
『魔女の薬草箱』西村祐子(山と渓谷社)
魔女になりたい。と常々言っているのだが、じゃあ具体的に魔女ってなんなの?と聞かれるとちょっと困っていた。のだが、本書に繰り返し出てくる『賢い女』という表現はとてもしっくりきた。
そうだ。わたしは、賢い女=魔女になりたい。
さて、本書。適度に専門書くさく、しかし踏み込もうとすると曖昧なことしかつかめない。まさしく魔術的。
魔女の姿が描かれた図版多数で愉快。ただし、その姿は忌むべきものとしての姿なので醜い。
そういえば、日本の民間の魔女伝説って聞いたことないかも?
山姥はちょっと違うしなあ。
一般人が頼りにしていた『賢い女』的な存在ってなかったんだろうか。
(2019.11.29)