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(3)入り口と中身と出口のバランス

父親からも結構口酸っぱく言われていた言葉。

1、入り口とは?
原料の仕入、仕入れ先の安定した継続的な確保、仕入れ先情報、
相手の仕入状況を聞いておいて、3ヶ月、半年、1年先の計画を互いに共有する。
特に海外産原料は国内に在庫があれば良いが、無くなった際にすぐには手に入らない場合があるので、注意すること。
また、原料価格が上がってくると、そのまま経営にもダメージが出るので、早めに製品の値上げを行なっていくこと。

例えば30円原料価格上がったら、製品はいくら値上げする??
考えてみよう。
答えは最後に。※有料で

2、中身とは?
工場内での、生産と、生産調整のこと。
生産力=社員、人員の確保、人手の過不足を見ること。
生産調整=何の原料をどれだけ出して、いつ何の製品をどれだけ作るのか?おり洗いの日は?生の日は?焼きの日は?氷見ージョやひみすと製造の日は?
社員さんの休みは?年間休日は?賃金は?ボーナスは?職場環境改善は?コミュニケーションは?催し物は?総会は何を伝える?
工場の中をどう整えるか?HACCPに向けた取り組みは?
毎日の積み重ねが1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年となる。
毎日どれだけ効率よく生産できるか?何をどう改善したら、作業生産性が上がるのか?色々試行錯誤してみよう。うまくいかなかったら、元のやり方に戻せばいい。社員さんには何度も迷惑をかけるかもしれないけど、まずやってみよう。
「ごめんなさい」と「ありがとう」は忘れずに。

3、出口とは?
売り先、売り場、のこと。
どこに何(魚種)をいくらで納品するのか?
安易な値下げ要求には応えないこと。最低でも10,000P、できれば30,000Pから値下げの話を交渉の場に置くことができる。安くみてくる取引先や、海外産との違いがわからないバイヤーには無理に売らなくていい。そこにはお互いに誇りを持って、お互いが商品を納品、仕入しているのだから。
そこだけが売り先の全てではないし、世界中を見渡せば、はるかに多くの取引できる先が広がっているから。

バランスとは?
入り口、中身、出口のどれかが膨らんでしまう又は萎んでと、どこかに皺寄せがくるから注意すること。
入り口が少ないと、中身と出口も狭まってしまう。
入り口が多いと、運転資金がなくなってしまい、「黒字倒産」なんていうのも引き起こしてしまう。
中身が少ないと、生産力がなくなり、欠品を繰り返し、販路先も狭くなってしまう。
中身が多いと、労働時間が低くな理、社員の賃金割れになってしまう。
出口が少ないと、これも回転力が落ちて、原料在庫、製品在庫がだぶついて資金が減っていく。
出口が多いと、嬉しいけど、入り口と中身がついてこないと、欠品になってしまう。

そのために繰り返しになるが、
1、仕入れ先との先々の見通しや価格を含めた情報交換
2、常に雇用受け入れられる体制づくり、職場環境づくり
3、展示会や商談会での新しい出会い作り、お客さんをとにかくナンパすること

中村海産における関係者すべてと共同体であり、常にお互いに対等であること。
入り口と中身と出口のバランスは常に大事にすること。

次は(4)公私混同について

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