P.A.WORKSの最新お仕事アニメ。水族館をテーマにした「白い砂のアクアトープ」紹介します
今回は秋アニメランキング3位にさせていただきました「白い砂のアクアトープ」を紹介します。
イントロダクションの前に先ずはP.A.Worksの「お仕事シリーズ」について。
お仕事シリーズ(別名:働く女の子シリーズ)と言われるのは今回の白い砂のアクアトープを含め4作品あります。
記念すべき1作品目は「花咲くいろは」(2011年):温泉旅館の中居さんのお仕事。書いて10年Σ(・□・;)となるぐらい驚いた。
2作品目は「SHIROBAKO」(2014年):アニメ制作スタジオのお仕事。一番有名なお仕事シリーズかと。
3作品目は「サクラクエスト」(2017年):田舎の町興しチームのお仕事。チュパカプラ王国!!
そして4作品目は「白い砂のアクアトープ」(2021年):水族館のお仕事。
いずれも2クールの24話前後に花咲くいろはとSHIROBAKOは映画化されているくらい人気なシリーズでもあります。
1クール目:がまがま水族館を救え!
それでは以下がアクアトープの公式HPのイントロダクションです。
水族館で働く18歳の女子高生・海咲野くくるは、東京で居場所をなくし、逃避行した元・アイドル、宮沢風花と出逢う。
くくると風花はそれぞれの思いを胸に水族館での日々を過ごすようになる。
しかし、大切な場所に、閉館の危機が迫りくる。
少女たちの夢と現実、孤独と仲間、絆と葛藤ー。
きらめく新たなページが、この夏、開かれる。
イントロダクションの通りです。1話観て思いましたがW主人公という位置付けです。沖縄に住む水族館館長の孫娘、夏休みの間だけ館長代理として働くくくると、実力世界の中でとあることをしてしまいアイドル(テレビにも出るアイドルグループ)を辞めた美人の風花。岩手の盛岡に帰る直前に沖縄旅行のチラシを観て、そのまま反対方向の沖縄に来て風花が観光で訪れていた水族館で謎の現象を見て、水族館に居たくくるが話しかけて運命の歯車が回り始めました。
(左側:風花 右側:くくる)
2クール目の前半の舞台はがまがま水族館です。風花が水族館で働き始めて実はがまがま水族館が8月末で閉館すると教えてもらいます。館長であるくくるの祖父にあたるおじいは水族館の生き物達や館内のスタッフの次の働き先を見つけるために日々動いているのですが、くくるは大好きながまがま水族館が閉館させないように自分でいろんな催しを考え集客アップの手段を考えます。
風花もくくるの思いを知り(小さい時に亡くなった両親との唯一の想いでの水族館がこのがまがま水族館。だから繋がりを断ちたくない)水族館、飼育員のお仕事を何もしらないながらも力になろうと努力をします。アイドル時代のことを思い出しながら仕事をしたり、親に帰ると言いながら黙って沖縄に来てずっと連絡をしないでいる後ろめたさ。アイドルという名前のブランド力。いろいろ自分で整理がつかない中でもがき続けます。
くくるの同級生でくくるに興味がある海の男の櫂(かい)君:左
と、女性が嫌いで男性がいないと落ち着かない成人男性の我らが空也(くうや)君:右
また3度の飯よりアイドルが好きな大男のうみやん。同級生の食事処の娘や観光庁の人、他にも個性豊かなメンバーもそれぞれの想いを抱きながら閉館するまでくくる(館長代理)と風花と共に過ごします。
くくるが考えた催物が水族館へのは勿論HPがあり、イベントの予告などもおこなうのですが、もちろん現実の世界でもHPをに載せるのですが、実際にがまがま水族館のHPも存在しております。がまがま水族館の施設案内は勿論、くくるが館長代理中にアップした内容もあるのでアニメと併せてチェックしてください。
どんどん閉館という現実にいろんなところから残念がられる声に認めたくないくくる、いろんなアイディアでがまがま水族館を盛り上げようと紆余曲折した前半です。他にも最後の抵抗としてがまがま水族館にくくるが立て籠ったり、台風が直撃したり、風花が芸能界復帰のお話しが来て少し裏切られた感も覚えたり、館長代理である前に一人の女子高生。自分の居場所を守る姿が見れます。
