侍タイムスリッパーの化け方(大阪168日目)
今年8/17に「池袋シネマロサ」1館で公開がスタートしたところ、一気に口コミが広がって、わずか1ヶ月、9/13から全国100館での上映へと公開規模が拡大した映画「侍タイムスリッパー」。地元宮崎でも同日公開。キネマ館グッジョブ。
映画の中身はまったく知らないけど、この急速に拡散する動きを知って、これは絶対面白いやつ!と思い、一切の情報を遮断して観に行ってきた(なるだけ予備知識を入れたくない派)。
そもそもタイトルしか知らなかったので、ひょっとしたら、侍が現代にタイムスリップするって内容なのかも、と薄ぼんやり想像してたら、侍が現代にタイムスリップする話だった(見終わってからポスター見たらモロ書いてあった)w
上映が始まってしばらくは「もう何万回コスったシチュエーションなんだよ!」と半ば呆れつつ見てたのに、気がつけば超前のめりに。とても気持ちよく鑑賞できた。切り口ひとつで、こんなにも新鮮で、面白くつくれるのだなあ。無名の人たち(なにせ安田淳一監督は米農家!)による制作エピソードもネタが豊富かつ胸熱で、心を激しく揺さぶられた。エンドロールは必見。
さて。イノベーター理論では、まずは新しいものやサービスに飛びつく2.5%のイノベーターという人たちがいて、そういう人から情報を得て、受け入れる13.5%のアーリーアダプターという人がいて、これら16%の人を超えていくと、いわゆるマジョリティーへと広がっていく(16%を超えられなければ流布しない)と言われている。
*下図の青線が分布、黄色が累積
でもなんか、映画を映画館で観る人を100としたときに、当然まだその16%が見ている段階じゃないのに(だってまだ全国公開になって2日)、すでに16%の堺目(キャズムと言われる)を一気に越えていけそうな観客動員の勢いを感じる。離陸が早いというか。先例として比較される「カメラを止めるな」ほどに化けるか。
たぶん情報が流布していく加速度は口コミの熱量と相関関係にあると思うけど、そのスピードやカロリーを測定する法則ってないものかなあ。初速×熱量でこのぐらいイケる!みたいな。
日本映画も(低予算なのに?だから?)面白いな。いいね!