有して武装勢力の集団であり、相当の覚悟を持って解除を図ったと。
確かに今も中東で大規模な紛争が起きてますが、宗教というものは元々人々を救う考えでありますが、裏を返せば聖戦や異教の排除といったものがあるんですね。
それと穢れという日本独自の考え方があると述べてます。
本書は逆説の日本史を一通り読むのは大変なので、入門書として読むのに最適な一冊です。