人間関係も勿論最初から良かったわけではありません。徐々に風花とくくるの仲が深まっていくのも見どころの1つです。仕事もできない、何故沖縄に来たのか事情を言わない風花に最初は嫌悪感を抱きます。一緒に仕事をする上で風花が何を悩んでいるのかを知る機会があり、そこから大胆にしかしちょっとずつスキンシップが多くなり、我々の業界ではあばばばばっ!と目の保養になることも多いです。(ただの仲が良い姿を見ているだけでなのですけどね)映画のお話しが風花に来て風花が芸能界に戻るかもしれないことに喧嘩したり寂しがったりとTHE親友な感じがします。
そして8月末を迎えて後半の2クール目に入ります。
2クール目:新しい水族館で歩む
後半の2クール目は超大型の新しい水族館「ティンガーラ」でのお話しです。画像も一新してHTE全員集合になります。時期としては8末に閉館し半年経過してくくるも高校生を卒業した直後からの内容です。
館長のおじいの計らいで「がまがま水族館の従業員や生物たちと一緒に同じ場所で働ける!がまがま水族館で館長代理の経験と、長年の飼育員としての知識を存分に披露できる!」と思った矢先……くくるは代表から営業部の企画広報部として任命され、強面の副館長下で畑違いの仕事を1からすることになります。もちろん反論するくくるですが社会がそう簡単ではないことは社会人の皆さんはご存じのはず。
副館長からは来場者数アップの為に企画を考えろと言われ、飼育員の知識を存分に活かして提出したら「こんなので人が来るわけない!」に「水族館が生き物第一に考えないでどうすのですか!」と反論します。しかし上からの命令に逆らえないのが会社というモノ。仕方なく館長の指示で飼育係の人達に連携すると「そんな大事な事急に言うな」「できるわけがない」「生き物の事を考えないなんて本当に館長代理していたのか」とパッシングを多く受けます。新人がやるべき仕事の量を遥かに超え副館長からはプランクトンとバカにされながら、観てるこっちが胃が痛くなるような出来事が次々とくくるを襲い何度でも挫折します。それと同時にがまがまでは割と自由にできたくくるが、良かれと思ってしようとしたら他部署から怒られる。人間関係もうまくいかない状態でそのたびに風花やがまがまで一緒に仕事をした仲間に励まされながらなんとかやっていきます。
人間関係と生物の飼育はどっちが大変でしょう……
それこそ営業として副館長や飼育係の板挟み、外部との連携での板挟み、いろいろ苦労して神経削られ、そんな状態でミスがないわけはないですよ。仕事も頑張って頑張って、人間関係も対立していたらこのままではいけないということで交流会を開いてそれぞれの家庭の立場などを理解しようとします。仕事疲れににどこか心の支えになっていたがまがま水族館が解体撤去されるのすら頭から消えていたくくる。知らないままふとがまがまに訪れるとがまがまの姿を見て完全に心折れて仕事も無断欠勤。新卒採用1年目で社会の闇に放り出されたくくるの心情を観てやってください。そしてそんなくくるを全力でサポートする風花。風花も自分の道を見つけながらも大切なくくるのために行動する力も見どころです。
最後に
水族館の裏のお話し、それぞれの人間関係のドラマ、全体的に凄く良かったアニメです。私も放送中に旅行以外の目的で水族館に行くのは初めてでした。平日にお邪魔したんでそれこそいろんな催物が見れて写真撮りまくって100%近くあった携帯の充電が10%切るくらいいろいろ撮って非常に面白かったです。アクアトープで観たので飼育員さん大変だろうなと思いながら観て回るのも楽しかったですしまたお邪魔したいなと思いました。
海の生き物の雑学についても知れますし毎週毎週胃がキリキリしそうな重い話しでも若いパワーで乗り越えるのを楽しみにしてました。特に人間関係がちょっとずつちょっとずつ良い方向に向かうのは観ていてほっこりもしてきます。17話の交流会は個人的にかなりの神話でした。空也君は最後まで空也君で癒されるし、櫂君はくくると結ばれたいなら超強敵の風花に負けないようにしないといけないぞ!