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映画館鑑賞(大阪156日目)

ぼくは映画鑑賞が趣味のひとつなんだけど、実は映画館鑑賞も大好物。

つまり映画館という建物というか空間というか機能というか、その上映環境全体を堪能し、愛でるわけです。

きっかけとなったのは、5年ほど前に、初めて池袋のIMAXシアター(グランドシネマサンシャイン)に行ったこと。ほぼ正方形に近いスクリーンであるIMAXという形式にも感動したし、6階建に匹敵するという巨大な画面に包まれて没入する映像や音響の迫力に感動した。

さらに追加料金を払えば誰でも王様になれるプレミアムシートにも感激した。いや、ほんとに王の椅子で、王の遊びだ。わずか800円で王になれる(格安)

映画館はそういうプレミアム方向でも楽しいし(現在の究極は109シネマズ新宿プレミアムか)、実は地域で頑張っているミニシアターも、味わい深くて愛おしい。シネコンでは扱わない非ハリウッドの作品やドキュメンタリー作品などを上映してくれるのも有り難い。

都市部に住んでいると、その選択肢が多いのが嬉しい。

大阪には、日本で初めて本格的IMAXスクリーンを導入した「109シネマズ大阪エキスポシティ」や、画面がめたくそ綺麗なDolby cinemaのある「T・ジョイ梅田」など、最新技術を堪能できるプレミアムなシネコンもあれば、アジア映画を掘り下げる「シネマート心斎橋」なんかもある。ちょっと足を伸ばせば、京都の「出町座」はサブカル色強めで、「アップリンク京都」はサイバーパンクな近未来の映画館のよう。

いやもう、映画館好きには最高の環境なのだ。

そんな多様な映画館の中でも、ひときわ異彩を放っているのが「シネ・ヌーヴォ」。かなりマニアックな上映ラインナップなのだ。前々から気にはなっていたものの、上映作品が興味の対象外。場所も西区九条の住宅街。なかなかハードル高めである。

でも、ふと気がついた。
いつもは映画鑑賞+映画館鑑賞で選んでいるけど、たまには映画館鑑賞に特化してみても良いのでは。そして、守備範囲外の映画を見ることで、寛容さとか懐の広さが広がるかも。

そう思い直し、なんなら一番興味ない分野の映画を見に行くことにした。ちょうど「夏の日本映画大回顧展 新東宝映画祭」をやっているし。んー、新東宝ってなんだっけ?

新東宝とは。昭和22(1947)年 -から昭和36(1961)年の14年間存在した映画会社で、初期は文芸色が強く、ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞した「西鶴一代女」のように高く評価される作品もあったが、後期は作品カラーを大きく変え、エログロに代表される徹底した娯楽、大衆路線となる(wikiより抜粋)。

今回の映画まつりで上映される作品のうち、有名どころとしては「明治天皇と日露大戦争」(2001年公開の『千と千尋の神隠し』に抜かれるまで歴代観客動員数が1位だったらしい!)だとか、美空ひばりが主演した「憧れのハワイ航路」といったところのようだが、うーん、全然知らない作品ばかり。

そんな中、直近でタイミングが合った作品が「九十九本目の生娘」だった。タイトルからしてなんだかもうすごい。

この作品について調べてみると、
・1959年(昭和34年) *エログロ期?
・主演:菅原文太   *ハンサムタワーズの一人。ハンサムタワーズ? 
・探偵映画      *た、探偵?
・永らく封印映画とされていた作品 *封印?

もう全然、想像がつかない。
データ的に琴線に触れる部分がゼロだけれども、むしろそんな作品だからこそ何か得るものがあるはず(知らんけど)。

で、いそいそと電車を乗り継ぎ「シネ・ヌーヴォ」へ向かったのである。

(まさかのこの話はつづく)


飛騨のほうれん草うまいな
皮付豚バラブロックカレー/いずみバーグ(九条)





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