九十九本目の生娘(大阪157日目)
映画館を鑑賞することを主な目的としつつ、たまたま上映していた「九十九本目の生娘」という作品をみた。※経緯はこちら↓
始まって早々のオープニングクレジットで原作「九十九本の妖刀」と出た。
んーそれって、ひょっとしたら、何かの風習として必要な妖刀を作るためには、生贄としての生娘(っていう表現が昭和)が必要というような話か?と想像しながら見たら、果たしてその通りだった(苦笑)
まあ、物語はさておき、見所としては
・若き日の菅原文太が驚くほどにハンサムだった
・冒頭部分に時系列を入れ替えた凝った演出があった
・北上山地?での大掛かりなロケをやっている
・銃撃戦の表現には工夫の跡がある
といったところで、想像していたよりは面白かった。
まあ、一方で、菅原文太が思ったほどには活躍しないし、ヒロインとして登場する三原葉子も見せ場が少ないのは勿体ない、そしてサスペンスとしてもアクションとしても、そして猟奇映画にしても、なんだかちょっと物足りない、というやや中途半端な消化具合。
例えば、菅原文太がとにかくかっこいい!ってところだけでもいいから、なにか「グッとくる」ポイントがあれば、もっと面白い作品になっていただろうに。
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それにしても、驚いたのは意外にも(!)まあまあな観客が入っていたこと。70席ほどの小さなスクリーンとはいえ、30人ぐらいは入っていたと思う。そして自分以外の全員が(見た目的には)70代以上! 若かりし頃に、こういった作品を楽しまれていたんだなあ。
遠い将来、「日本映画大回顧展 ジャニーズ映画祭」とか「SF古典映画フェス マーベル映画祭」なんてな時代があるのかもしれないな。
興味がある方は予告編をどうぞ。