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大切な何かを失うとしても、少年は運命に立ち向かう。TVアニメ「Charlotte」紹介します

2010年に放送されたAngel Beats!より5年後の2015年に放送されたkey×P.A.WORKSのオリジナルアニメの第2弾「Charlotte」紹介します。
第1弾の紹介もありますので、よろしければこちらもどうぞ

今回のあらすじはこのようになっております。イントロダクションと1話のあらすじはこのようになっております。

思春期の少年少女のごく一部に発症する特殊能力。
人知れず「任意の対象の体を5秒間のみ乗っ取る」という特殊能力を駆使し、名門高校に見事合格する。優等生としての学生生活を送り、順風満帆な学園生活を送る乙坂有宇(おかさかゆう)
そんな彼の前に突如現れる少女、友利奈緒(ともりなお)
彼女との出会いにより、暴かれる特殊能力の運命
それは麻枝 准が描く、青春を駆け巡る能力者たちの物語———。

 このような運目的?出会いをした有宇は脅しともいえる状態で奈緒のいる学校に妹の乙坂歩未(おとさかあゆみ)と引っ越しをし、不本意ながらも生徒会と共に特殊能力者を確保・警告する日々が始まりました。そもそもこの超能力者は子供にしか使えなく、大人になると能力が自然消滅もしてしまいます。そして何故確保するのかというと、それは過去に友利の兄が超能力者だったゆえに研究者たちにつかまり、人体実験をさせられ、廃人になっているからです。現在も病院に入院していますが、自我が保てず、見舞いに来た妹の存在も認識できない状態になっています。そういう人物を今後増やさない為に、超能力者または超能力者としての素質がある人を安全な学園で保護しようとする活動を生徒会のメンバーとおこないます。そこでいろんな超能力者と出会い、時には奇怪現象のスクープを解決したり、時には戦ったりして転校もしくは二度と能力を使わないように説得する話となります。

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(主人公(後ろで倒れている)が女性に乗り移り下着を見るというなんともうらや・・・じゃなかった、なんともけしからんこともしています)

思春期特有の人間味あふれる設定(ちょっと考察)

 上記でも記載された頂いた通り、この物語は思春期がある意味一番のキーワードだと思います。私が思うに思春期というのは一般的には社会的にも子供から大人へと成長するためのステップで、これまで許されていたことが許されなくなり、責任も自分で取らなくてはいけなくなる時期で、精神面的に大きく成長している時期と思います。なので、大人っぽくはありますが、まだまだ子供。子供っぽいですが、考え方や行動が大人、そういう大人(成長後)と子供(成長前)の間にいる人間としても不完全な状況だと思います。アニメのこの特殊能力はどれもこれも傍から見たら凄い能力と思うかもしれませんが、それぞれが不完全な能力となっております。乙坂有宇の能力「視界に入っている他人を5秒だけ乗っ取る」これもたった5秒。そして乗っ取っている間自分は魂が抜けたように倒れてしまいます。他にも、友利奈緒。彼女は「透明人間」という能力ですが、これは「1人の人物に友利奈緒という人物を認識させない」という能力で、Aの人物には彼女が消えたと思っても、Bの人物には彼女が普通に動いていると見えます。このようにどれもこれもなんて便利であり、なんで不憫な特殊能力はまさに思春期を表していていると思います。

映像がキレイすぎて吸い込まれる

 Charlotteは前作のAngel Beats!と同じく、背景も相変わらずキレイです。P.A.WORKSさんの凄さがわかると思います。今回の話しは星に関連することですので、こういう1枚絵もキレイに表現されております。

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 そして、キャラの個性もみんな強すぎて良いハーモニーを奏でています。乙坂有宇は顔がカッコよく2枚目の顔なので普通にすればモテると思うのですが、普段からの考え方がゲスく、いかに自分が面倒なことをせずに楽して過ごすか、生徒会に入っても根本的な思考は変わりようがありません。生徒会長でありながら、超能力を悪用し友達ができない友利奈緒。生徒会メンバーでもありながら着やせする眼鏡男子の高城(バカ)。超国民的人気アイドルのゆさりん。家に帰ったら超甘い秘伝のソースを毎食作る星好きの妹。このメンバーたちと過ごすのがいかに幸せな生活をしていたのかある出来事がおこって身をもって知ることとなりました。

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最後に

 Charlotteは後半から怒涛の展開が続きます。物語の核心に関わるところなのでネタバレになるので詳しくは記載しませんが、乙坂有宇は人間の幸せな日常というプラスの感情と人間の絶望というマイナスな感情、短期間でいろんなことを体験することになります。
 終盤も残念ではありますが尺が足りなくなり駆け足になってしまっています。最終回も最後の展開に賛否両論分かれておりますが、私はどちらかというと肯定はします。(だって最後のあの状況であんな感情になれるかと言われたら私は無理ですよ)アニメで描ききれなかった内容については漫画版で補完されておりますので、気になった方はそちらも是非とも見てください。

大切な誰かを忘れようとしても、化け物は運命に挑み続ける。それを是非とも見届けてくださいませ。


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