叔父さんの大好きな曲
昨日、叔父の葬儀に参列した。長年糖尿病を患っていて、何度か脳梗塞を起こしたりしていた。お酒もたばこも大好きだった。不摂生が寿命を縮めたのは容易に想像できる。晩年は家とデイサービスの往復だったらしい。
そういうわけで、何年も会っておらず、(どうしてるかな)と思いながら6~7年は経ってしまっていた。
元気だった頃も、ここで披露するような印象的なエピソードもなく、ただ、数人いる叔父の中では一番朗らかな人だった。
葬儀が始まってピアノの生演奏が始まったとき、少しテンポの速い、だれもが葬儀には似合わない、と思うような音楽が流れた。
(どっかで聴いたことがある。何の曲だ?)意識が音楽のほうに向いて、何の曲だったか一生懸命さがしている。Bメロぐらいで何の曲か、に気づいた。
北島三郎さんの「祭り」だ。
そっか~、叔父さんは「祭り」が好きだったんだ。
実は「祭り」は私の18番だ。施設で行われる祭り行事にはかならず歌っている。勝手に、ではない。リクエストがあるのだ。祭りと言われる、ありとあらゆる行事のオープニングで、盛り上げの一曲めとして指名される。
長年会ってなくても、近い距離に住んでなくても、血はつながってるんだな~、と思った。
あの、朗らかな顔で、酒を飲みながら楽しそうに「祭り」を歌う叔父の顔が思い浮かんだ。カラオケなんかも一緒に行ったことないけど、リアルに思い浮かんだ。