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【第3回】 近代のヨーガ ヨーガのグローバル化


ヨーガってそんなに効果あるの?
まぁ、そんな気持ちになると思う人が多いのはわかります

今回は、ヨーガの近代におけるルーツ、盛り上がりを探ろうと思います。

★今昔における解釈の違い
例えば、全ての川が海で一つになるという概念があるとします。
元来は、別々の個が神と一つになるといった具合です。
鋼の錬金術師でいう所の「全は1、一は全」の考え方に似ているかなと。
詳しく気になる人は、アニメ見てみてください。笑

現在では、異教、異説も唯一の真理の様々な表現に過ぎないといった具合です。
神そのものを論じる限り、神を理解することは難しいです。
神に近いほど、議論や理屈はいらないはずです。

ここで大事なのは、解釈の違いは起こるのが当然であるということです。
一部分を切り取って、都合よく解釈するだけでは不完全です。
ルーツと現在の解釈、それぞれを比較することが大事であると思います。

★ヨーガの近代化
ヨーガは、その時代に合わせて変化していきます。
時代に寄り添ったヨーガの形を模索するようになっていきます。

あのビートルズに影響与えた結果、直後にリリースされた「ホワイトアルバム」を聴いてみるとわかるようです。私はあまり詳しくないですが。

ヨーガは、西洋的価値観の優越に対抗する側面も持っています。
物質的豊かさが本当に幸せなのか?そういった価値観は、アメリカンドリームのような考え方からは生まれないでしょう。

そういった意味合いでは、サブカルチャーと混ざりやすい側面もあるかもしれません。

また、偶然の産物で生まれたヨーガもあります。
ホット・ヨーガは真冬の東京で生まれたということです。
暖かい環境でやるために、スタジオにストーブを持ってきて、ガンガンあっためたら、思いの他、体がほぐれやすくなったという発見からヒントを得て、発展しました。
よりよく生きたい、良い環境で行いたいという表れではないでしょうか。

★シンガポールに見るヨーガの近代化
シンガポールは、東洋と西洋が良い具合に混ざり合っている土地柄です。
ここでも、ヨーガは盛んに行われています。

まさにヨーガの実験場といった所。
ただ、カネが先行するとアンチストレス産業の俗物的なものになり下がります。

ヨーガは、師であるグルが自ら実践を行っていくものです。
本当であれば、1対1であるべき。ただし、強制されるものではなく休憩も自由に取れます。自分のペースで行うのです。

これが、マニュアル通りの自称インストラクターになるととにかく型通りにやらせるようになります。休ませることもなくなってくるでしょう。

心と体を一致させて、心を無にすること。この辺りの本質を見失うと本末転倒になります。

ただ、日本とシンガポールで違う部分。それは、シンガポールでは選ぶ余白があるということです。様々なルーツから、派生したヨーガがあるので、その中から選ぶことができます。
日本のヨーガは、カオスなので選んでいうようで似たり寄ったりになりがちです。ただ、今はもっと進んでいるから、深まったものになっていると思います。

自分に合わない師だったり、スタジオは変えて選んでいくことも良いことだと思います。


自分自身にあったヨーガを見つけること、そのヒントとなる考え方が色々な所に転がっています。自然体でフィットするなら、取り入れてみてはいかがでしょうか。

次回で、ヨーガ枠は、ひとまずラストです。



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